06.06.24 オオタカ かすみがうら市 北海道に行っている間、オオタカの成鳥が気がかりだった。日数の計算をしてもそろそろ巣立ちが迫っていた。綿密な観察をしていたわけでないので、孵化した日などは全く分からなかった。文献から平均的な関東地方の巣立ち日を知り、漠然とそろそろだと思っていた。しかし、念のため北海道の旅は2日間短縮して帰宅した。だが帰宅すると、藪用が山とあり処理するのに2日間かかった。 全て仕事を始末してからオオタカの営巣する森に出かけた。すでに時間は10時を廻っていて、オオタカの森(仮称)近くを走る車は少なかった。 僕はあまり目立たないところに、車をとめ鬱蒼とした森に入った。森に入ると、静寂さが戻りコゲラの鳴声だけが耳に入ってきた。更に森の奥に足を運ぶと、突然ケッケッケッケッケッと啼く鋭いオオタカの鳴声。右手の樹木の陰を啼きながら飛び去った。ひき続き同じような威嚇する鳴声が左手から上がった。しかし鳥影のみではっきりとした姿は確認出きない。僕は双眼鏡で左手の奥の茂みを舐めるように探した。オオタカは飛び去った後だろうか、乱立した樹木の木々の中からは見つからなかった。 仕方なく僕はオオタカの営巣している奥に向かった。しかし其処に向かう途中、キーキーキーキーキーキーと啼くオオタカの雛の鳴声で足が止まった。見ると頭上近くの松の横枝にオオタカの雛が2羽とまってこちらを見ているではないか。鳴声はどう見てもサシバの鳴声と似ている。 まだ、人間に対して警戒心が生じないのだろうか、所在無さそうな動作である。横顔が松の小枝にかかり良く見えなかったが少し前方に移動してくれた為、全身が正面に現れた。目の鋭さは親譲りだが、巣立ち直後でまだ目が灰色だ。羽毛は茶褐色が強く 黒褐色のはっきりとした縦班がある。 間違いなくここで生まれた雛だ! 幸運にも雛の巣立ちに間に合った。僕は自分の運の強さに驚く。 ケッケッケッケッケッケッ親が後方で啼いた。それを合図に2羽の雛は親鳥の後を追って茂みの奥に消えた。 それからは何も無かったように再び森閑とした静寂が森の中に戻った。オオタカの親子がこの森にいたのは嘘のようで、ただ僕の残像にオオタカの雛が松の枝に止まっている姿が余韻嫋嫋として残っていた。 今年でこのオオタカの森は2年続きで雛を育てた。僕は繁殖期は極力避けて、行かないことにしていた。産卵前から数えて計3回ほど見に行っただけで、誰にも会うことはなかった。人家は近いところにあるが車の駐車に気をつければオオタカが営巣していることは誰も分からない。 オオタカの繁殖には遠ざかっていたためにこの時期のオオタカの繁殖活動の知識は僕には皆無である。しかしオオタカの本質に迫る写真を撮るためにはこれでよいのだろうかと云った疑問が生じる。 夕方再びオオタカの森を覗いた。オオタカの鳴声は何処からも聞こえない。巣の下に行って何かペリットでも落ちていないか探したが何もなかった。 ブッシュの中を歩きながらブラインドを立てられる適当な地面を探した。今から立てておけば来年の繁殖期までにはこの森に、ブラインドはすんなりと溶け込むに違いない。 注 この場所は5月28日に記した繁殖場所とは違います。 ![]() 巣立ったばかりの雛 ![]() 雛をどこかに連れて行った後、巣の中に戻ってきて巣の中に残した 獲物を食べていた。残しておくと雛が食べに来るからかもしれない。 僕がいなければ、雛はゆっくりとこの巣のなかで食べていたのでは ないか。 巣立ち雛は、普通食事は巣の中で、地面でもらうのはだいぶ経過してから (日本のワシタカ類 文一出版より) 戻り |
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