「松田のマヨネーズ」の受難

 〜ことのおこり〜

   18年間「マヨネーズ」として出荷してきた製品に対し、昨年7月、農林水産消 費技術センター(農水省監督下の独立行政法人)が、JAS法(日本農林規格)の表示 基準不適合という指摘をしてきました。JASのマヨネーズの規格には、砂糖は許可 されているけれど、蜂蜜は許可されていない(というより言及されていないだけ) ので、蜂蜜を使っている『松田マヨネーズ』は「マヨネーズ」と名乗ってはいけ ない、というのです。
   砂糖(精製糖)よりも健康的な食材として評価が高い、蜂蜜を使っていること で、マヨネーズの定義から外れてしまうことのおかしさ! しかし、JAS法に違反 すれば、1年以下の懲役または1億円以下の罰金を科せられてしまいます。

 〜しかたなく、、、〜

   松田さんは、名称を「マヨネーズ」から「半固体状ドレッシング」へ、商品名 を「松田のマヨネーズ」から「松田のマヨネーズタイプ」へ、変更しました。そ して、包装袋の裏書で、ことの経緯を書いて「現品質維持のため原材料を変えず に規格を見直すよう農水省に働きかけます」「それまではタイプが付きますがマ ヨネーズと呼んでください」「(こういう原材料)だから100%自然の究極の マヨネーズといわれるのです」と、思いを伝えようとしました。
   通常、半固体状ドレッシングというのは、カロリーを押さえるために油分を控 え、代わりに添加物(化学調味料、酸味料、糊料など)でごまかすような商品の 名称となっています。この変更だけでも、ずい分口惜しいことだったと推測しま す。

 〜さらなる攻撃、杓子定規のお役人〜

   ところが今度は、この裏書の「マヨネーズと呼んでください」「究極のマヨネー ズといわれるのです」が、不適正な表示であるから改善しろ、との農林水産消費 技術センター技術指導部長名の通達が昨年12月25日付で来ました。「一括表 示の名称以外でも、消費者に誤認(!)を与えるので使ってはならない」という のです。

 〜今後について〜

   松田さんは、次回のJAS規格見直し時(5年以内)に規格を見直すように働きか けていく、と表明されています。現在突きつけられている、裏書の変更指導への 対処も含めて、どういうことができるのか、皆さんのお知恵を拝借したいです。 もし、裏書の不当表示を変更しなかったら、本当に懲罰を受けることになるのか、 訴訟などに詳しい方にも教えていただきたいです。
   今思いつくのは、「マヨネーズの JAS規格変更を要求する請願書〜松田マヨネー ズはマヨネーズだ!」運動事務局(仮称)というようなものを立ち上げて、色々 な方面に賛同、署名を募っていく、というものです。
   食品の不当表示問題で、散々世の批判を受けた農水省が、重箱の隅を突付いて 弱いものいじめをしているようにも見えます。無登録農薬問題のツケが、「特定 農薬」の制度化へとねじまげられたこととも、あい通じるものがあると思います。 「消費者の要求」にうろたえ、小手先の方策をとる農水省(の錯乱か?)のため に、結局末端の弱小生産者の負担が重くなっていく。JAS有機も同様でした。
 言葉を管理することで、消費者を保護しようとする国家が、あたかも、言葉の 森に迷い込んでしまったかのようでもあります(合い鴨も、人間も、農薬か?)。 そして、私たちの言葉、つまり、マヨネーズとか、有機、とか、が、奪われてい くのです。
   小さくても有効な「NO!」の声を上げなくては、と思っています。
   この、『松田マヨネーズ』問題に関する協力者、声明或いは請願書の呼びかけ 人を求めます。当面のあて先は、下記まで。正式に文書がまとまったら、またご 連絡いたします。よろしくお願いいたします。

From:Yasuko_I.
To:百姓天国メールリスト
Subject: 松田さんのこと Date: Fri, 10 Jan 2003 22:00:59 +0900
(この文も、百姓天国メールリストに伊藤が投稿した「松田マヨネーズの受難について」の一部です)

百姓天国メールリストについては、
地球百姓ネットワーク事務局 hyakusho@geocities.co.jpowner-hyakusho@sl.sakura.ne.jphttp://hyakusho.fubyshare.gr.jp/
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