06.01.08  オオタカ憧憬                    

 年末休みから年始にかけて、オオタカの撮影は中止している。どうもオオタカの出現率が悪いので、出ることを控えていた。
オオタカが目の前に来ない理由がどうしても分からない。処々分析してみたが客観的にみて何が原因か、何処に問題があるのか、究明するまでに至っていない。今の撮影方法を変えれば良いのかも知れない。例えば200m以上離れたところからリモコン操作でやってみるとか、自動カメラに切り替えるとか方法はあるが、
しかしリアルなオオタカの姿を間じかで直視することは出来なくなる。僕にとってオオタカは写真も重要であるが、オオタカの威厳ある凛とした勇姿を肉眼でみることが唯一無二の楽しみである。
しかし、出現率の悪さは僕の希求するプランを打ち砕いてしまうほど12月は酷かった。

何故だろか?どうして飛来しないのだろうか?
その日たまたまお腹が一杯だったからか。それとも散歩する方が偶然通りかかったからか? 捕食する狩場がその日別な場所が魅力的だったからか?たまたま僕のブラインドの中が怪しく見えたからか?
はたまた餌となるドバトが少なかったからか?

オオタカはたくさんいるドバトの中でこれはと思うハトを見つけて杉山の梢から飛び出し天空から一直線に下りてくる。ハトが全部飛び出し
その中の狙っていたハトを追撃する。狙われたハトが上空に飛び立たない限り殆ど草地の地面で押さえ込んでしまう。上空に飛ばれた場合
全力で追尾する形になるが、ハトが高く舞い上がった場合は殆ど狩は失敗に終わる。オオタカが狩に成功するのはハトを地面近くに追い込んだ場合だけである。

このような狩場で飛来して来ない理由で唯一、はっきりしていることがある。それはこれまで何回も述べているが僕の不自然なブラインドの存在である。
ブラインドに対してはかなり警戒している。
次のようなことが12月にあった。
その日オオタカがこないのでブラインドを即座にたたみ、レンズ、三脚、カメラなどを車に押し込み急いで現場を離れた。300mほど離れた小川の堤防から杉山の梢付近を双眼鏡で観察した。たまたまメス成鳥(勝子)の姿を認めた。勝子がどのような行動にでるのか、興味を持ちそのまま観察を続けた。
ものの5分もしないで、勝子はドバトの集団の中に飛び込みそのうちの1羽を追っていた。

このように僕のブラインドがなければ、警戒心の強い勝子が容易に出てくる環境なのだろうか?
ならば、僕のブラインドの前に出てくる時はどういう必然性があるのだろうか?

出現した日月を追ってみた。僕が10日間以上、ブラインドを張らない日は必ず飛来している。2日続けた場合は2日目は殆ど来ない。
中5日間を空けた場合は確立が50%ぐらいであることが分かった。幼鳥、成鳥の区別はデーターが少ないのでまだはっきりしたことは分からない。
このデータから僕が分かったことは時々撮影にいくように心がけ、このデーターをもっと精度を高めることである。撮影の今の目的はオオタカの飛翔する姿を5000分の一以上の高速度で撮影することで、天候に左右される。従って一番相応しい条件を選ぶには当然日数がかかる。
だから日数をかけて、条件の良い日を選び決行する。これ以外勝子にめぐり合う機会はない。
それでも明日どうしようかと言った迷い、逡巡、堂々巡りは付きまとう。それだけに勝子に会う日は近くなる。




オオタカ 成鳥 ♀ レンズキャノン300ミリ
距離 7m前後
これまでで一番の近距離撮影。
オオタカの眼の中に何が映っておりますか?


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