05.10.30 オオタカ かすみがうら市 いよいよ猛禽の季節に入った。昨シーズンはオオタカの幼鳥、成鳥オスまで近くに飛来したが成鳥メスだけがどうしても近くに来なかった。 成鳥メス(これから簡単に勝子と呼ぶことにする。) 勝子は一度近くまで飛来したことがあるが、僕のブラインドテントを間じかに見て余りの不自然さ、田圃の中で唐突にあるので疑問と猜疑心が生じ、急に反転して高く舞い上がって飛び去ってしまった。 それ以来何度となく手を変え品を変え、勝子に対する戦略を進めたが全て途労に終わってしまった。結果的に難攻不落に近い形で昨シーズンは終わったが 今シーズンとて何か妙案が浮かんだわけではなく、ただ時間の経過が勝子の脳裏に僕のブラインドテントと僕に対する警戒心が薄れたのではないかと微かな希望を持って今シーズンに入った。 超弩級の存在感を撮影したくて、僕はこの夏も繁殖期のオオタカには安易に撮影することは避けてきた。物事は易しいものから手がけるのが常道であるが、しかしこと、自分のモチーフを高めるためには逆に困難なものから入るのも、よしとしなければならない。 たかがオオタカと云うが、オオタカの撮影は難しくなってきている。オオタカは多くなったと言うが人の動きも多いしなかなかシャッターチャンスが生じない。まだまだ困難だというほど手がけているわけではないが2年近くやってみて予定の半分どころかまだ、出発点付近にいる状態で、見通しは暗く前途多難と云っても過言ではない。 ところがこの記念すべき今シーズンのスタートの初日に、幸運にも勝子は僕のブラインドの近くに舞い降りた。 最初例によってオオタカの幼鳥が餌を食べている鳩の群れの中に飛び込んでその中の1羽の背中を押さえ込んだ。 次に勝子が天空からあっという間もなく落下してきて、その獲物を奪え捕った。この間、時間にして瞬き(マバタキ)を1回するぐらいの電光石火の早業だった。 僕はカメラに触れるのを我慢して勝子が次の行動にでるまで我慢した。勝子は獲物の上に乗り、僕のブラインドテントのほうを炯炯と、輝く眼光で睨みつけた。僕は金縛りにあったかのごとく動けなかった。 それから勝子は何もなかったかのごとく、獲物を捌き始めた。そこで僕は始めてレンズを勝子の頭付近にあて、シャッターを連射した。 数十枚同じカットで撮り、次に600ミリのレンズでは大きすぎるので近くの300ミリのレンズを手繰りよせブラインドからそのレンズを出した途端、 勝子は、飛びあがった。本当に、勝子は普通のオオタカとは違うと、悟るまで、呆然自失。 今、下の雨中の写真を見てこれからどう勝子と対戦していくか考えを練っているがうまい対処が浮かばない。ブラインドの存在が分かった以上同じブラインドは使用できない。別なものでも不自然さは塗布できないことは自明の理。打開策がなければこれ以上前には進めない。 一歩前進二歩後退! シーズン最初にして厚い壁に遭遇してしまった。 ![]() オオタカ ♀成長 土鳩の捕獲仕方は待ちぶせ作戦で効率よく捕獲。 広い方向に追う事は少なく山側にハトを追う。今回はよほどお腹が空いて いたのか幼鳥の捕らえたものを奪った。 戻り |
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