昭和62年会報15号
大分きのこ会会報15号             1986.4.25
舞茸の人工栽培を始めて その2         足立 浩三
 私の当面の研究目標は舞茸の周年人工栽培で、「できるだけ天然産に近いものを安いランニングコストで生産する
方法の確立」です。約十年来、先輩研究者・諸機関によってめどの立てられた人工栽培法は、大別@短ホダ木栽培
法、Aオガ屑栽培法の二法のようですが、周年(空調栽培)栽培ではもっぱら後者が採用されています。私の栽培施
設・設備(工場)の機能的な基本設計は、本法の一先駆者森産業KKの操作フロート上の助言を骨子に、具体的な建物
や空調設備等の設計施工はKK三信工業に依頼したものです。工場は主屋が高圧殺菌室・培地冷却室・植菌室・菌糸
培養室・子実体発生室・予備室を含む83uの鉄筋コンクリート造平屋で、空調機の屋外部分のほかに木造の培地調
整室・冷凍機および保温庫室等を付属させた小規模のものです。規模の上からも、調整培地の秤量・成型工程や植菌
工程は機械化を省き手作業で行うようにしました。この施設・設備での主な操作工程は大要次のようになります。
(1)培地の調整
広葉樹オガ屑8容、小麦フスマ1容を含水率62〜65%に混合し、この2.5Kgずつを培養PP袋(サンバッグ)に詰め角
型ブロック状に圧縮成型後、袋を仮閉じする。
(2)培地の加熱殺菌
袋詰培地の200個以内を高圧蒸気殺菌釜に収め、120℃、90分過熱する。
(3)培地の冷却
加熱殺菌後の培地を隣接の冷却室(クリーンルーム)に移し、培地内部が25℃以下になるまで冷却する。
(4)植菌
植菌室(クリーンルーム)に併設のクリーンベンチ内で培地袋の仮閉口を開き、種菌ビンから少量の種菌を接種後、袋
の口を本閉する。
(5)菌糸培養
植菌培地を培養室のに配置し、温度(約23℃)・換気・明度・雑菌等を管理しながら静置する。1ケ月以上後、子実
体原基の形成が適当に認められるものから次の工程に移す。
(6)子実体発生・生長 
原基形成の旺盛な培地は、約18℃・湿度90%  ((以下不明))
<<当号はここで切れています。以後の記載については見つかり次第搭載予定>>

トップへ
トップへ
戻る
戻る