乙(陰木)
甲は陽の巨木ですが、乙は果実を結ぶ樹木や草花を表わします。陰性ですので陽性の勢いに従います。
そして、藤かづらのように喬木に絡むことによって身の安全を得ることができます「籐蘿繋甲」。
甲(陽性の木気)のそばにいると、保護されますので不安がなく安泰です。
陽干は剛健ですから、大変強い助けとなります。
果樹は温暖な気候のもとで、適度な水分で生育すれば秋には収穫の果実を得ることができます。
花結んで実となり、実は熟して子実となり子孫を残すことができます。
適度の火(丙の照暖)がなければ寒冷となり生育は不可能「寒土不生」になります。
また火は良く土を助けて土壌の荒廃を防ぎます。
土気が強過ぎるときは、柔木の乙では制御すること(耕土)が難しく剛木の甲「甲耕多土」が必要になります。
水が過度になれば根が腐り、果実をつけるまで生育できませんから力を発揮するのが難しくなります。
春から夏にかけては適度の水分の下で生育が頂点に達し過剰繁茂しますから、適度の抑制が必要です。
丁火を見ると炎となり光輝、華やかさを示し美術・芸術に才能を示します「木火通明」。
丑・辰・未・戌の各月に生まれた人は、湿土(丑・辰)に強固な根を張りますし、適度の水分があれば燥土(未・戌)にも良く根を張りますから、丑・辰・未・戌の各月に生まれた人は、人生の基盤がしっかりしています。
大運に丑・辰・未・戌が巡っても同様です。
自然の樹木生育の原則と同じに考えればよいのです。
乙の基本的性質は、スケールの大きい事を望まず強者に従う傾向があり、堅実で義理固いところがあります。
マネージメントの才能があり人の使い方が上手ですが、周囲や部下のことでひどく気を遣うことがあります。
注意を払うのは良いのですが、神経過敏になりハラハラしないようにすることが大切です。
いろいろな問題をため込んで精神不安定にならないように、適度の気分転換や息抜きをする必要があります。
女性は気心のあう人と結婚することができますが、夫に気を遣う傾向があります。
周囲の人達に気を遣いすぎることから神経が疲労して体調を崩さないように注意が必要です。
本人がこのことを良く自覚して、気を遣い過ぎないようにしない限り体調が好転しません。
誕生日が木気(甲乙)の人や木気が適度な人は、木徳を備えています。
木徳を持つ人は、温和で春風のように和気あいあいとして慈悲の気持ちが強く、慈しみをもっています。
樹木は根を広く大きく張り、根と幹が強固であれば枝葉が繁茂し聳え立ち、果樹には果実がたわわに実るように、性質も清淑、和厚、言語、風貌とも仁者の風格をあらわします。
木気がある人で木徳が発揮できていない人は、陰陽五行のエネルギーバランスが崩れていますのでバランスを保つような努力が必要です。