07.03.06   オオタカ    かすみがうら市

 オオタカの撮影がワンパタンになってしまった。
あれほどオオタカのメス成鳥(勝子)の出現を望んでいたのに今年になってからその勝子ばかりが現れた。
人間ってこんなに勝手なものかと思う。勝子ばかり現れると、別なオスや幼鳥がたまに出て欲しいと願う。
しかしもともと勝子の方が神経質なオオタカなのでいつ現出しなくなるか、先のことは五里霧中なので勝子の姿を今は丁寧に撮影しておきたい。

だが、ナーバスな鷹なのでどうしても行動範囲が限定されてしまう。これまでも勝子のナーバスさは書きこんできたが、本日も勝子の異常なか細い神経について言及していきたい。

もしかしたら僕の独断かもしれないが、もし間違っていたことが後で分かれば前言取り消しでお詫びしたいと思う。

とにかく事実が少なく、事実と事実をつなぐ線が推理であり推考であり簡単に帰結として,結論を出してしまうのでこのところを警戒して読んで欲しいと思う。

今冬は勝子が僕のフイルドで殆ど君臨していると云っても過言ではない。

3年前には7羽のオオタカをこのフィルドで目撃したことは以前に述べた。しかしその後勝子が良くフイルドに現れると、他のオオタカはその姿をみせなくなった。
確か白いオオタカが出現した頃からだと思う。白いオオタカは県南のペットショップの篭脱けであることが後で判明したが、次第にオオタカの数は確認できなくなった。
現在僕の確認ではフイルド内にオオタカは2羽のみである。勝子ともしかしたらその子供と推定される幼鳥1羽である。残りはノスリが2羽、そしてトビ2羽、ハヤブサ幼鳥1羽、チョウゲンボウ数羽、それからチュウヒが時々飛来する。

ここで何故オオタカが少なくなったか推論したいのだが僕は勝子抜きでは語れないと思う。確かに広域を見回せばオオタカは増加していることは1日ドライブすると何らかの手がかりで経験的にわかる。ここで推論しようとしていることはもっと小さい、たかだか1Km四方のフイルドの話である。

このフイルドで勝子はこの1年オオタカのボスにのし上がったと仮定してみよう。その前に僕らの知らぬ間に数回の抗争があり、勝子はその争いに勝利した。その結果当然の帰結として勝子は全員の追い出しにかかった。

力の無いオオタカは追われて何時のまにいなくなった。残ったのは勝子が黙認した自分の子供(推定)だけ。
ここで人間ならオヤマの大将で威張るところだが、オオタカの特性か勝子はますますナーバスになって行く。その例として他の猛禽との抗争が変わってきた。
これまで数回オオタカとノスリの抗争を目撃し、またその撮影もできた。しかし今年になってから争いはなくなった。と言うよりも勝子はその前に
逃亡してしまう。未然に喧嘩の種を作らない知恵を身に着けたと考えるのが自然ではないか。

ノスリはいつもと変わらず、オオタカやハヤブサの動きを観察し、その獲物を奪おうと虎視眈々と荒野に目を光らせている。

このノスリの動きも面白いが自分で自分の餌を確保するときは良く電柱にとまり、下の田圃の中を動くネズミに注視している。そして獲物で満腹した後は、近くの山の樹木にとまり休憩と他の猛禽の動きを観察している。
そしていつでも出動できる態勢にはなっている。
このノスリの動きにいつも勝子は注意を払っている。

オオタカにとってはノスリよりも不利かもしれない。自分達の狩りを一部始終ノスリに見られていることになるのだから。しかしノスリとの住み分けが一応できているので、ノスリがオオタカの獲物を狙うのはかなりの空腹な時であろう。
しかしいつ空腹で攻撃されるか分からないのでオオタカの勝子は常にノスリに対して警戒を怠らないのだと思う。
勝子はノスリだけでなく、トビに対してもかなり緊張感を持って対峙している。

ちょうど手元に写真があったがこの時は上空に飛びが滑空していた。勝子は姿勢を低くして獲物を胸に隠していた。トビの動きに合わせて自分の頭の動きも変わっていた。
そして最後勝子は獲物をその爪に持ち、山の方向に消えた。
獲物を持ち運びできる時は良いができないときはむざむざ諦めて、他の猛禽に取られてしまうことは残念なことだと思う。
今シーズンも終わりに近い。オオタカも繁殖シーズンに入る。勝子もこれから繁殖活動に入るだろう。

僕のオオタカ観察記録は秋から冬にかけてだが春から夏は殆ど休みである。春から夏にかけては繁殖活動が殆どになるので敢えて立ちいらないようにしている。しかし、雛の巣立ちごろに確認に行っているが昨年まで順調に巣立っている。今年も成功させたいので出来るだけ、見に行かないように心がけている。07.03.06記


 

 獲物を食事していたら上空でトビが滑空。オオタカは急いで胸に餌を隠し
 低い姿勢になる。

 戻り