1月31日  天狗峠〜亀尻峠  一人




「続 私の山歩き プロローグ」で紹介されている「空中庭園 牛の背 を巡る周遊コース」
前回(1月11日)ガスのため諦めたが、今回(1月31日)は土日と天気予報も晴れとのことなので、日帰りで朝5時、空に星が輝く中を出発。R439西山 林道入り口では、橋に残雪が見えたので国道上で早めにチェーンを装着し林道へ入る。

帰りのことを考え、途中の土捨て広場に車を停め8時過ぎに歩き出す。奥で工事中のため林道は何時も綺麗に除雪され、今日も仕事の方が奥へ入っていた。天狗 塚登山口には車二台&両輪にチェーンを付けたバイク一台が停車中。



天狗峠目指して歩き出すが、スノーシュー・アイゼン等の足跡が続き歩きやすいトレースとなっている。1476m地点で、朝食代わりにパンを一切れ口へ入れ る。空は澄み渡り、風もなく、梢では鳥が囁いている春山の気配である。樹林帯の中では何時もどおり腕まくりをして歩いても汗が落ちる状況。

樹林帯を抜けると、右手に真っ白な牛の背への尾根が見え始め、笹の上の雪を踏み抜いた跡が何カ所か現れる。ここ何日か気温が高く雪が解けているのだろう か?


           登山道

やがて、無人の天狗峠へ到着。前回より雪が多い感じである。直ぐに天狗塚へ向い歩き出す。さすがに腕まくりでは風が冷たく袖を伸ばしたが、 気温も高く汗をかいた体に丁度良い冷風である。


           天狗塚

山頂までトレースが続き、人も見えている。頂上に一人いたのでトレースのお礼を述べる。土佐湾は霞んで見えないが、360度の展望。三兄弟 も揃って顔を見せてくれている。これから向かう牛の背方向は真っ白である。


三兄弟

牛の背

スノーシューの方は牛の背方向へ下ったとのこと。「ラッセルしなくてOKかなぁ?!」「私も牛の背へ向かう」と言えば頂上の方も 下って行かれた。跡を追うように急斜面を下るが、最初の人は残念ながら巻き道から天狗峠へトレースが引き返している様子。後に下った方も雪で覆われた天狗 の池からUターンされた。

さぁここから待望の一人旅!
が、笹の上の雪を踏み抜き、なかなか前へ進まない。一応ワカンを着けたが効果は???極力雪面に風紋があるところを狙って右へ左へと進むが、簡単には歩か せてくれない。出来る限り進行方向左手の尾根を進むが、距離の割に時間だけ進む。

山頂より1時間40分掛かってやっと牛の背への鞍部に到着。振り返れば雪原の上に天狗塚が見送ってくれている。下りに幾ら時間を要するか不明のため三角点 へのピストンは諦め直ぐに下山に掛かる。


天狗池からの天狗塚

牛の背よりの天狗塚

幸いにも晴れているので、目指す方向ははっきりしているが、ガスれば「私何処へ行けばいいの???」状態だろう。雪のない時の記憶を辿りながら、時々ひっ くり返り雪まみれになりながら下って行く。深いところでは1m位の深さである。登りよりは楽ではあるが、笹には相当迷惑をかけた下山である。振り返ると今 日はまだ燗酒を飲んでいないのだが千鳥足状態の踏み跡が続いている。


下山方向

千鳥足

雪面には動物の足跡が縦横に続き、中には交差点もくっきりと。


          交差点

人間は両手を使っても必ず雪の中に潜り込むが、何故彼らは雪の中へ潜らないのだろうか?等考えながら樹林帯を目指す。

樹林帯入り口の木の根元へやっと到着。無雪期30分もかからない距離に1時間近く掛かっている。ここでザックを降ろし燗酒は諦め、ポットのホットコーヒー &いなり寿司の変な組み合わせの簡単な昼食タイム。まだ先が長いので10分程で切り上げ下山に掛かる。ここからも3度ほど歩いているのでコースもほぼ頭の 中に入っているつもり?  樹林帯の中で膝上程度の積雪だが、下りなので案外楽勝モード。途中のヌタ場は完全に雪で覆われている。

少し下ると前方で動物がこちらを見ている。目と目があった瞬間雪煙を上げながら走り下っていった。尻尾が体と同色だったのでカモシカだろうか?   いつもどおりの動物の天国コースである。

雪量も、下るに連れて少なくなり、No.121杭にて右に折れガレ場手前で斜面に動物の足跡が続いていたのでそれを追うと亀尻峠への分岐へショートカット 成功。峠への最後の尾根道は笹が雪の重みで絡まり、これを解きほぐしながら進み、歩き始めて8時間30分で亀尻峠へ到着。雪で覆われたおかまごの中の「あ ごなし地蔵」へ挨拶をし、西山林道への下りへ入る。


          あごなし地蔵

この林道は雪も少なくなるだろうと考えていたが、思いの他多く所々では膝上までの量があり疲れた体にはガッカリ。正面には西日を浴びた天狗峠から三嶺への 稜線が 輝いている。初めてのコースなのでショートカットもあるはずだが、解らず忠実に古い林道を歩く。


          光る稜線

やがて、電柱が現れるがなおも林道が続く。雪面に車の轍が現れ始め、17時45分薄暗くなった林道へやっと到着。昼間解けた路面の雪が固く 凍り始めている林道を、頭上の月明かりを頼りに30分ほど滑りながら歩きやっと車へ戻る。

車で下山時に、後から車が近づいてきたので「地元車優先」と脇に避け先行していただいたが、後になりこの車が「趣深山のTAKA氏」であったことが解っ た。TAKA氏もふるさと林道〜三嶺〜天狗塚〜天狗峠コースを歩かれこの時間になったとのこと。

温泉にも立ち寄らずに帰宅21時30分と、中高年にとっては体力的に大変きつい周遊コースでしたが、雪 との触れ合いを 十二分に楽しんだ一日でした。

【牛の背〜亀尻峠の下山コース上には、
標識・残置テープはほぼ皆無です。

歩かれる方は慎重にルートを選んで下さい。】





戻る