猛禽ヒナ 05.22 茨城県北部 農業に従事しているGさんからしばらくぶりに電話があった。Gさんは幼いときから野鳥が大好きで、子供の時いろいろな野鳥を 飼育した経験があり、その点で僕と同じような共通な体験を持っていた。 Gさんは5月は農業が繁忙期で野鳥どころでは無さそうだが、電話の用件はその野鳥のことで、しかもどうやら猛禽についての内容 だった。 Gさんが自分の田圃を耕している時から山の中腹の落葉樹に囲まれた松の木でどうも猛禽が営巣準備をしていたらしい。気になってはいたが忘れてしまって、田植えの時、カラスがいたのでどうも営巣を開始した雰囲気だと判断。しかしカラスは見えるがその 猛禽は姿を見せず、いったい何が営巣を始めたのかさっぱり分からないとのことで僕に電話があった。 僕は地形からサシバではないかと電話で答えたがGさんは遠くから見てもサシバより大きいようだがいつも仕事の慌ただしい中に見ているので正確なことは何もわからないとのことだった。 そこで本日、Gさんと一緒にその謎の猛禽が営巣を始めた山に行ってみた。なるほどGさんの耕す田圃からその松の木と猛禽らしい巣が垣間見えた。ヒナがいるかどうかは全く分からない。その時上空高くオオタカが飛行して山の頂上の先で消えた。 「オオタカかも知れないね。」と僕 「オオタカなら顔も知っているし、体型が違う。オオタカ、眉の上が白いだろ」とG 「いやオオタカの若なら眉がまだ黒っぽい」とB 「それならオオタカかな」とG 「そうだ田圃の畦にヤマセミの食べられた食痕があった筈」とGさんはその場所を教えてくれる。 行ってみると確かにヤマセミの無惨な白と黒の羽毛が草むらに散らかっていた。記念にその中の鹿の子模様の羽毛を2枚ほど拾った。 これはオオタカの食痕かもしれないねとB それから二人はその見上げる山を薮こぎしながら登った。数年前伐採したがそのあと、いろいろな雑木が伸び放題で道らしい道はなく、文字通り薮の中をきり拓いて登った。山の中腹まで登ったとき、汗が体中びっしょりだった。 松の木の近くまで行ったが巣の中にヒナがいるかどうか分からない。Gさんは更に薮の中を入りながら、松の木に寄っていった。 僕は更に上に登って松の枝にかかっている巣が水平に見えるところまで薮こぎを続けた。途中タラの芽やコシアブラの山菜が沢山 あった。松の枝の中にある巣が丁度目の高さまで来ると、その中が見えた。双眼鏡で覗くと白い産毛の塊のヒナが身を硬くして頭を羽の中に隠していた。 Gさんも上がってきて「1羽だね」と確認した。オオタカかな。 しかし親鳥がいないため判別がつかない。その松の木まで登ってみるとその町の里山一帯が全部見下ろせ眺望に優れた山だった。 撮影するには良いポイントだが余りにも人に知られてしまうところで、それでは猛禽の成長がおぼつかない。 僕は本日だけ撮影して後はこのポイントは止めることをGさんに告げた。今の僕は猛禽の巣には興味がない。 「ここに何回か撮影にきたら誰でも気がつく。ヒナの成長は危ないな」とG 「それにしても親は何処にいるのだろう?」何処か見えるところで見張っているのは間違いないのだが」 僕達はそこで下山した。Gさんは仕事があるので帰った。 僕は300ミリのレンズを持って再び登った。ヒナが頭を上げた時撮影して車に戻った。車の中から猛禽の親が現れるのを待った。 1時間ほどで猛禽は現れた。全く想像だにしなかった鳥だった。 注 猛禽のヒナはHPに載せるのは如何なものかと常日頃念頭に置く者です。しかし数年に一遍ぐらい載せてもいいではないかと思いました。何故なら季節はまさしく野鳥の子育ての最中です。それをいつも避けるのもおかしいと考えたからです。本文にあるとおり本日を持ってこのポイントには行かないつもりです。勿論場所のご紹介は上記の理由により出来ないことを御承知ください。 ![]() BACK |