06.02.22 オガワコマドリ 神奈川県 2月になってから、色々なところに珍鳥が出てきた。 やはり珍しい鳥を見ることは楽しい。しかし珍しいからと言って、珍鳥全部をそのつど 出かけて、全部見ることは不可能だ。当然そこに優先順位を設けておき、例えばこの系統の小鳥なら必ず行くとか、この系統なら、余程近距離の情報が入ったら行って見ようとかきめておかないと、整理がつかなくなる。 そんななかで、オガワコマドリは一番見たいと思っていた鳥だ。ヘクラへ行く時もどうぞオガコマが出ますようにと祈る気持ちで島に渡ったこともある。 数年前、オガコマが出たときは仕事で忙しく、友人から写真を見せられて、なんと自分は不幸の星の下に生まれたのかと嘆いたこともある。 友人のMさんを誘って早速出かけた。自宅を早朝6:00に出たがやはり首都高の渋滞につかまり、現場の川原に着いたのは10:00を過ぎていた。現場に行ってみて驚いた。カメラマンや鳥見の方達で、一杯。レンズの長玉がずらり並び、階段状の土手は下から上まで入り込む余地のないほどのカメラマン。レンズだけでも100本は越えている。それを見て慌てたのかMさんは土手から転げ落ちた。幸い怪我はしなかったがメガネが落ちた瞬間変形してしまって帰途に向かうときまでMさんはメガネを気にしていた。僕達はとても三脚を立てるスペースはなく、仕方なく人と人の間からレンズを覗かせるようにして、一番左側の一番後方に陣取った。 オガコマは30分ほど待っと飛来してきたが、皆さんはカメラのシャッターをパシパシ切っているが、僕らのところからオガコマの姿は見えず、着ているのだなと云うことだけが分かった。 レンズを覗きながらこの古株にきたらシャッターを押そうと待っていたが中々そこに現れなかった。やっとその近くに姿を現われたら、向こう向きで、背中ばかりが見えた。どう見ても、ツグミか、良くてノゴマのような形だった。それでも我慢して、本物のオガコマなのでシャッターを切った。 30分から1時間ぐらいの間隔で飛来したが殆ど背中ばかりのオガコマの撮影だった。そのうち太陽が真南になり、全くの逆光になってしまった。 カメラマンの方たちもボツボツ帰宅し始めてやっと場所が取れた。しかし光が強くオガコマは逆光のシルエットの映像で条件は更に悪くなって いった。オガコマが飛び去った後、その行き先を追っていくと、川原の地面がむき出しのところに下りて、着地したが落ち着きがなく追うのをやめた。 顔見知りのSさんたちもカメラをかたつけ、帰宅するころ、やっと一番前の相撲で言う、砂かぶりの席に着くことが出来た。午後3時ぐらいになっていただろうか。 この席に着くと何と幸運にも太陽が雲に隠れ、優しい光線があたりを取り巻いた。 そこにくだんのオガコマが飛来してきて、愛くるしい声で 「今日は!お待たせしました!」とばかりに、可憐な瞳をこちらに向け、カメラサービスをしてくれた。 一時は場所もなく、条件も悪いので帰ろうかなと思ったが、やっと花のステージの一番前に来て、熱いラブコールを受け、カメラは熱く燃えた。 この瞬間を待っていたのだとばかりにシャッターを切った。 帰途の首都高は渋滞もなく、僕はコルトレーンの至上の愛を聞きながら気分も上々だった。、 ![]() オガワコマドリ 冬羽 |