北海道夏の旅

2004.6.17−19 北海道 道央
いつものフエリー航路を選びました。思いもかけぬ海鳥に遭遇することもあり、鳥がいなければ気楽に本を読んだり、風呂に入ったり、ビールを飲むこともできるからです。今回はコアホウドリとクロアシアホウドリが船体の近くに飛来してくるので、甲板に殆どでておりました。時々アザラシや鯨も洋上に浮かび眼が離せませんませんでした。一緒に乗り合わせた旧知のOさんと休憩の時飲んだビールも美味しくこれからの北の大地の旅に心は軽く弾みました。
まず、某演習林のクマゲラ営巣地で鳥友4名と合流して、クマゲラの観察をしました。まだ雛は小さいようで夕方、気温が低くなったら親が巣の中に入り、暖めているようでしたので、直ぐにそこは退散しました。そこから数十キロ離れたところにエゾフクロウが営巣
しており、今回はそこが来北の一つの目的でした。
ポイントは直ぐにわかりました。ご近所の方が集まり双眼鏡やレンズで森の一部を覗いておりました。昨年は4羽無事育ったとのことですが、今年は1羽だけで、親も雛も木の葉の陰に見え隠れしてどうも撮影には難しいところでした。
「昨年は4羽でにぎやかだったが競争が激しく今年は1羽で餌を沢山もらえるから育つのも早いでしょうね」と近所の奥さん。「早く行ってしまうかも 」フクロウ談義がのどかに始まりました。僕らはエゾフクロウが見えそうな場所を何度も変えて撮影を試みました。
1時間ほどでやがて夕闇も迫ってきましたので、宿に向かえました。
翌朝4時に起きて今度は別なエゾフクロウの営巣地に飛びました。3羽生まれていることは事前に分かっていたので、早く見たい気持ちがありました。現場に6時前につきましたが既に写真家のKさんや旧知のSさん、H氏、N氏等もレンズをセットしておりました。
それから和気藹々ながら雛の3羽がならぶまで鳥談義をしました。僕はKさんに以前も尋ねた多灯式ストロボウのF値について聞きました。親切に現場に会った説明をしてくれていつも助かります。雛は2羽までは並ぶもの、もう1羽がやんちゃというかいたずら坊やで並んだ2羽の上の混んだ枝の中におり時々こちらを覗き込んだりしておりました。それでもしばらくは撮影に興じておりましたが
ぼくは探鳥と散歩を兼ねて周囲を散策しました。遠くの雑草地には黄色の花が咲き乱れ、近くの沢山植えてある樹木の梢でアオジが盛んに囀っておりました。エゾフクロウの動きはあることはあるのですが思うような並び方をしないので帰り支度をする方や見つけたヤマゲラの営巣にレンズを向けたり、僕みたいに草むらに寝転んでしまうものなど、のんびりした時間が流れました。そして突然、3羽の雛は並びました。上の雛が下のならんでいる2羽の真ん中に落ちるようにして入り込みました。3羽、こちらをじーっと見ている姿は人間の赤ちゃんのように可憐で愛くるしいというか、おでこを撫でてあげたい衝動を覚えました。1羽が欠伸をしたら、シャッターを切り、羽毛を伸ばしたら又レリーズ。3羽の中の1羽がが動くたびに撮影をし、フクロウの撮影は何処かのどかで楽しいものです。シャッターが同時に切られるのも面白いものですが同じ写真にならないのが不思議です。3羽のうち真ん中の雛が左右の雛に突付かれたり、羽を引っ張られたり、押されたりしております。イジメとは違うと思いますが左右の雛は気になりだすと、止められないようで盛んに風切れ羽を引っ張ったりしております。苛められた雛はついに耐えられず再び上の枝に飛び上がってしまいました。それを機会に下の2羽の雛も動きだし移動を始めました。それが潮時でした。僕らは至福の気持ちで次のポイントに移動しました。もう予定のエゾフクロウの撮影はできたので良かったのですが、更に良いポイントかもしれないので、(鳥屋の欲は切がないのですが)北の公園まで行きました。そこはもう巣立ちして時間が経過したので雛と親は難しい森林の奥に入り込んだようでした。そこで僕は4人の鳥友達と別れて一路道北に車を進めました。台風6号が南方海上に発生して進路を日本海にとり北海道の西を目指しているのが不気味でした。

                    
 <エゾフクロウ雛3兄弟>



戻る