第9章 イフガオからの報告
    特定非営利活動法人IKGS


世界遺産イフガオの棚田 前イフガオ州知事テオドロ
・バギラット氏

 フィリピン世界遺産の棚田を守る植林支援
      (2000年から始まった)

2000年(平成12年)からフィリピン・イフガオ州・フンドアン郡ハパオ村に事務所を置く現地NGO(非政府組織)「イフガオ・グローバル・フォレストシティ・ムーブメント」と共同で、世界遺産の棚田を守る森への植林活動を進めています

ルソン島北部(先住民イフガオ約15万人) フンドゥアン郡(先住民イフガオ約7500人) ハパオ村450世帯2300人)
  第二次世界大戦で山下将軍が降伏を受け入れた村で、これ以上無用な死者を出さずにすんだ「世界平和がこの地に降臨した」と現地リーダーのロペス・ナウヤック氏は語ります。

 イフガオ主たる生業・・・農業

 棚田耕作を中心とするイフガオの村の生業は環境と密接に結びついています。貧困層をのぞく標準的な世帯は、渓谷の川岸から山斜面の中腹まで続く棚田のうち何枚かを所有しています。川沿いの河岸段丘の棚田は広く、山腹にそって高くあがるほど棚田の幅は狭くなります。山腹の上方になるにつれて傾斜がきつくなり、棚田を造成することができません。それに代わって、棚田の上方にはピヌゴまたはモヨンと呼ばれる私有林が広がります。村から離れた山腹で水利の良くない土地では焼畑農業が行われています。

 ピヌゴの森は、下方に広がる棚田にとって、灌漑用水の水源確保と地すべり防止の役割を果たしています。ピヌゴの森が消失すれば、棚田灌漑のための用水が枯渇し、稲作は壊滅的な打撃を受けます。もちろん森は、薪、建築材、そして観光土産や輸出用木彫品の用材供給地としても重要です。ピヌゴの森なしには棚田耕作も村の生活もたちゆきません。

 ところが、近年の人口増加にともない建築や燃料の伐採をし過ぎるために、森の荒廃が進み、山の水量減少や土砂崩れによる棚田被害がでています。木彫品の材料となるような木質の固い樹木や大木は、すでにハパオ村周辺地域では数が少なくなっています。

 木彫品の製作や販売で生活しているハパオ村の人々は近い将来生活に困るようになります。そのことを危惧し、現地住民が植林運動をはじめています。その団体がIfgao Global Forest-City Movement,Inc.( イフガオ・グローバル・フォレストシティ・ムーブメント)とよばれるNGOです。

  植林活動はハパオ村から始まった
     現地NGOのリーダーのロペス・ナウヤック氏が一人で始めた植林活動は、
     子どもたちも含む地域の活動へと発展して行った。

大規模植林活動へ発展大規模植林のページへ 

 現地に自生している樹木の種子を採集して、苗を育て、植林をすすめています。IKGS緑化協会は、この植林事業に協力していますが資金が、少ないため大きな事業を展開できない状況です。
 しかし、2001年(平成13年)10月にイフガオの指導者3名を日本に招いて研修を行った成果は大変顕著でした。私たちIKGS緑化協会は、現地に行ってみて、イフガオの人々が日本で学んだことを即実行に移しているのを目の当たりにし、彼らの取り組みの真剣さにとても感動しました。
           ハパオ村→

 
イフガオに2,600,000本の植林
平成13年度
25000本の植林…国際ボランティア貯金の支援を受ける

平成14年度
42000本の植林…環境事業団地球環境基金の助成を受ける
15000本の植林…緑の募金の支援を受ける
10000本の植林…イオン環境財団の支援を受ける

平成15年度
28000本の植林…JICAの支援を受ける
56000本の植林…環境事業団地球環境基金の助成を受ける

平成16年度
21000本の植林…JICAの支援を受ける
63000本の植林…独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受ける

 アグロフォレストリーを現地に写真で紹介のページへ

 2003年(平成15年)から、荒れた崖をを有効活用して果樹と野菜をそだてるアグロフォレストリー
を現地に紹介しました。
 使い物にならないと放置されていた土地が、津川兵衛神戸大学農学部
名誉教授の指導で果樹と野菜の農園に生まれ変わりました。
 この事業はJICA草の根技術協力草の根支援型の委託事業として実施しました。 


作業用軍手をありがとう現地に届いた様子はこちら
植林作業は、大変な重労働です。
人の背丈の3倍以上にも伸びて茂った雑草を刈り取り、整地しなければなりません。
素手で作業しているイフガオの人々の手はいつも傷だらけです。現地のみんなは、
手にボロ布を巻いて作業をしています。
そこで、日本のみなさんからいただいた軍手が役立っています。ありがとうございます。

みなさんから寄付していただいた軍手に植林を応援するメッセージを描いて、現地へ届けました


イフガオの人々の暮らし写真で紹介のページへ

農業イフガオの農業は、全て手作業です


米の精製作業(臼でついてモミガラをとる) 稲の穂先を刈り取る道具

上下に動かして風で
モミガラを吹き飛ばす
石積みの棚田

イフガオの木彫り 木彫りは大切な副業です


イフガオの人々の生活を支える木彫り民芸品


棚田国際協力フォーラムがJICA兵庫で

フィリピン・イフガオ州前知事テオドロ・バギラット・Jr氏が講演

2003年(平成15年)9月
神戸市のJICA兵庫で開催された「棚田国際協力フォーラム」で、世界遺産のイフガオ棚田を守るために、棚田の上方の森林に植林が必要であることを訴えました。


マニラでワークショップワークショップのページへ




絵本「森を守る男」を使ってワークショップ
ナニホ協力隊がこの活動を支援しました。

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ロペス・ナウヤックさんが主役の絵本「森を守る男 バイリンガル絵本(英語・タガログ語)。
森を守ることの必要性と森を守る方法を教えるための絵本は、実話にもとづいて編集されています。

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