06.07.02 ゴイサギ かすみがうら市 1昨日の夜中の雨で川は激しく流れていた。一日たてば濁りが取れ、魚を餌とする野鳥達が集まってくる。カワセミ、カワウ、 ミサゴ、ヤマセミ、ダイサギ、アオサギ、ゴイサギ等がここ恋瀬川の常連である。 ゴイサギが川に水が溢れるくらいの雨後、沢山集まってくることはオオタカの撮影している時、分かっていた。雨上がりは魚の動きが活発で沢山、魚が川の流れにいることは、彼らは経験的に良く分かっているのだろう。 この恋瀬川は水質がよくなり僕の子供の頃よりもだいぶ変わってきた。恋瀬川の流れ込む大きな湖である霞ヶ浦も変化しつつあることが魚の回流で分かる。この恋瀬川には子供の頃は鮎は見たことも無かったが数年前から霞ヶ浦から遡上し恋瀬川では普通に見られる魚になった。 本日はその鮎を食するゴイサギの撮影をしようと思って出かけた。しかしその鮎は今年は例年よりも小さく数も少ない。 だが、ゴイサギは既に流れ込む広い堰を中心にして10羽ほどいた。僕が背丈ほどの雑草を押し分け、堰の近くに来るとゴイサギやダイサギは 蜘蛛の子を散るように川の中から飛び出した。 その堰の見える土手の上の少し開けたところに簡易型のブラインドテントを張った。 このように鳥を追い出してから張ったブラインドテントにはオオタカなどはしばらくは近寄らないが、ゴイサギは余り待たなくても再び寄ってくる。 だが近寄ってきた時、レンズを向けたりテントを動かしたりすると警戒心が強くなり容易に来なくなる。ブラインドテントの屋根の上に周囲から抜き取った雑草などで覆っておけば周りの環境と同化し、ゴイサギには違和感のないものに見える。その証拠に 事実ゴイサギの最初の1羽が僕の目の前の堰を通過したあと、大きく迂回して川の真ん中辺におりた。 それからぞろぞろと集まり7羽が堰の中に陣取った。そうなると僕のテントのことなどは関心が無く、ゴイサギたちは流れる水面の中の変化を見つけることに熱中した。僕のテントの近くのゴイサギだけが視野の中に僕が入っているのか顔向きが少しこちらに傾斜している。僕は魚の捕獲に集中させようとテントの中から覗き込むのをやめ、300ミリのレンズから彼らを観察する。 釣りで言うなら魚信とでもいうのだろうか、水中に何か変化があった。 真ん中の雄のゴイサギが左足だけで立ち、右足でリズムを取り、飛び込む姿勢になった。だがそれはポーズなのか一向に水の中に飛び込まない。 そのうちにその脇にいた同じような繁殖羽を持った雄のゴイサギが水中に飛び込み次の瞬間大きな魚を嘴に掴んできた。 ヤマセミやカワセミなら止まっている小枝に捕まえた小魚を何回も打ちたたき、魚を弱らせ、それから丸呑みするのだが、ゴイサギはそのようなことはしない。 その太い嘴で魚の腹部から胸にかかるところを(エラ付近)何度も強く締め上げる。時間が経過すると、鮮度が落ち無いようにするためか、あるいは飲み込む時、咽喉越しをよくするためか、尾の方を嘴で強く挟み、魚の頭から胴体の部分を冷たい水中に浸す。その時、魚は生き返って勢い良く反転して九死に一生を得て逃げるのもいる。 最後に丸呑みにするときはヤマセミがやるように魚の頭の方を口に入れ上手に口の中で転がし2−3回の呼吸で無理やり咽喉の奥に送り込む。 これだけ大きな魚を抵抗なく飲み込んでしまうゴイサギに驚嘆した。いったいどれほどの大きな魚を飲み込むのかこの目でみたいものである。 大きな魚を飲み込んだゴイサギは下流の山の茂みを目指して飛び去った。その他のゴイサギは何も無かったかのようにただ水面を食い入るように見つめている。 しかし暑い。曇りだった空は晴れ間が出てきて背中の後ろから太陽が顔を出しブラインドの中は蒸し風呂状態。7月のブラインドテント生活は健康上良くない。しかし全て、何かをやろうとした場合ハンデキャップはつき物。ようはうまくハンデキャップとうまく付き合うかだ。 ご覧の写真のように涼しい景色を見ながら、蒸し暑いことは忘れるようにしている。 ![]() 35cm以上のハス(下記に参考資料)を捕まえたゴイサギ。ハスは小さい鮎を捕えるため このよどみに集まってくる。 ![]() 魚を捕らえるため身動きもしないで水中の動きを見つめるゴイサギ <魚 ハス豆知識> 原産は琵琶湖と淀川水系および三方湖などだが、稚アユの放流にともなって日本各地に移植され、現在では関東の小貝川水系、利根川本流、江戸川水系、印旛沼、牛久沼、手賀沼、相模川、狩野川などが好釣り場として知られている。 5月上旬から11月下旬ごろまでが釣期。6月から8月にかけての産卵期の前後にはとくに食欲が旺盛となり、小アユやオイカワの子が湖岸の流れ込みなどに集まる初夏にはそれを追い求めるため最盛期を迎え、そのころが旬となる。 姿形がオイカワに良く似ているためその超大型と間違われて騒がれることがあり、最大は30pに達する。食性はきわめて貪欲で、小魚やエビ、水生昆虫をはじめ、イナゴやバッタなどの至るまでさまざまな動物質の餌を好む。 餌を見付けると、たとえ群泳中であっても、「へ」の字をした大きな口で一瞬のうちに襲い掛かる。そのため追われた小魚が水面をピョンピョン跳びながら逃げる光景が見受けられるが、これはブラックバスにも共通する傾向で、餌釣りはもちろん、毛バリ釣りやルアー、フライなどにも敏感に反応する。ダイワ釣魚図鑑より 戻り |