クルーガー国立公園E

 

<子象を間に挟んで道路をわたる象の群>
 クルーガー国立公園に入った最初の頃は見ることが出来なかった象に、昼近くになると何度か見ることができました。陸上最大のほ乳動物と言われるだけあって、その身体は本当に大きい。その姿は堂々としています。
 川の水を飲む時間だったようです。十数頭が群れをなして行動しているようで、大きな象の間に子象の姿が見られる。人間の子どもがそうであるように、子象もかわいらしい。愛くるしいと言ってもよい感情を見ている人にかき立てます。子象を見て「かわいい」と発している女性たちの言葉がそれをよく表している。
 道路をわたる時、大きな母象が頭を大きく動かして左右を眺め、安全を確かめる。安全を確認してから、ぞろぞろを象たちが道路をわたる。子象を親象の間に挟みながら。親象たちが子象を守りながらわたるその風景は、家族の強い絆を見せつけられた気がしました。ふと、象の世界では、子いじななどはないのではないかという思いが頭をかすめました。
 道路をわたり切った後、象の群を振り返ったところ、最後尾にいた大きな象が、道路際に尿と糞をしてから、悠然と灌木のなかに消えていきました。これも、縄張りを示すマーキングではないかと思いました。
 “THE ROUGH GUIDE TO South Africa Lesotho & Swaziland”の、最初のカラー写真のアフリカ象の説明では、象の糞について、“football-sized”と表現してます。実にうまい表現だと関心してしまいます。ついでに、全文を紹介しておきます。
  ついでのついでに、WWFのアフリカ象に関して書いてある文書をホームページより紹介しておきます(ただし、孫引きです)。

子象を間に挟んで道路をわたる象の群
子象を間に挟んで道路をわたる象の群


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  African Elephant
    Loxodonta africana
   
    side range of habitats,wherever there are trees and water
   
    nocturnal and diurnal/sleeps as little as four hours a day

    almost human in its complexity;cows and offspring in herds headed by
    a matriarch;bulls solitary or in bachelor herds

    look out for fresh dung(football-sized)and recently damages trees;
    freqently seen at water holes from late afternoon
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<象を見るためにずらりと並んだ乗用車>
 バッファローの群が道路をわたる時と同様(クルーガー国立公園C)、象を見るために車がずらりと並びました。そして、また、車の中から身を乗り出して象を眺めています。そのほとんどが若い女性です。暗い気分になりながらシャッターを押しました。                   

象を見るためにずらりと並んだ乗用車
車から身を乗り出して象を見る人

 

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アフリカ象の行方(WWF 00.09 Vol.30 No.272)

*** アフリカ象 ***
 陸上最大の哺乳類であり、かつては、アフリカ全土に生息していたアフリカ象。しかし、 アフリカの人口急増に伴う、土地利用の拡大や砂漠化により、彼らは生息域を失いつつある。現在、その生息地はサハラ砂漠以南のサバンナや森林に限られている。それに加え、 象牙輸出を目的とした狩猟によりその数は激減し、レッドリストに登録されている。

*** 生息数 ***
 20世紀初頭は1000万頭であったのが、1930年から1940年の十年間で300から500万頭に激減した。さらに、70年代には高性能の銃器による組織的狩猟が行われ、 1970年から1980年の十年でその数は半減した。これらは殆ど輸出用の象牙が目的である。そして現在、生息するアフリカ象は50万頭以下となっている。こうした経過を受けて、1977年に ワシントン条約の付属書Uに掲載された。

*** 変わりつつある狩猟 ***
 比較的個体数の安定していたジンバブエでは1999年10月から、11月の間に数件の密猟が行われ、37頭のアフリカ象が犠牲となった。ところが、牙が取られた象は一頭もいなかった。つまり、これらの狩猟は象牙目的ではないのだ。アフリカ全土で見られる人口の急増により、人間の生活圏が拡大し、かつて象の生息域であった土地にまで人間が侵入した。それにより、象はしばしば畑を荒らしたり、人を傷つけたりするようになった。そこで、人々は、生活を守るためにアフリカ象を銃殺している。

*** これから… ***
 このようにアフリカ象の抱える問題は、もはやワシントン条約でカバーできる範囲を超えてしまっている。これは、アフリカ象に限らず、他の絶滅種にも当てはまる問題である。

http://eprc.kyoto-u.ac.jp/~masari/gmbhp/infomation/kankyojoho/page8231.htm
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