傷官格
性格
自己を発露しますので、自分の持てる秀気が発揮されます。
良好な傷官は大発展する場合があります。
秘密性がなく一般に聡明ですが、身旺は賢明、身弱は愚鈍と日干の強弱により賢愚の差が考えられます。
身旺は内部が充実しているから、賢明さを外に発露することができるのです。
一般的に自分が損して人を益する傾向があります。
虚栄心が強く、束縛されるのを嫌います(正官を嫌うからで正官があればこの傾向が一層強くなる傾向があります)。
才能もありますから、自由業に向いています。
印綬の制御があれば、反骨精神が大いに緩和されますが、比肩・劫財が多いと反骨する気持ちが一層強くなります。
親切で同情心に富みますが、あとで恩着せがましい言動をする場合があるので、親切がかえって逆効果になることがあります。
気位が高く特に火土傷官、水木傷官は、自分を高く評価し他人を蔑視する傾向がありますから注意が必要です。
木火傷官(喜正官)
聡明豪放で自負心が強く、華やかなタイプの美男美女になります。
土財があると富命、土財なければ貧命。
適度の火(丙の照暖)がなければ寒冷となり生育は不可能「寒土不生」になります。
また火は良く土を助けて土壌の荒廃を防ぎます。
土気が強過ぎるときは、柔木の乙では制御すること(耕土)が難しく剛木の甲「甲耕多土」が必要になります。
水が過度になれば根が腐り、果実をつけるまで生育できませんから力を発揮するのが難しくなります。
春から夏にかけては適度の水分の下で生育が頂点に達し過剰繁茂しますから、適度の抑制が必要です。
炎をあげて燃えれば光輝を放ち、芸術的才能を通して自己表現をすることにもなります。
丁火を見ると炎となり光輝、華やかさを示し美術・芸術に才能を示します「木火通明」。
日干は正官(金)の研削により有用の材木となります。
木気が強過ぎると、強固な木となり金(刃物)が欠けてしまい製材することができません「木多金折」。
庚金は傷官(火)の鍛錬で鍛えられ有用な金属になります。故に命運ともに正官を喜び歓迎します。
火土傷官(忌正官)
傷官が旺盛で正官・偏官がないのを、傷官傷尽と称し大発展します。
水の正官は土の傷官による剋を怖れます。
過度に過ぎると「火多土焦」等の状態が象徴する異変を生じます。
強すぎると山火事を発生させ樹木は燃えつき旱魃や砂漠化をもたらします「火烈土燥」。
土気が強過ぎると火の特性が発揮できなくなります「土多晦光」。
土は水による浸蝕を嫌います。
互いに益するところがありませんから、正官を嫌い歓迎しません。
人間の生活は火の恩恵と水の恩沢によらないものはありません。
適度の丙と適度の水は「水火既済」「輔映光輝」となります。
丙の猛烈さが制御され節度・忠節を示すようになります。
丙火はその光を壬水に映えさせる「日照江湖・相映増輝」となり、才能を発揮することができます。
適度の丙と適度の水で、過度の「寒・暖・湿・燥」にならないこと、火と水のバランスが大切な要素です。
土金傷官(忌正官)
日干土は木の正官からの破砕を怖れます。
金の傷官は木の正官から益するものがありません。
正官・偏官があれば傷官傷尽の大発展にはなりません。
したがって正官・偏官を嫌い歓迎しません。
しかし、水財があるのを喜びます、水財があれば好命になります。
湿土は金を潤し、光彩を生じ「湿土生金」「湿土金光」、表現力が光ります。
己土の配合が悪いと水が濁り「己土濁壬」となり、色情の過ちが起きやすくなります。
過度に過ぎると「土多金埋」「金多土変」等の状態が象徴する異変を生じます。
湿土は万物を発生させ「湿土万生」、燥土は万物枯れさせる「燥土万枯」となる重要な働きがあります
己土は水を吸収して蓄蔵することができます。
保水力があり、水分を吸収しますので旺水も恐れません。
しかし、過度に過ぎると「水多土流」となりますから、火で乾燥することを要します。
湿土は水気・火気も良く吸収して保有します。
保蔵することに特性がありますから、極度の貧困にはなりません。
金水傷官(喜正官)
賢明清秀な美男美女タイプです。
孔子がこの金水傷官であったといわれる有名な格です。
日干の金が強い水の傷官にあうと、「水多金沈」となり能力が発揮できません。
火がない場合は「金寒水冷」となり力が発揮できません。
したがって命運とも正官(火)を大歓迎します。
太陽の強烈な猛火は、霜を消し雪を溶かし寒冷を除き温暖な気候を導きます「除寒解凍」。
金水傷官は正官(丙または丁)を怖れず、正官を見れば富命になります。
丁は単独では陰火ですから旺じても猛烈ではありませんが、甲の陽木があれば火力が強くなり、剛金庚を鍛錬して有用な材にします「鍛金成器」。
すべての人にとり太陽の光熱エネルギーは「寒・暖・湿・燥」を決める重要な働きをしています。
水木傷官(喜正官)
生月は青年期ですから、青年期に木が水に流されて漂白する憂い「水多腐木」「水多流木」「流木漂泊」を示します。
すなわち災難に遭いやすい傾向があります。
水が大過すれば氾濫「沖天奔地」となり、人畜、草木、山野に大損害を与え、妄動・漂蕩の害となります。
特に青年期に北方水運に巡ったり傷官運になる場合は注意が必要です。
日干が水ですから聡明ですが、自負心が強すぎる傾向があります。
日干水が強すぎると木傷官が流される恐れがありますから旺水を防ぐ正官(土)が必要です。
したがって命運ともに正官を歓迎します。
家族関係
年に傷官は父母、月に傷官は兄弟姉妹、日に傷官は配偶者、時に傷官は子供に良くない影響が見られます。
傷官は干合と印綬の制御を喜びますから、慎重な検討が必要です。
男命に傷官が多いと官の子供を傷つけるので子供に恵まれませんが、財があれば接続になり官を生ずるので子供に恵まれます。
「傷官に財あれば子あり、財なきは子死す」と言います。
傷官の旺盛な女命は正官の夫を剋します。
財印旺盛は印綬が傷官を制御して、財が正官を生ずるので、夫は発展し子供は優秀です。
印過多は子供縁が薄い傾向があります。
生日地支に強い傷官を持つ女性は、結婚生活にトラブルが多い可能性を示します。
ただし、干合や印綬があるか、干合や印綬運に巡る場合は幸福です。
職業
技術、芸術、産業ですから、自由業に適し、財のある場合は事業の経営にも適します。
文章、弁舌の方面にも適します。
大身旺で傷官過多は芸術、宗教に適します。
財印両方ある人は会社官庁の勤め人としても発達します。