あるサニャシンが訊ねている、
「私の祖母が死の床にあります、どのようにすれば祖母の助けになることが
できるでしょうか82歳の祖母は全く無意識で、そしてとても恐れています」
彼女には簡単な瞑想を教えてあげるだけでいい、呼吸を観ることだ
ベッドに横になっている彼女の側に座り、あなたの手を相手の頭の上に乗せなさい
静かに沈黙して瞑想的なスペースに入ってゆくがいい、瞑想は伝達されるからだ
あなたが本当に瞑想的であれば、それは伝達される
だから彼女の側に座り、完全に沈黙して手を彼女の頭の上に乗せなさい
そしてただ呼吸だけを見つめることを教えなさい--息が体に入り、そして出てゆく
この呼吸の出入りを観ることができれば、
自分が身体ではなく、また呼吸でもないことに気が付くだろう、と彼女に伝えなさい
彼女はそれを見つめている者だ、
そしてこの観照者は決して死ぬことがない、それは不滅だ
自分自身の観照を知る瞬間に、私達は不滅になる
そして、それを知る最良で最短の方法は、呼吸を見つめることだ
なぜなら呼吸は身体と魂を結ぶ架け橋だからだ
呼吸を見つめていれば、あなたはすでに彼岸にいる
呼吸を見つめることは、架け橋を見つめること--あなたを身体と
結び付けている架け橋を見つめることだ、身体は遥か彼方に置かれている
あなたと身体の間には呼吸があり、その呼吸を見つめている
観ていれば、すでに距離が存在するからだ
距離があるとき、初めて物事を観ることができる
だから最後の数日間に観ることを教えるがいい
それは、彼女が逝く前にあなたが与えることができる最高の贈り物だ
そうすれば、彼女は完璧な静寂のうちに、
まったく冷静で落ち着いた気分で去ることができる
ゥ^の死への道はそう在るべきだ
生きる道を知らない人々も居るが、死に逝く道を知っているわずかな人々もいる
そして、それは最高の芸術だ、死は生の頂点だからだ
死を逃せば、全人生を逃したも同然だ、あなたは再び子宮に逆戻りする
全プロセスを再び通過し、学ばなければならないからだ
落第したから、合格するまで同じ学年をやり直さなければならない
そして合格する唯一の方法は、一条の恐怖も無くなるほど中心に至り、
目覚め、平安のうちに死ぬことだ
これは単に勇敢になることではない、いや、そうではない、それを成し遂げる道はない
みずからの内側に不滅なるものを見つけない限り、それを成し遂げることはできない
そして、その不滅性なるものはつねにそこに在る
それはあなたの観照する意識だ
だから、毎日彼女を助けなさい、彼女がその気になっているときはいつでも--
朝でも夜でも--そばに数分間座って、頭に手を置きながら、
あなたも自分の呼吸を見つめなさい
相手に望んでいることを、自分が本心からやるがいい
そのとき初めて、それは相手に伝えることができる
あなたの瞑想的な資質が相手の存在に入ってゆく
そのようなことは毎瞬起こっている、ただ私達がそれに気付いていないだけだ
ときとして突然ある思考が浮かんで来る、貴方はそれについて1度も考えた事が無い
余りに見当違いだ--全く意味をなさない
それは、誰か他の人のマインドから貴方に飛び込んで来た物だろう
全く貴方に根付いていた物ではない、恐らく通りすがりの人が貴方をのぞき込んだにすぎない
思考とは、絶えず人の頭から頭へと飛び回っている物だ
あなたはそれをよく知っている、それが非常にはっきりと分かるときがある
誰か悲しい人が居ると、ただその人の傍に座っているだけで何の理由も無く悲しくなる
楽しくて幸せな人が居ると、少し前に悲しいことがあったとしても、
その幸福感は伝わるものだ、自分の悲しみをすべて忘れて笑ってしまう
後に罪の意識さえ感じる--あれ程悲しいことがあったのに、笑うなんてとんでもない--
だがその瞬間に、その雰囲気に乗っ取られてしまったのだ、それは相手によるゥbr>
いつでも、自分より強力な人に近付くとき、その人が持っているものは、
何でも貴方に影響を及ぼす
だから、行って静かに瞑想的に座りなさい
呼吸を見つめて、彼女に全く同じことをするように伝えなさい
1度も瞑想の経験が無いなら、彼女には難しいかも知れない
死に臨んでいるときに平静を保つことはできない、だが、やらせてみなさいゥbr>
彼女にはほんの少しだけ努力をさせる、
本当の努力はあなたの側になければならない
彼女の受け持ちは単なる助けにすぎない、彼女はやってみるだろう
歓びを求めていない人がどこに居る?
不滅と永遠の一瞥を求めていない人がどこに居る?
特に、死に臨んでいる瞬間には、全てを知りたいと想うものだ
まず自分自身の準備を整えるがいい、寺院に赴くときのように沐浴をしてから、
彼女のそばに座り、手を頭の上に乗せなさい、呼吸を観ることを始めなさい
数日の後に、その味わいのいくばくかを分け与えることができるだろう
きっとできる--試してみるがいい!
和尚
(The madman's guidde to enlightenmentを聴く)