04.09.10−15 VoL2 南島及び小笠原諸島母島 南島 二日目やっと父島に到着。南島オプショナルツアーに参加しました。重い大きなレンズとカメラの荷物を持っているのはカメラマンの僕だけです。残りの20数名の方は双眼鏡か軽いカメラぐらいの軽装です。南島に行くべきかどうかHさんに相談したら一度は行っておいた方が良いのではないかとのことでツアーの仲間入りしました。しかし不安がありました。ツアーの鳥見中心の方比較すると、カメラマンの動きはどうしても違ってくるのです。カメラマンはそこに撮影したい野鳥がいると完璧な写真を撮るまでそこに居たいと望むのですが、鳥見の方は一度見ると次の野鳥を見たいために移動したいと望むようです。それと持参している物がまるで違います。カマラマンは僕のように重いレンズから三脚そして交換レンズ群、セカンドカメラなどを入れた荷物を背負って、重装備。鳥見の方たちの軽い散歩の後ろに従って最初から重い足取りです。舟は30分ぐらいでカツオドリが舞う南島に到着。舟から島のゴロタ岩に飛び移るのも難儀です。Yさんに荷物を受け取ってもらって何とか岩の上に飛び降りることが出来ました。そこからが大変です。細い道が上りになっており、ゴロゴロした珊瑚の小石が沢山撒かれており、足場の悪い坂道を一歩一歩上って行きました。忽ち全身の汗が噴出し、心臓の高鳴りがしてきました。かなりの汗をかきながらしばらく進むと、次は下り坂。上りより、重い荷物を持参の時は注意を払わなければなりません。滑落する危険が常に孕んでいるからです。やっとのことで下の海辺まで辿りつきました。そこは岩場に囲まれた静かな浜辺で水面は明るいコバルト色に輝いておりました。カツオドリははるか遠くの岩場でヒナにエサを与えている光景が認められましたが遠くてレンズすら出す気になりませんでした。そこから少し移動したところの水辺にエリマキシギが2羽いましたがいずれも冬羽でした。そこの水辺を後にして叉上り道に入りました。急に高くなる階段状の石が並び、更に足が届かないくらい高い(自分の足が短いからでしょうか。)石の上を上って島の頂上付近に来たときは息が切れそうでした。カツオドリの姿はいずれも遠くて、僕はここに来て始めて重い荷物を持ってきたことことが間違いであったことが分かりました。このように悟ったときはより疲労を感じるものです。しかし持参してよい事も沢山有るのでこればかりは仕方がありません。一度上空を飛ぶオガサワラノスリを2枚ほどシャッターを切りましたが、高すぎて絵になりませんでした。舟に戻った時は言葉も出ないほど疲労感がありました。が、岸壁の高いところにとまっているカツオドリの番をみたりしているうちに俄然撮影意欲も出てきて、周りの光景を入れながらカツオドリの撮影に夢中になりました。 母島 今回、アカガシラカラスバトが母島訪問最大の目的でしたがHさんからも数が少なく難しいと言われていましたので余り期待しないでハハジマメグロとイオウジマメジロを丁寧に撮影しようとこの2種に力を入れました。しかしそれでも時間がたくさんあったので鳥見ツアーの仲間に入りました。母島の港の閲覧ノートにアカガシラガラスバトの出現のことが鉛筆で書かれていたのも期待できる材料でした。南崎の駐車場までレンタカーに乗せて頂き、そこからは例によって重装備でジャングルの中の厳しいアップダウンの道を鳥見の後列に従って進みました。蒸し暑く汗はどんどん全身から、そして額から流れ落ちます。持参したボトルの飲料水も見る間に少なくなり、残りが心配になってきました。皆さんは軽装ですから道端の小さい南国の花に関心を持ったり、ジャングル特有の樹木に話題が転じたりしますが僕の関心事は疲労が開放される休憩場所とカラスバトだけです。細い道を下って更に長く細い足場の悪い坂道を登り、頭が草木にあたりそうな、そのジャングルでは峠にあたる高いところに辿りつきました。そこで休憩するのかなと一瞬期待しましたが先頭集団は更に休まず、山道をおりていきました。落胆しながらも余り遅れるのも格好がつかないのでそのくだり道を降りて行きました。しばらく行くと前のほうからアカガシラがいるとの声。僕は皆さんの後ろから前に出て鬱蒼と茂る樹木の中を見ました。見ると斜めの枝に休んでいるカラスバトが黒い影のように見えました。よく確かめて持参した三脚を伸ばしレンズをセット。10枚ほど撮影しましたがカラスバトは逃げようとはしませんでした。全員ツアーの方たちは見ることが出来て満足したようでした。やがてカラスバトは下方に飛び去りました。ツアーの方たちはそこで再び下の海岸に向かいましたが僕はそこまで行く気力も体力もなく、それに、今しがた飛び去ったカラスバトの行き先も気になりそこの地点で休憩しながら皆さんを待っていることに決めました。荷物を降ろし、身体が自由になると俄然気力も漲ってきて今飛び去ったカラスバトを探しに右側の下方の奥地に入ってみようと思い立ちました。カラスバトは直ぐに見つかりました。100Mほど下がった水場の上の横枝に休んでおりました。今度は前方に何も障害物もなく光の補正だけ配慮すれば充分です。まわりに人は誰も居ないのでゆっつくり撮影を楽しむ事ができました。この時は重装備で来たことに幸福感を感じました。コンバーターを外したり、レンズをとり変えたりして約00枚ほど撮影しました。それでも時間が有ったので先ほど一番先に撮影した場所まで戻り、山に入ってくるバーダー達にカラスバトの居る場所を案内しました。YさんやSさん、それにKさんはだいぶ後になってから山に入ってきましたが無事撮影できたことを後から船の中で聞きました。何処にツキが隠されているか分かりませんね。僕にとって重装備で行ったからどうしても休憩しなければならないし、そこで休んだから一人にもなれて、ゆっくり撮影も出来たわけであり、もっとツキの解析をしていくと面白いです。Y社のYさんの話ではレンタカーがなければここまで来れなかったことであり5人乗りの車で25人運ばなければならないからピストンで搬送しなければならずそこに時間もかかったこともツキに影響したのではないかとお話をされたが、確かに的を得た話です。お蔭様で難しいカラスバトが大変環境のよいところで撮影できました。翌日船上の甲板でHさんやKさんに写真をお見せしましたが大変悔しがっておりました。彼らは母島に宿泊しないで父島と母島航路を往復していたためにこの情報は全然分かりませんでした。Hさんは10月に入ったらもう一度来てカラスバトに挑戦してみたいと言っておりました。アカガシラカラスバトはもう諦めていたとのことです。彼ですらまだアカガシラカラスバトは難しい鳥なのです。 天然記念物 アカガシラカラスバト040913 母島にて撮影 戻り ![]() |
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