やがて行く手は二股に分かれ右手へ杭が続き、直ぐに
448mピークへ到着。ここから杭は更に南方向の苅分に続いている。
少し下ってみるがそのまま南方へ伸
びている。方角がおかしいので地形図で確認し引き返し、最初の分岐を左手へ入ってみる。
こちらは苅分はないが、踏み跡が続き、鋸による切り口を見せている灌木もある。
境界杭は見あたらないが、左手には矢筈山が見えているのでこちらが正解だろう?小さなアップダウンを繰り返すが、サルト
リイバラの蔓が伸びて絡まり非常に
歩き難い。蔓と格闘するが、棘には勝てるはずがない。
服装を変えてきたのが裏目に出て、薄い布地を通して棘とのスキンシップに悲鳴を上げる。手袋は念のためにと革手袋を用意
していたのが不幸中の幸い。
小さな尾根が左手に現れ矢筈山も見えなくなる。
引き返すことを想定し、木の枝を折って歩いてきているがどうしようかとブッシュの中で地形図を拡げ家族会議。距離的には
あまり進んでいないが現在地が曖昧
になっている。時折獣道らしき踏み跡もあるし、鋸での切り口も時々あるので大きくコースは外していない筈。ということで、そのまま急斜面を下ることに方針
決定。
無理矢理下ると、直ぐ前に向かい側の山肌が見えだし、下には小さな沢が見え始める。更に強引に下ると仕事路へ飛び出し、
沢の流れを確認すると南(徳島側)
へ流れている。
県境を外し徳島側へ出たらしい???
沢に沿って少し下ると林道が出現し、もう一本の沢を合わせてやはり南へ流れている。ということは先ほどの仕事路を北へ追
えば地形図上の多和槙川へ繋がる路
だろうか?
そこで北へ引き返すが、途中で崩壊した斜面に遭遇。手前に薄い踏み跡があったのでそちらへ戻り、ブッシュを潜りながら沢
筋を辿り源流地点を過ぎると再び林
道へ飛び出す。
こちらは北へ下っている。少し辿ると右手斜面へはっきりした踏み跡が上がっている。が左手は濃いブッシュ。ここが県境だ
ろうか?
ここで初めて小休止し、背中に入っている小枝などを取り除く。
脇には「お持ち帰り用にどうぞ」とタラの芽が生えている。
この先の東俣名までの県境尾根の状態も不明だし、時刻
も正午を過ぎているので忠実に県境を追うのは諦め林道を歩くことに方針変更。しばらく下ると、猪用の
檻が道端に置かれている。
更に下ると電柱が見え始め、やがて産廃処理場の入り口へ到着。香川ナンバーの車が止まっており「ここは香川!」と一安
心。
そのまま車道を進むと民家が現れやがて広い車道へ。標識を見上げると、想像していたとおり多和槙川の分岐点。それにして
も地形図上の短い距離に棘のため1
時間半近く費やしてしまった。
その後車道を辿り多和菅谷へ向かう。
タムシバが山林の中で白い鳥のように咲いている。
途中に森林公園があり案内図を確認すると回り道にはなるが先へ続いているのでこちらへ入る。あまり利用されていないのか
山肌が崩れている場所が何カ所かあ
る。
再び車道へ戻ると、懐かしいポンプが道端の井戸に。
車道も狭くなり更に進み、東俣名の県境の小川の小さい橋を踏むが、尾根からのルートは確認できなかった。少し引き返し、
市場町の標識を追い先へ進むが何処
が県境かはっきりしない。一度車で偵察しているので迷うことはなし。徳島ナンバーの車がある民家の前を過ぎると、畑では種薪の作業中。
そのまま日開谷川左岸の車道を下るが、地形図上の県境は右岸側。
番所手前で道端の少し開けた道から見えない場所へ入り込み、遅い昼食タイム。コーヒーを沸かし一息つくが、この間通行し
た車は2台のみの静かな県境街道で
ある。
道端にはいろんな花が開きのどかな春の散策日和。
この先で、大窪寺方面からの四国の道へ入り長野へと広
い車道が続く。
途中で県境へ戻ろうと右手脇道へ入ると民家で行き止まり等で、県境は諦め車道歩きを継続。
長野で右手へ入り、標識に従い竹林の中の遍路道を最後の登り。
峠には地蔵尊が祀られ、下り路には石造りの大きな道標が置かれている。
最後の坂を下ると、巨大な「ちちいちょう」が待つ境内
の椿が満開の境目・熊野神社へ到着。
17回に分けて歩いた県境歩きの無事を神社に報告し身支度を解く。
後は、ここ2回ほど通っている白鳥温泉へ直行。
先週はまだ蕾が多かった駐車場のピンクの濃い桜も満開。
湯船から、棘によるひっかき傷に湯がしみるのを我慢し
ながら満開の桜を眺め、「自然(棘)との触れ合い」の一日を締めくくった県境歩き最終日でした。
戻る