アジア防災センター

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■WSSDアジア太平洋地域準備会議報告■

アジア防災センター

吉村文章

 

1.会議出席の目的

 アジア防災センターは、国連のISDR(International Strategy for Disaster Management:国際防災戦略)事務局のアジアの活動拠点となっています。ISDR活動の一環として、「世界の持続可能な発展のためには、防災は不可欠である」とのメッセージをWSSDのステートメントに盛り込むことが私の使命でした。

 

2.会議準備

 会議出席が決まったのは、会議の1週間前でした。(ISDR事務局からアジア地域の地域防災活動の中心としてのアジア防災センターに出席依頼があった)ISDRと協議し、最終ステートメントが完成したのは出発前の日曜日でした。

 

3.事務局との交渉

○ ステートメントの発表を金曜日(会議開催4日前)にESCAP事務局に要請。事務局からは当日議長判断に委ねる旨回答がありました。

○ 当初は、ステートメントを全体会議(最終日)に発表することで調整していましたが、「当日は、限られた時間の中で、発表者は決まっており発表は難しい」旨事務局から回答がありました。

 会議スケジュールを検討し、最終報告にステートメントを盛り込むには初日の発表が不可欠と判断。初日ステートメント発表で再度事務局と調整を開始しました。

○ 直接、議長交渉となり、会議本番中、会場内事務局にステートメントをさらに短縮した、1分程度の原稿を提示。議長に発言の機会を与えてもらうよう交渉しました。

○ 幸運なことに議長了解が得られ、発表の機会を得ました。

 

4.その後のロビー活動

〇 初日ラウンドテーブル終了時の議長総括に「防災」の言葉がなかったため、会議終了前に議長に再度「防災」のコメントを挿入するよう要請

○ 事務局で防災会議等の出席経験者に、「統計値を用いて、いかに自然災害がアジア地域の発展の阻害になっているか」を説明

○ 日本政府代表団に支援を依頼

 幸運なことに最終報告に「防災」の項目を新設していただき、所期の目的を達することができました。次回以降は、より周到に準備し、私どもの加盟国(アジア23カ国)の防災担当部局にもバックアップしてもらう予定です。

 

5.感想

 準備不十分にもかかわらず、ステートメントを盛り込んでもらえたのは、

○ ISDR等国連機関からのバックアップ

○ 会議事務局の説得成功

○ ステートメントの大幅圧縮による議長の了解の獲得

○ 日本政府にも応援していただけた

 

 などいくつかの幸運が重なった成果といえます。アジア防災センターおよびISDRのみならず、私個人にとっても非常に有意義な経験をさせていただきました

 

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