女性コーカス

***************************************************

アジア太平洋地域準備会議についての報告(01/12/03)

  

■女性コーカスの活動について■

アジア地域市民フォーラム (11/25・26) および High-Level Regional Meeting for WSSD (11/27-29) でどう活動したか

 

 

(財)アジア女性交流・研究フォーラム

織田由紀子 (oda@kfaw.or.jp)

 

 

 以下では、女性コーカスのみに絞って報告します。

 11月29日にHigh-Level Regional Meeting for WSSD において採択された Phnom Penh Regional Platform on Sustainable development for Asia and the Pacific の、Cross-cutting Issues に、女性コーカスは、独立のパラグラフ(No.31)を挿入することに成功した。その最終的な内容は以下のとおり。

 

7. Ensuring gender equality and gender justice

 

31. We emphasize the importance of empowering women in social and economic development by reinforcing their capacity in the domain of education, employment, women’s health services including access to family planning and other basic services. We support the Beijing Platform for Action and Chapter 24 of Agenda 21 as blueprints for achieving equality for women.

 

 

 このささやかな目に見える成果獲得に至った経過と要因を以下に報告する。

 

1.アジア地域市民フォーラム(11/25・26)は直前になって計画されたものだったが、タイ、チェンマイに本部を置くAPWLD(Asia Pacific Women Law and Development)が女性コーカスを立ち上げることを宣言しており、すでにコンタクトがあった (財)アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)に、いち早く情報を流してくれた(これを日本にも流すことができたことは、KFAWのささやかな貢献だと考える。)また、今回のもう一つの集団であったフィリピンの女性グループともKFAWは既にコンタクトがあり、参加前から共同行動をとることを呼びかけていた。これは信頼関係の醸成に役立った。

2.アジア地域市民フォーラムにおいては、常に、女性グループ(アジェンダ21の9つの主要グループの1つ)としてまとまって行動するよう努力し、グループとしてレポートし、またグループとしてワークショップを持つなどして、他の課題(issue)のなかで消えないように努力した。これは、北京における北東アジア準地域準備会合での織田の反省に基づくところである。また、女性グループは各国の参加者をカバーしており、APWLDはコーディネーターをしたものの、女性グループの中ではとりわけ声が大きいグループがなく、皆が対等に参加できた。

3.アジア地域市民フォーラムでのワークショップの時間は短かったが、政府間で採択される文書のドラフトを皆で検討することができた。その中から、一つ一つのパラグラフにジェンダーを入れるのは大変なので、Cross-cutting Issuesに入れようという方向に賛同が得られた。

4.アジア地域市民フォーラムのStatementに自分たちの意見を入れるべく、夜集まって話し合った。これを通じてますます問題意識が共有された。

5.さらに、ワークショップの成果をドラフトについての女性グループ独自の意見としてまとめ、これを翌日27日のAsia-Pacific Roundtable for WSSD において発表できた。この作業はAPWLDの有能で経験あるメンバーによるところが大きい。

6.さらに、女性コーカスの意見(statement)に賛同グループの署名を取り付け、配布した。

7.27日のRoundtable後、ジェンダーに関する独立のパラグラフを作ることに絞ってロビーイングしようという気運が盛り上がった。まず、ロビーイングするためパラグラフの草案を作り、政府代表に話した。その中から、政府間交渉で、提案してくれる国、支援してくれる国、反対しない国に分けることができた。

8.政府間交渉に出ている韓国の政府代表の中にNGOが3人含まれておりその一人にパク・ウンギョンさんが入っていた。彼女は、北京における北東アジア準地域会合ではステイクホールダー会議の議長をしており、非常に力がある。結局、韓国が提案してくれることになり、後はすべて彼女の交渉力に託された。政府間交渉の様子を外でやきもきして待っていたが、結局このパラグラフの討議は、28日夜中にまで持ち越された。最終的に、紆余曲折の末、独立したパラグラフを入れることができた。

9.この間、織田は日本政府代表の方々ともお話し、独立のパラグラフとする可能性についてお願いしたが、この点に関しては、日本政府代表も好意的であったため、他国のコーカスのメンバーに対しても大威張りで報告することができた。

10.さらに、女性コーカスはinterventionでも手分けして発言することになり、織田も急遽発言した。しかしそれは既に政府間交渉が終わった後だったので実質的効果はなかった。

11.以上のことからいくつかの点を学んだ。

・コーカスとしてまとまっていること。これにより力になり、また存在を印象付けることができる。

・意見を短くまとめること。女性コーカスの意見(statement)はよかったが、実はパラグラフ草案は長く、不評であった。これは先にstatementを書いたAPWLDのメンバーが帰国しており、他の人が作ったためである。このような能力を持つ人を確保することも重要である。(通常はフィリピンの人びとに託される。)

・政府間交渉で発言してくれる人を確保すること。今回パク・ウンギョンさんが韓国政府代表に入っていたことは非常に効果的だった。

***************************************************

 

ヨハネスブルグTOP