署名にご協力ください

    〜自然卵通信29号(2003/4/15)より

■『自然卵ネットワーク』という、自然卵養鶏の研究・交流・情宣のネットワークの、機関誌に、伊藤が投稿したものです。
http://www2a.biglobe.ne.jp/~keirinso/shizen/Default.htmに、立派なサイトがあります。

「松田のマヨネーズ」はマヨネーズだ!署名にご協力ください 

発売以来18年間、「究極のマヨネーズ」として広く愛されてきた『松田のマヨネー ズ』が、昨年より「マヨネーズ」と名乗れなくなったことをご存知ですか? 

■蜂蜜入りだから、ダメ
 昨年、『松田のマヨネーズ』は、農水省からの指導で、『松田のマヨネーズタイプ』に、 商品名を変更させられました。現行JAS法(日本農林規格)の品質表示基準による マヨネーズの定義では、原材料に許されているのは「糖類」であって、畜産加工品に 分類される蜂蜜の使用は許されていないからです。

■なぜ、今までは「マヨネーズ」と名乗れたのか
 2月から、参加しているMLや知人にこの問題を語り、この署名活動を始めてからも、 よく聞かれたのが、この質問です。
 答えは、『松田のマヨネーズ』は変わらないのに、JAS法が変わったから。
 もともと、JAS法は、JASマークをつける商品に関する法律だったのです。『松田の マヨネーズ』の松田優正さんは、詳しく原材料の説明をして消費者に選択の基準を提 供しているから、JASマークは不要である、と考えました。そして、JAS規格に捉われ ずに、砂糖よりも優れていると考える蜂蜜を使って、マヨネーズを作って来ました。
ところが、1999年にJAS法が改正されて(有機農産物のJAS規格もこのとき創 設)、罰則規定が盛り込まれました。翌2000年には、旧JAS規格がそのまま品質表 示基準となって、全ての加工品製造業者が遵守しなければならないと、強制されるこ とになったのです。

■誰のためのJAS法か
 他にも、もっと小さな会社で、蜂蜜入りのマヨネーズを製造しているところがある、と、 この運動をしてから知りました。
 もちろん、一昨年のBSEや、食品偽装の連続で、消費者の「食の安全と安心」を求 める声に、農水省が取り締まりを強化している、ということはあるでしょう。しかし、これ では、無登録農薬での失態を、「特定農薬」の創出で工夫や知恵を使う中小農家を取 り締まろうとするのと同じ、お門違いではないでしょうか? 化学調味料や食品添加物 の使用を野放しにしておいて、このような厳選された原材料の食品を、違反とすると は。そして、まるで「マヨネーズ」かのようにして売り出されている模造品の数々も、裏 に小さく「半固体状ドレッシング」と書いてあればよいのです。
 JAS法が、消費者を守るものではなく、つまらない、重箱の隅を突付くような規制に しかなっていないのではないでしょうか。

■これ以上、譲歩できない
 改正JAS法では、違反者には「1年以下の懲役または1億円以下の罰金」が課せ られます。このため、「マヨネーズタイプ」「半固体状ドレッシング」に表記を変更せざる を得なかった松田さんは、自分の思いを次のように、製品袋の裏側に載せました。
「JAS規格では砂糖は良くて蜂蜜は認められていないのでマヨネーズと表示できなく なりました。現品質維持のため原材料を変えずに規格を見直すよう農水省に働きか けていきます。それまではタイプが付きますがマヨネーズと呼んでください。(中略)だ から100%自然の究極のマヨネーズといわれるのです。」
 ところが、この表現に対しても、「まぎらわしい表示であるからから、「マヨネーズ」と いう言葉を使ってはならない」と、改善命令が農水省からきました。松田さんと従業員 の方々は、もうこの命令には従わないと、決めました。

■そして、署名活動へ
 何人かが呼びかけ人となり、「『松田のマヨネーズ』はマヨネーズだ!の会」を作って、 まずHP上で賛同者を募り、2月からメール署名を始めました。そして2月20日から は、農林水産大臣に向けて紙の署名もはじめました。
「大臣殿。良心的な生産者とその生産者が作る本物の食べ物を愛する私たちは、 JAS規格を見直し、『松田のマヨネーズ』を「マヨネーズ」と認めることを要請します。」 (要請書より)

   「蜂蜜を使う方が、美味しく作れるのであれば、差別性を出すために逆にマヨネーズ と呼ばないのも一方法ではないか」「もっとよい別の名前を考えたら」というご意見は、 よくいただきます。でも、松田さんの、「マヨネーズ」という言葉への誇りと自負、18年 間の営為を奪われることへの抵抗を、私たちは支援したいと思っています。また、食 をめぐる行政の矛盾点も考えていきたいと思います。
自然食品店をしていた松田さんは、夏場に需要が落ちて、良い卵が廃棄されてしま うのを見るに忍びなく、有効利用するためにマヨネーズへの加工を思い立った、という 話も伺っています。自然卵の方々にも、無縁の話ではないと思ってます。どうぞ、ご協 力を、よろしくお願いします。組織も、お金もありませんので、HP上から、署名用紙を プリントアップしてもらう形になります。
 詳しくは、 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4936/ (「松田のマヨネーズ」 で検索できます)へ。
3月19日付の朝日新聞のコラムをはじめ、新聞、雑誌、Web 上などで、この問題を取り上げていただいてます。HP上に、色々な資料もあ ります。
(埼玉県大里郡寄居町鷹巣378 tel/fax 048−582−3645  e-mail tobira@topaz.ocn.ne.jp  http://www8.ocn.ne.jp/~tobira/ 菜園「野の扉」 伊藤 泰子)  

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