06.10.07オオタカ憧憬        かすみがうら市

 秋の長雨でオオタカの撮影の出鼻を挫かれた。だがオオタカの撮影の準備には時間もかかりタイミング的には良いのかも知れない。
撮影の準備と云っても、準備に入る前段階、アプローチいや下準備のことである。良くご理解してもらう為に僕の車の中の道具類をご紹介したい。
草刈ガマ、良く切れるナタ、先手バサミ、ロープ、ナイフ、ノコギリ、ガムテープ、このように上げていくとこれにドライバーでも入れれば空き巣狙いのセットと変わらない。しかしドライバーがない代わりに草払い機を車に積んでいる。

草払い機は川原の中のジャングルのようなブッシュを綺麗にする為に必要な道具である。事実僕がブラインドを設営する場所は雑草が背丈より伸びて、手がつけられないくらいの場所。
近くまでは農家の方や農水省の機械が入り散歩コースのように綺麗になるが一歩入ると歩く道は無い。むしろ薮こぎが慣れた方でも立ち往生してしまうような悪所である。勿論綺麗にすると、散歩の方や散策する方が入り込んでくるので入り口は殆ど分からないようにブッシュをそのままにしておく。蛇の道は蛇の道というがいまだにカメラマンの方には発見されていない。

この場所に出入りする方は釣り人や散歩をする方だが殆ど顔見知りになった。出来るだけ挨拶を交わしたり、話かけたりして、自分を知ってもらいたかった。実際に撮影が始まったら、可能な限りこの現場に入らないでもらいたい、避けて通ってもらいたいと、こちらの勝手であるが念じている。

警戒心の強いオオタカの撮影で一番難しいのは散歩をする方や散策する方、そして釣り人などの歩行者である。これらの方の沢山の御協力が無ければ存在感のあるオオタカの撮影などは絵に書いた餅である。

実際に撮影を始めてからご協力をお願いするようでは感情的になり、つい蝸牛角上の状態になりかねない。普段から良いコミュニケーションを取っていなければならないと思う。従ってシーズンオフ(オオタカは1年中、このあたりにいるのだが僕は秋から冬のみ、ここをフイルドにしている)には極力出合った方と世間話とか立ち話をしている。

草刈ガマやナタはブラインドの周囲の雑草の太い幹を綺麗に切り倒し、周囲をよく見渡せるようにするためである。
誤解しないで欲しいのだがこのような物騒な道具を使用するのは此処が全くの原野に近い場所だからであり、人里に近いが荒野だからである。
1年過ぎれば僕の切り倒した雑草は再び背丈以上になり、ぼくがブラインドを張った場所などは何処にも痕跡がないほど分からないくらい自然に戻ってしまう。
今、過疎地の里山は手が届かない荒地が至る所に散見される。オオタカが多く見ることが出来るのはこのような土地と符号していないだろうか。

ロープの使い道はいろいろある。ブラインドテントが風に飛ばされそうになった時もう一個支柱を埋め込み、ロープでテントを補強したりしたことがある。
又5mのストロボーの三脚の補強に使用したり、鳥仲間の車が泥濘に嵌ったとき引っ張り上げるのに無くてはならない道具である。

ナイフやガムテープは身近にあるとそのつど役立つものである。

さて、僕の身近な道具の説明が長くなってしまった。本日はこの秋始めて撮影しようと、レンズカメラを車に載せてフイールドを廻った。2日連続して低気圧が停滞して荒れ狂ったが本日も風が吹き返し、オマケに雨粒が落ちてくるので撮影は控えることにした。

オオタカは小高い山の幹の天辺あたりからあたりを睥睨していた。だが西風が吹き荒れているためか獲物の小鳥やドバトは1羽も見ることができなかった。
オオタカはメスの成鳥のようで、もしかしたら勝子かも知れない。(双眼鏡からなので正確には分からない)

勝子なら3年目の対決になる。警戒心の強い勝子は僕のブラインドテントを常に疑心暗鬼の目で見ていた。シーズン最後の頃には徹透徹尾見抜かれてしまって避けられてしまった。

6ヶ月を過ぎ、忘却の彼方に僕のブラインドが去ったとは判断できないが、チャンスはシーズン最初の方にあることは火をみることよりも明らかだ。

ノスリはまだ旅の途中だが再びノスリとの対決も楽しみである。前回はノスリが一方的に押し捲ったが、オオタカに少しでも建て直しの起死回生のキッカケがあれば、よもやあのような惨敗は無かったかもしれない。

もう一度オオタカの名誉の為に再チャレンジの機会を与えたいのはぼくだけだろうか?


 
 オオタカ成鳥 

 写真のようなオオタカを見てどのように感じますか?初列は幼羽が残り磨耗している。大雨覆い、背羽にも幼羽が残っている。全体に若いのか
年老いているのか分からないぐらい羽形がザンバラ。だが幼羽の残り具合から見て3年目の若か(汗)横班がもっとはっきりしていれば更に特定できるが目の色、大きさからメスつまり第3回夏雌成鳥か?

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