
その後の平成14年1月18日伊豆大島近海地震M4.3と続く地震活動および伊東市川奈崎の電磁放射について(14.2.2)
(1)大島のすぐ近くの北西海域や南東海域でごく浅い軽微な地震が連続し、続いて大島北東20kmの相模トラフ深さ20kmで大島近海地震が発生しましたが、その後の19日,20日両日にも再び三原山に近い大島東南海域で軽微な地震活動が現れるなど今後の経過が心配されましたが、1月18日の大島近海地震M4.3の4日後の22日よりは電磁放射も平常時に戻り、今日現在安定した状態が続いています。
(2)伊豆東方沖で電磁放射が1月12日より始まりましたが、そのあとすぐに熱海市網代 北緯35.036 東経139.113 深さ6.4kmにおいて M2.5の地震があり、その後も軽微な地震が隣接の伊東市宇佐美周辺にかけて1月17日まで9回発生しました。まず電磁放射とともに第1段の地震活動は網代と宇佐美周辺で発生しました。
(3)1月17日の夜半からは地震の発生個所が移動し、大島と最初の地震発生個所のほぼ中間の大島北西海域のごく浅い個所でM2.0の地震が発生し、翌18日の早朝2時30分には同地域でM2.5が発生し、ついで同18日2時43分には大島を飛び越え三原山にごく近い大島南東海域のごく浅いところでM2.0の地震が発生しました。伊東市から大島北西海域さらに大島南東海域に掛け軽微な地震が移動していきました。その後18日16時46分ごろ相模トラフの深さ20kmでM4.3のある程度規模のある大島近海地震が発生しました。その後19日には大島南東海域に軽微な地震活動がもどり、同地域でM2.5、M2.2,M2.1、ついで20日にもM2.5、M3.0の地震があい続いて発生しました。
(4)以上のように、電磁放射から地震の発生の経過を辿ると、以下のような1つの推論が得られます。@地震の発生は広い範囲に相互に関連しあっている。一時期前までは地殻の破壊限界サイズ以上には地震の相互関連は考えられないとの説が通っていました。A相互の地震の関連はプレート単位で地殻にかかる歪応力が仲介している。このため破壊限界サイズである約100km以上にわったって地震の発生が伝搬し移動してゆく。B地震の原因となっている地殻の歪応力の存在領域と電磁放射域とは対応している。そのことは、地震の一連の発生期間と電磁放射の発生期間が多くの場合よく一致している事から推論されます。
(5)太平洋プレートの歪応力がフィリピン海プレートに伝搬し、プレート間でも地震の発生と地殻歪が対応している可能性を最近の三宅島近海地震、大島近海地震の発生と太平洋プレートのひずみを同様に受けている北海道釧路での放射観測からも示されるように思われます。このことは次の項で紹介します。
(6)太平洋プレートの歪応力を受けた伊豆東方沖や相模トラフにおいて、地殻の弱い個所で圧力や温度の平衡を乱した地殻の弱体化がはじまり、その結果として電磁放射が出現し観測されました。弱体な地殻の一部はやがて壊れて軽微な地震が伊東市宇佐美周辺で発生しました。弱体な部分以上には強固な地盤は壊れず、歪は他の弱い部分である大島北西海域において地震を発生させた。次いで大島東南海域の地震となった。また、より大きな歪を受けている相模トラフでもM4.3の地震発生となった。その結果、今回押し寄せた歪応力の規模では、これ以上にこの領域で歪の解放は出来ず、急速に安定化したと考えられます。
(7)なお、今後の歪応力の高まりや電磁放射活動に注意したいと考えます。
| 静岡県伊東市川奈崎:平成14年1月2日から平成14年2月1日までの 1ヶ月間の電磁波データ |
| 極超長波帯223Hz 東西磁界 ![]() 南北磁界 ![]() 垂直磁界 ![]() |
![]() 前のページへ戻る |
