「マヨネーズ」の表示規制は大企業のため
週刊金曜日 第458号 2003年05月09日
投書
あの記事にひと言
山内 博允(67歳)予備校講師
456号(4月18日)の「JASからはじかれた『松田のマヨネーズ』」によると、「松田のマヨネーズ」が定義にあてはまらないから「マヨネーズ」という名称を使ってはいけないという。これにはあきれてしまった。
そもそもマヨネーズなるものは、異説があろうとは思うが、16世紀以前に地中海の小島メノルカの町マオンの郷土的ソースとして存在し、それがスペインを経てヨーロッパ各地に広まったというのが定説である。
そのマオン市付近のマヨネーズの主原料は、オリーブ油・レモン酢・鶏卵であり、今でも地元では作られているという。これが各地に広まっていくにつれて、油と酢はその地で得やすいものや、人々の好みのものに代わっても不思議ではなく、名称が「マヨネーズ」であってもおかしくはない。
ところで日本の「マヨネーズ」を広めたのは、アメリカから製法を持ち帰った中島という人で、1925年のことである。中島氏は「キユーピーマヨネーズ」の始祖である。その後、いくつかの大企業が「マヨネーズ」業界に参入し、各社が特色を競っている。
今、新たに砂糖を蜂蜜に代えて特色を出し、健康を志向するのがなぜ「不適合」なのか。発祥の地とは異なる材料を使っているのに、これが「マヨネーズ」だと日本の役所が定義するのは妥当なことなのか。
食品に保存料や着色料として、やたらに化学物質を添加するのは排除するべきである。このことと、自然食材を用いた創意工夫をわざと混同して一律に禁止する、役所や大企業の意図するところは丸見えではないか。
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