茨城県                      コモンシギ

 僕はどうも、珍鳥の情報が入ったときは遠くに居ることが多い。遠くにいることが多いからかと思ったが、そんなに僕だって旅ばかりしているわけでなく、自宅に帰ってちゃんとベッドで寝ることが多い。
しかし、今回も珍鳥の情報をもらった時は弟の家族たちと僕の家族一同で千葉の御宿に1泊泊まりの旅行に行っていた時だった。帰宅して直ぐに
飛んでいけるわけでもなく、藪用を突貫でやり遂げ情報の入った田圃に向かった。折りしも台風11号が関東地区、しかも茨城方面に向かってくるときだった。台風が過ぎ去ったあとではコモンシギがいなくなるかもしれないので、台風接近の最悪の日にどうしても行かなければならなかった。
自宅から1時間30分の距離。時々小雨が車のウインドウをはじき、風も出てくるような天候だったが、空は重い雲が垂れ込めているが疎らな状態で少しは希望が持てる空だった。
現場にいくと、鳥見のご夫婦だけ。直ぐにコモンの居場所を教えてくれたが、はるか遠くで100mぐらいありそう。小さいシギなので双眼鏡でもなかなか見つけ難い。10羽ぐらいのムナグロの中に混じって動きがチョコマカチョコマカ活発である。双眼鏡で見つけ、カメラレンズに切り替えても直ぐに見失ってしまう。諦めていたところにKさんやJさんそしてNさんなども来て、一応近くまで来るのを待つ。時々ムナグロと一緒に飛び去り、再び飛んでくるがどうしても近くには下りてこない。JさんやNさんも諦めて帰ってしまった。僕は自宅が遠いため又再び来るのは難しいので更に待つことにした。Kさんと二人時々ざんざん降りのしのつく雨の中、車の中で近くにくるのをじっと待った。雨のやんだ時道路の反対側の田圃にムナグロと一緒に下りた。車で寄っても逃げなかった。多分暗い天候のためと、慎重にじりじり近寄る車の運転のためかも知れない。
しかし、寄ることが出来ても20m以上はある。この固体の限界かもしれない。それに動きが激しいのでカメラには綺麗に収め難いシギだと思う。
レンズの振る動作にも反応し、神経質なシギであることが分かる。
今回HPに載せるのは躊躇した。そろそろ稲刈りシーズンで鳥見の方やカメラマンが田圃に入るのはどうしても農家の方にご迷惑をかける。
田圃の道路は広くなく2台の車が通り過ぎるのは容易でない。路肩も傷んでしまう。このような状況下で果たしてHPを載せるののは如何なものかと思ったが敢えて地名を特定しないで載せることにした。


 コモンシギ(小紋鴫)。アラスカで繁殖して南米で越冬。アルゼンチンへ向かう途中どうして日本へ来たのか?
広い太平洋を迷いに迷って茨城の地に来たのかと思うと感慨もひとしお。これから南米に向かうかどうか
は分からないが一緒に同行してみたいのは僕だけだろうか。
今年生まれた幼鳥でうまく越冬さきまでいけるかどうか危ぶまれる。




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