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2000年4月25日函館を訪れ、空港からタクシーに乗りました。この時車窓から見た路傍や
庭のエゾムラサキツツジはほぼ満開でしたが、札幌ではやっと一部で咲き始めたか、という状 況でした。やはり道南の函館は札幌より、春先の気温が高いということでしょうか?この時タク シーの運転手がこんなことを言っていたのが気にかかりました。「昔、桜の花はたいてい連休 明けくらいに咲いていたのに、最近はいつも連休前くらいで、ずいぶん早くなったんですよ」と。
タクシー運転手の話を半信半疑で聞いていたのですが、後で調べてみると、そのことが本当
だったのです。これは一体どうしたことか?下表のとおり、確かに函館の平年開花日は札幌と 同じ5月5日です。ところが90年以降は連休前の日が実に多いのに驚かされます。
地球温暖化が叫ばれて久しいわけですが、温暖化の影響を受けたと考えるには、いささか無
理がありそうです。何故なら、札幌の開花日は、下表からも分かるように、平年とそんなに大き く変ってはいないからです。運転手の言ったことは正しいのですが、この現象をどう説明したら 良いのでしょうか?どなたか名答があったら教えてください。
表1 函館と札幌の桜の開花日の比較(平年は’61〜’90の30年間平均)
桜の開花でもう一つ面白いこと(私だけが面白がっているのかもしれませんが)を発見しまし
た。桜の開花は(桜ばかりでなく、春の花全般に言えることでしょうが)3・4月の積算気温との 相関が高いということです。この点については誰でも、当たり前だ、というでしょう。その通りで す。ところが、同じ積算気温でも平均気温や最低気温よりも最高気温との相関が高いのです。 さらに言えば、4月1ヶ月間よりも3・4月2ヶ月間の積算気温との相関が高いことです。表2は このことを相関係数で比較したものです。
表2 札幌の桜の開花日と積算気温との相関係数の比較(’90〜’99の10年間)
2003年5月5日追加更新
最近テレビの天気情報番組で知ったのですが、北海道の桜の開花は3月1日を基準日とし、
積算最高気温が500℃に達した時が開花の予想日だそうです。はからずも私が上に記したと おり、3、4月の最高気温と開花の相関が最も高いということが証明されたわけです。ちなみに 過去数年間の札幌における、開花日と積算最高気温の関係を以下に示します。
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