- 虫 こ ぶ -


虫こぶ

2001.04.30 兵庫県姫路市的形町

虫こぶとは、主に昆虫などが植物に寄生したり卵を産み付けたりすることにより、植物の組織が異常に大きくなりコブのようになったものをいいます。「虫えい」「えい瘤」と言う事もあります。
この虫こぶは、枝、茎、葉のほかにも根や花、果実にも出来ることもあり、典型的な虫こぶは、中央にある空間に虫が棲み、周囲を厚くなった組織が覆っています。
これら虫こぶの大半は(人間にとって)無益もしくは、農林業に与える影響を考えると害は大きく、クリタマバチなどは、栗の新芽に虫こぶを作り、実の着生を阻害してしまいます。
しかし、中には有用な虫こぶもあり、没食子(もつしょくし:小アジア産の樫の枝にできるインクフシバチによる虫こぶ)、五倍子(ごばいし:ヌルデの葉にできるアブラムシによる虫こぶ、付子(ふし)ともいう)があり、これらはタンニンの材料として用いられます。
これらのタンニン酸の化学作用を用いてインクや染料が作られます。
染料としては、五倍子から採れたタンニン酸から作られたものに「空五倍子色」(うつふしいろ)と呼ばれるものがあり、古くは女性の「お歯黒」に使われていたそうです。