太陽光線の摂取量 冬季うつ病の改善
光の効用は、人間以外の動物にとっては重要な同調因子として考えられていましたが、人間の場合は重要視されていませんでした。
人間でも通常の室内証明の数倍~十倍の高照度光ならば生体のリズムに影響を与えることが明らかにされ、光の重要性が再検討されています。
日照時間が短くなる晩秋から冬にかけてうつ状態になり、春から夏に回復する冬季うつ病と呼ばれる症状があります。
このような患者には2000~5000ルックスの強力な光を朝夕数時間当てると症状が改善されるようです。
こういう方法がなぜ有効なのか、その理由は良くわかっていませんが光の量が重要な要素ではないかと言われています。
日常生活において太陽光線の摂取量が少ないことからくる影響ではないかとも思われます。
このことは、明るい太陽光線の下で自然と親しむ生活をすることが、健康維持のために必要であることを示しています。
生物の持っている内因性のリズムには様々なものがあります。
哺乳類の冬眠、女性の生理など一日以上のリズムがインフラディアン・リズム(低周波リズム)であり、ノンレム・レム睡眠リズムのように一日二回以上繰り返されるリズムがウルトラディアン・リズム(高周波リズム)です。
サーカディアン・リズム、インフラディアン・リズム、ウルトラディアン・リズムの三つを総称して生物リズムと呼んでいます
人間の生殖に関する排卵作用では、卵巣における卵胞の発達を促進するホルモン(FSH:卵胞刺激ホルモン)と黄体の形成を刺激するホルモン(LH:黄体形成ホルモン)とが脳下垂体から分泌されると、エストロゲン(発情ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が起こります。
プロゲステロンはエストロゲンに対して抑制作用をしますが、この抑制現象には28日の周期性が見られ、その結果として月に一度の生理が起こります。
この周期はラットでは1~5日間、犬では6カ月と動物により違いがあります。
天体のサイクルは地球環境を規則的に変化させ、人間を取り巻く環境は生体のリズムと共鳴現象を起こすことになります。
生体の状態は生活環境に関係していますし、生活環境は生き方に関係しています。これらは密接な相互関係にあります。