06.0.6 22     ウトウ、クマゲラ エゾフクロウ、シマフクロウ、チゴハヤブサ、オジロワシ、オオジシギ、アカアシシギ、シマアオジ、
            マキノセンニュウ、エゾセンニュウ、キマユツメナガセキレイ、ベニマシコ、オオジュリン。北海道  

 1年振りに北海道の夏を楽しんできました。いつも行く時期を変えていくのですが、今回は6月の初めと決めました。理由の一つは今までに6月の初めは一度も行ってないこと、それにシマフクロウが1年振りにヒナが2羽生まれ、その敬意を表する意味で早めに行こうと決めました。
やはり道東は寒く、原生花園はやっと緑が多くなってきたものの、ハマナスの花は一つも有りませんでした。
野付半島はまだ夏羽のアカアシシギの飛来には早く、何とか1羽確認したのみでした。だがオオジシギは、この時期特有なのでしょうか、至る所で派手なデスプレーを演じておりました。例のカミナリのような羽音を立てズビヤクズビヤクと急降下してくるさまは魅了されます。僕の住む水戸近辺では福島県境に行かないと見られませんが最近は見ることが出来ないほど少なくなっております。
始めて知りましたが、オオジシギは電柱にとまって休憩している時も低い声でズビヤクズビヤク(人によって受ける印象は違う)と地啼きのような啼き方をしておりました。この長閑な鳴き声を背景に道東では4日間滞在しました。

原生花園はまだ花が早かったので、僕の好きな天売島に渡りました。島民のご努力でオロロン鳥が7羽から34羽に増加。

ケイマフリも岸辺で休憩している光景も見たいと思いました。

それに圧巻のウトウの夕方の帰還。コウナゴを口に沢山咥えて、待っているヒナに飛来する光景は格別です。夕方になるとあたり一面その魚を咥えてくるウトウを待ち構えるウミネコが沢山おります。そのウミネコの集団をかえくぐり、ヒナが待つ自分の巣に脱兎のごとく飛び込みます。
あたり一面は真っ暗で、もし手元に懐中電灯が無けれ何が起こっているのかわかりません。 どうもウトウは懐中電灯を持つ人間よりも獲物を横取りするウミネコに警戒しているようです。天売島のウトウは約60万羽。番が30万羽としてそのうち営巣している巣が8割の24万個。

このウトウ60万羽が夕方遅く天売島に帰ってくる光景はぜひ、北海道へ行ったなら見て欲しいものです。ウトウの60万羽は世界一らしいですが、更に増加しているようで、この付近の海が如何に豊穣であるか分かります。

100Km以上獲物を求めて飛行していくのもおりますが、天売島の海上でも沢山ウトウの集団を確認しました。波間に漂って獲物を探しておりました。ウトウはどうしてあれほどの魚を口に咥えて持って来られのか不思議に思っておりましたが、その謎をウトウの島のガイドさんが教えてくうれました。ウトウは海上で獲物を見つけると、仲間達で一斉に魚を取り囲みます。(別な海鳥でTVで見た記憶があります)そして目の前にきた魚の大群を左右の羽で自分の口もとに追い込み、一気に嘴で挟みます。

だからあれほど、欲張りなほど魚を嘴で掴むことが出来るのです。最高40−50匹掴んでくる豪のものもおりますが、中には下手なものもいるようで、事実1昨年僕が撮影したウトウが口にしていた数は2匹で、今回は4匹で、僕も何をやっても下手ですが、僕の撮影したウトウも魚とりが苦手なようです。ヒナがこれで無事育つのか心配になってきます。

しかし、巣の中のヒナは殆ど1羽なので、50匹も魚を取ってきたらどうするのか処分にも困ります。魚を獲れなかったウトウはウミネコのように横取り組みにもなりますから、うまく魚のおこぼれに預かることもあるようでそれでバランスが取れているのでしょうか。
さて、そのウトウですが約30年も寿命があるとのことで、ハトほどの大きさで長寿命です。その食べ物に大いに関係があるのでもっと
こちらの方の研究も進めて欲しいですね。

付言ですが僕の撮影したウトウが咥えてきた獲物のなかでイカがありました。名前はわかりませんがホタルイカのような小さなイカ達ですが見た目にも新鮮で美味しそうで、これらを食していたなら、長生きしそうな気がしました。

 今回の北海道でもう一つ印象に残ったことを書きたいと思います。

 そろそろ自宅が恋しくなった時、札幌の郊外のクマゲラの話がありました。雨の中を行きますとヒナが巣穴から頭を出しております。数えると4羽。これまでの中では記録です。
地元のクマゲラ研究家のSさんに尋ねると卵を1個、親が出したので計5匹生まれる筈であったとのこと。親が卵を1個持ち去ったのは処々
理由があるところですが、全て推察になりますのでここでは割愛したいと思います。

写真でご覧になるように、巣穴から頭を出したヒナは可愛いものです。親鳥に餌をもっと頂戴と親の胸を突っつくらしいですがその雛の嘴はまだ柔らかく親鳥の胸毛を乱す程度ですがこれが次第に硬くなってなって来ると親鳥も其処は承知しているのか巣穴の正面には止まらなくなるなります。親鳥の嘴の硬さはかなりのもので、巣穴を彫った後の削り滓を調べたらちょうど鋭利なノミで削ったようでその嘴の鋭さは想像できるのではないでしょうか。

巣立ち5日ぐらいから親鳥は雛の糞を持ち去ることはなく其の儘にしておきます。糞の臭さで巣立ちを早める効用もあるのでしょうか?巣立ちの時、雛の身体に糞が付着していないのは巣穴の中で、うち壁に止まって立ち姿で生活しているのではないかと思います。巣穴から出たときの生活を学習しているようです。

夜間も親は巣穴に入らなくなり近くで眠るようになりますがこのときが一番天敵に襲われてしまうようです。モモンガにかかったら一夜にして全滅の話もあるそうです。

孵化後約28日で巣立ちするそうですがそれから計算するとまだ巣立ちまで1週間ありますが、目の前のクマゲラを見ますと糞運びはしておらず
餌運びの回数も少なく巣立ちも近い印象を持ちました。しかし巣立ち確認までの時間はなく、残念ながらフエリー港の苫小牧に向かえました。




今回は4羽の雛。♂が2羽、♀が2羽。




 今回は4匹の獲物。



 オジロワシ 野付半島 4羽確認しました。

 

 シマアオジ  今回は4羽のみ確認。来年は心配です。

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