
(1)長野県開田村の放射活動は過去において東海地域の地震活動をよく反映することを見てきました。この観点で、最近の紀伊半島・東海道沖の地震活動を評価してみたいとおもいます。
(2)また、岐阜県白川村の放射も東海地方北部の地震活動とよく対応することが過去の観測から見て取れます。このため、白川村の放射から今回の紀伊半島東海道沖の地震活動を占ってみたいと考えます。
(3)開田高原では、最近1ヶ月間強い放射が出現しています。この間、9月1日の浅間山の噴火があり、9月5日には2つの強い地震がありました。噴火や地震の前後で放射が強まっており、事態後もなお強い放射レベルを持っています。
(4)一方、白川村では、下図第3図のように、平成15年7月23日より急に強い放射上昇が始まり、現在まで1年2ヶ月間近く継続しています。この間、昨年10月5日には岐阜県飛騨地方でM4.5の地震があり、10月8日には兵庫県南東部でM4.3が、また10月12日には石川県西方沖でM4.2がありました。10月初旬の1週間の間に中部・近畿にまたがる三角状に3つのM4を超える地震が起きております。また、最近では本年7月26日美濃中西部M4.6が発生しています。その他放射と地震の関連について、詳細は白川村の項を参照ください。
(5)開田高原の放射と比較すると、白川村では浅間山の噴火の直前に開田高原と反対にやや低減が見られます。少し離れていますが浅間山の活動が白川村の歪を低減するように関連している可能性が考えられます。また、紀伊半島沖や東海道沖の地震の前には増加傾向が見え、歪が加わったことがみえ、地震後は放射の軽微な軽減が見られ、地殻の歪が低減したことを示しているのかもしれません。
(6)開田高原、白川村の放射ともまだ勢力を持っているように見られますので、今後の経過について注意する必要がありそうです。
![]() 前のページへ戻る |
