壬(陽)
壬は、威大なる水勢であり巨大な力を秘め、百川を成し流通して止まることはありません。
水は天にも昇れば地中深くにも達し、いかなる形象にも従います。
火に従うと水蒸気となり天に昇り、のち慈雨となり万物を養います。
丙火はその光を壬水に映えさせる「日照江湖・相映増輝」となり、才能を発揮できます。
水は土に従うことで秩序正しく流れ、堅実順調な人生となります。
己土の配合が悪いと水が濁り「己土濁壬」となり、色情の過ちが起きやすくなります。
水が大過すれば氾濫「沖天奔地」となり、人畜、草木、山野に大損害を与え、妄動・漂蕩の害となります。
不足すると田畑が乾燥して草木を損ないますから、物事が順調に進まなくなり焦燥感が強まります。
水勢が強力な場合は、土気で阻止すると激突して波瀾が生じますから、木気で漏気するほうが良いのです。
壬の基本的性質は、協調性に富みますので、人間社会の調和剤の役割をします。
壬は西方粛殺の金気を漏気することができるので、これが人間の特質として表れると協調性となります。
聡明で温厚ですから人間関係の潤滑油として最適です。
壬は剛毅中正の徳を具有しており、また「壬水は周流して滞らず」として、行動に渋滞がなく、敏捷です。
仕事を速く適切にこなしますから忙しい時に手伝ってもらうと助かります。