3月13日  鵜峠〜境目  二人



寒風越から始め、西へ歩いた県境尾根歩きも今回は東の白鳥方面へ足を伸ばすことになった。
が、地形図を眺めても境目から鵜峠をどう分割すべきか考えても名案無し。
「車二台を使おうか?」と話していたら息子が珍しく「迎えに行ってもいいよ!」との天の声。
鵜峠から西へ境目まで歩くことに決定。

早速「16時境目でドッキング」を頼み、13日鵜峠を目指す。
団体客の多い津田SAで簡単な朝食を取り、悪いと思いながら318号線経由通行止めの旧道を途中まで入る。
路上には落石が一杯なので片付けながら進むが、途中で倒木があり何とか軽四なので通過出来たが、迎えの普通車では通過は無理なので引き返し手前で車を停め る。

     【峠への道】

頭上で盛んに鶯が鳴いている静かな旧峠道を、約30分で鵜峠へ到着。峠にもやはり通行止めのブロック。

     【鵜峠】

踏み跡らしき物を探しだし、右手西方面へ取り付き歩き出す。
人工林を少し上がると尾根へ出、立派な?苅分路。
まぁ何にも邪魔されないので歩きやすいのは歩きやすいが、あまり踏まれていないので良く踏まれたハイウェイの様な尾根路とは天と地の差。

     【尾根路】

最初は573mピークを目指す。
途中ではモンキチョウがしばらくの間前後しながら道案内をしてくれた。写真を撮ろうとすると飛び立ち、先の方で留まるの繰り返し。
ピークを過ぎ少し進むと鵜の田尾トンネルの真上辺りを通過。

この後で1回目のミスコース。急斜面を上がり次のピークから南へはっ きりした苅分が続いているのでこちらへ入るが、県境の境界杭が出てこない。しばらくで586m標石。
地図を拡げミスコースを気づき引き返し。

前方の659mピークの尾根には林道工事の跡か斜面がむき出しになっている。
アップダウンを繰り返し尾根に辿り着くと、この辺りは快適な稜線歩き。

     【素敵な尾根路】

歩き出して3時間が経過したので一回目の休憩&間食タイム。
風の当たらない尾根上で太陽を受けながら、あんパンを二人で分けて頬張る。
遠く春霞の向こうに瀬戸内海が見えている。
しばらくはブッシュもなさそうなので上着もザックに片付け歩き出す。

やがて754mピークへ続く尾根を分け、少し進むと徳島側は大きな伐採跡。
轍がクッキリと付いている作業道が尾根の直ぐ下まで上がってきている。
既に植林が終わっている所もあり、この縁を歩く。


     【伐採跡】

次の665mピークへ続くピークを通過し、578mピークを目指し急降下。ここで2 回目のミスコース
路が真っ直ぐに伸び、ブッシュの中へくっきりした踏み跡が続いている。
ブッシュを掻き分けながら進んでも境界杭が見あたらないのでUターン。
しばらく登り返し、周りを良く見れば90度折れ曲がったコースが下っている。
恐らく何人もが同じミスコースをし、踏み跡が伸びたのだろうか。

この先に本コース最大の難所が出現。

     【嫌な路の始まり】

自然木の灌木に棘が混ざったブッシュ。ここで初めて先頭交代。ブッシュは後から附いて歩くのが楽なのに。ここで上着を取り出し、革手袋を着用。
踏み跡・鋸での切り口・折れた枝等を探しながら、境界杭を中腰で追う。
時々棘が喉元へ来たり、灌木にザックが引っ掛かり引き戻されたり。
展望も当然ながら無く、とにかく頭を下げ中腰で進むのみ。「ヘルメットが欲しい!!」
そんな中にもピンクのテープが付いた標識があり、これを見たときはほっとし思わずカメラを取り出し一枚。

     【ブッシュの中のオアシス】

ブッシュも徐々に薄くなり、足元に錆びたワイヤロープが出はじめると魔の領域も終了。
帰途温泉へ入ると二人とも体中に棘のひっかき傷。中にはミシン目の傷もあり、入浴者は不思議がっただろう。
時刻も14時を過ぎ、約束の16時には到底下山できないので17時にドッキング時間変更の連絡を携帯で入れる。

昼食もまだ取っていないが、時間も押しているのでまばらになったブッシュの中の標識石に腰掛け水で流し込む。
歩き出して直ぐに3回目のミスコース
小さなピークから人工林の中へ本コース唯一の鮮やかな赤テープが「おいで、おいで!」と下まで続いている。
ブッシュで疲れているので何も考えず追うがやはり境界杭が見あたらない。
地形図で隣の尾根へ入ったことを再確認し、仕方なく重い足を引きずり登り返し県境コースを探す。

何とか564mピークへ16時に到着。
ここからの下りで本日唯一の花の出現。真っ赤な藪椿と、鮮やかな黄色の檀香梅。
残りは下りだけと安心しカメラを取り出す。


椿

檀香梅

その後、樹木のないツルツルの急斜面を脇の木に掴まりながら下る。
そのうちまたも境界杭が見あたらない。4回目のミスコース
向かいの尾根の直ぐ上まで太陽が下がってきている。
またまた登り返し、地形図の北へ県境がふくらんだ地点へ戻り正規ルートを確認し、復帰。

もう安心と思えば、5回目のミスコースで境界杭を見失う。
太陽も向かいの尾根へ沈み、下の方には道路も見え出している。
今日何回目かの家族会議で、標高差としてはまだ100m近く残っているが、時間も押しているので「境界杭は諦め、ブッシュを下る」ことに。
所々踏み跡らしき物があるがどれも先へ続いている気配がない。

やがて、下の方から犬の鳴き声が聞こえ出してきた。民家が近いのか、野犬なのか?
木に掴まりながらの下りを続けると、ブッシュ越しに畑が見え始め竹藪が出てくる。
ブッシュよりむしろ歩き易い竹藪へ入り強引に下ると突然下界の道へ飛び出す。

     【県境  中央の頭が白い杭】

近くの民家の庭からご主人が、犬を従えこちらを見ている。
近づき挨拶を交わし、この場所を確認。
「県境から20m程徳島へ入った市場町」とのこと。
境目までの道を伺えば途中まで道案内して頂く。

「以前も近くに車を一台置き鵜峠へ引き返し歩いてきた人がいる。」
「この奥には今はもう民家はなく、儂が最奥」
「どこから来た、丸亀はあっちの方向だ。あれが大窪寺、こちらが中尾峠」と歩きながらしばらくの間いろんな話を。
別れて車道を下り始めても、カーブを曲がるまで何時までも見送ってくれていた老人に手を振り別れ、17時45分無事下山とTEL。

迎えとドッキングに成功し、薄暗くなった中を車を回収に鵜峠へ向かう。

体力的には厳しかったが、ミスコースで現在地の確認などいろいろ再勉強させられた「自然との触れ合い」の 一日でした。






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