05.12.01 オオタカ かすみがうら市 12月にはいると、釣り人やサイクリング、それに散歩をする方もめっきり少なくなる。田圃に出る農家の方も 見られなくなり、野鳥やドバトを広範囲に探しに行くことが出来るようになってきた。雀達が小さい流れのブッシュの上に沢山 集まっていることがある。そこにチョウゲンボウが上空から攻撃をかける。殆ど狩は失敗に終わってしまう。いつもその農道を走って小川の土手を曲がって行くと、小川沿いの開けた田圃が眼下に繰り広がってくる。ここが僕が決めたオオタカのフイルドだ。本日は南側の緑一色に近い田圃を素通りして前回オオタカが3羽狩をしていた場所にブラインドテントを張った。周りは冬枯れの茶褐色に近くブラインドの迷彩色に近い。ここのポイントはほぼ南側にレンズを向けるため、東側から上がってきた朝の太陽が出ている間はまだ良いが9時ぐらいになると逆光が強くなり、オオタカのような大きい鳥の半分は影が強くなり、写真としての出来具合は悪くなる。従って余り好きなポイントでないが、朝早くオオタカが出る場合を期待して時々利用することがある。 勿論勝子やギンが出現することも考えられるが、少しフイルドを変えただけで違ったオオタカが出てくる。ここは殆ど幼鳥ばかりで、いまだに成鳥は一度も出てこない。最近少し分かったことだが、ただ勝子だけを撮影しようと決めて、勝子を追っていたのでは警戒心が更に増すだけ。それよりも時間をかけブラインドを覚えられないようにして、撮影した方が良いのではないかと思う。 リモコンや無人カメラをセットする選択肢もあるがオオタカに関しては自分の目でカメラのファインダーから野生のオオタカの姿をリアルに確認して撮影してみたい。どうしても飛来しなくなったり、彼らの生存に障害が発生する時に別な手段を選べばよいのではないか。 待つこと約30分、幼鳥2羽前後して飛来。後からきたオオタカが餌にありつき、先にきたオオタカは右の上空に消えた。 これまでのブラインドと違って茶褐色の迷彩は周囲の田園に染まり、オオタカは全然こちらを警戒しなかった。 一度トビが上空を旋回したとき調理していた獲物を大きな羽で隠した。ただギンと比べたらその行動も中途半端である。ギンの場合は羽を最大限に伸ばし、地面に張り付くくらい低い姿勢を保ち、長い時間我慢をしている。そこには無駄な抗争 を避け、捕らえた獲物は絶対手放さない老練な経験が働いている。オオタカの頂点にいるギンだからこそ、自然の中で無益な動き、活動を控え、瞬発的なエネルギーを蓄えようとしている。 その点、幼鳥は全てにおいて緩慢であり、無防備で僕がブラインドの中で動こうが、カラオケを歌おうが食事が始まるとそれに専念してしまう。事実この食事にどれだけの時間を費やしたか時間を計ってみたら約90分も僕のブラインドの前にいた。 食事した後も何するでもなく前方の田圃を無意識に眺めていた。このくらい僕の方を意識してなければ次回もやりやすい。 しかし、こちらが油断すると、この幼鳥でも警戒心を強め、まるっきりブラインドの近くに寄ってこなくなる。まして勝子は昨年の始め来ただけでそれからは全然音沙汰なしで、今シーズン始めて1年ぶりに登場した。その位警戒心が強い。 これからはブラインドを別な布地をかけてみたり、スプレイーで異なった色を出してみて、目先を変えてみたらどうかと思うのだが、本当のところどうしたら勝子が目の前に必ず来るようになるのか、その方法はまだ分からない。 勝子の一番警戒するのは迷彩色のテントから覗いている超望遠レンズ。600ミリのレンズでは径が大きすぎるので300ミリ のレンズに変え、目立たないようにして、しかもテントからその部分を出さないようにする。 勝子がこちらを警戒している時はカメラにも触れないようにして、しかもテントの中でも身体は絶対動かさない。呼吸も止めていたほうがベターである。 だがこれだけ用心しても、勝子に対して勝利する確信は持てない。勝子の姿を脳裏に描き、煩悶を繰り返す。 オオタカ 若鳥 第二回冬羽♀ キャノンEF300.2.8使用(F.4.0 3200分の1) ![]() 戻り |