ダイニングテーブル(2002.11.20)
 我が家で6年間使われているテーブルと同じものが欲しいという依頼を受けました。材料を選りすぐって誠心誠意作らせてもらいました。写真もたくさん撮っておきました。製作の参考になります。(画像はクリックすると拡大します!)

耳を落とした荒材をプレナーにかけて厚さを揃えた後に、手押しがんなではぎ口を直角にします。その後、「やといざね」をいれるための溝をカッターで掘ります。その後、「やといざね」を同じヒノキで切り出します。あるだけのクランプで上下から均等に圧力がかかるように締め付けます。このまま1週間放置しました。
    

天板受けを加工します。脚を受ける「2枚ほぞ穴」を掘った後、脚のほぞを加工します。次に天板吸い付ける「蟻」の加工を行うために天板の裏側だけにカンナをかけます。
蟻の実寸をノギスではかり、平板になった天板に写します。墨線の少し内側を丸ノコで切り込みをいれ、ルーターのストレートビットで掘った後、蟻ビットで最終的な溝を掘ります。
蟻が半分くらいまで入ることを確認したらそれ以上は緩くなるので差し込みません。後は本番で一発勝負です。
    

   

接地面は、安定性と見栄えを考えてすきとります。昇降盤に21ミリのカッターをつけて行います。写真は都合上、最終段階を載せています。しかし、加工は絶対に一発で所定の深さを削り取ろう何てことはしないで下さい。21ミリの刃幅の力を甘く見てはいけません。材料がキックバックをくらい大変に危険です。徐々に加工して下さい。2枚目の写真にたどり着くまでに1時間は楽にかかります。しかし、安全と(きれいな加工)には替えられません。ほぞの面をとり、、仕上げのカンナをかけてから、脚部を組み立てます。
    

 天板の1/3くらいまでは手で押し込めますが、その先は写真のようにクランプを使って、徐々に締めて行きます。特に左側は堅くて、押し込むのに小1時間かかりました。接着剤はまったく使いません。将来、木が動いても歪みはできません。
 

 次は、左右の足が開かないように貫を差し込みます。ここも接着剤を使わないで、くさびで留めるだけです。だから、くさびのほぞ穴はテーパーをかけます。角のみで粗彫りした後、写真のように、テーパー角度に切った添え木を当てて、のみで加工します。くさびはケヤキです。プレナーで基本型を作った後、やはりカンナでほぞ穴にあったテーパー角に削ります。
  

脚部の組み立てが全て終わった後に、天板を依頼の寸法に加工します。丸ノコで切り出した後、外枠にはめ込むために天板をルータでほぞ加工します。この時も、写真のように最終的な深さまで一度に切り込むわけではないのでご注意を。2ミリぐらいずつ削ります。テーブルのまわりを何周も回りました。おかげできれいに削れました。それから外枠をはめ込みます。
    

クランプをはずして、天板にカンナ、サンダーをかけた後、オイルで仕上げます。よく、オイル仕上げといいますが、多くは有機溶剤を含んでいます。今回私が選んだのは、100%の煮亜麻仁油による仕上げです。2枚目がオイル塗布前、3枚目が塗布後です。写真ではしっとり感が伝わらないのが残念です。塗りぱなし、乾燥2日後ふき取り、#300のペーパーで油研ぎをします。これを3回繰り返します。その後#600で最終のペーパーをかけて、オイル塗布、最後にウッドワックスを刷り込んで終了!