
(薬用)5〜6月頃葉と茎を刈り取り水洗いして陰干しする。乾燥したものを細かく刻み(200g)グラニュー糖
100gホワイトリカー1.8Lに漬ける。2〜4ケ月漬け込んだものをガーゼで絞り、それを一回20mL,一日二回服用
する。この薬は「仙霊脾酒」といわれて、強精、陰いの特効薬酒とされている。
(食用)まだ、葉が開ききらないうちに、花とともに取り、塩を少々入れた熱湯でゆで、辛あえ、胡麻あえ、油炒
め、また、天ぷらにする。花は熱湯にくぐらせ、三杯酢で食べる。
(成分)昭和の初期に我が国の学者がイカリソウの茎葉からイカリカン物質を取り出し動物実験の結果、これを与
えた雄の動物の精液が増量することがわかり、科学的にも裏付けられている。
(名前の由来)イカリソウは花の形が船の碇に似ているところから付けられた。淫羊かくは、中国の四川の北部に
淫羊と言う動物がいて一日に百回も交尾するとか、淫羊はこの(かく)と言う草を食べているから、淫羊かくとな
ずけられたとか。
(見つけ方)雑木林の下草として群生する多年草。紫花のものを単にイカリソウと呼ばれている。花や葉の数から
想像する以上にごつごつした大きな塊茎が地中にある。薬には主にこの塊茎を用いる。本州では、東北地方以南の
太平洋側から四国に自生している。写真のように歪んだ卵形の葉で縁に毛がある。日本海側にはトキワイカリソ
ウ、キバナイカリソウなど地方によっていろいろな種類が生えている。当地ではあまり見あたらないので誰かに分
けてもらい空き地に栽培した方がよい。秋に株分け植え直した方がよい。放っておくと混み合って中心部が枯れ
る。
(薬用)春から秋にかけ若芽、若葉をつみ取り、水洗いして細かく手でちぎり、2〜3日日干しした後陰干し、よ
く乾燥したら茶筒に保存する。高血圧の予防に乾燥した葉に熱湯を注ぐか、土瓶で煎じてお茶代わりに飲む。一日
量は乾燥葉20〜30g、また、生葉の青汁を一日100ccを限度に飲むと良い。特に青汁は、ビタミンとミネラルが
いっぱいで、体調を整え血液を弱アルカリに保ち、高血圧予防、疲労回復、健胃、いらいら防止に効果がある。ジ
ューサーにかけ、ふきんでこすだけでよいがリンゴやミカン類を加え水を加えないものが美味しく飲める。ただ
し、絞ってから5分以内に飲むこと。
(食用)柔らかい葉を根本から葉柄ごととる。茹でてお浸しや、各種あえ物、また、生のまま刻んで汁の味揚げ
物、炒め物にして食用する。
(成分)茎葉にイソクエルチトリン・ルテオリンなどの配糖体があり、根にはアンゲリカ酸、ベルガプテン等を含
む、茎を折ると黄色い汁がでる。それがイソクエチトリンで、利尿、緩下、毛細血管強化などの作用がある。
(名前の由来)朝葉を摘んだのに、翌朝また同じ場所から新しい葉がのびるというので「明日葉」の名が付けられ
た実際には4日目ぐらいだが成長の早さと強さを誇張したもの、秦の始皇帝が不老長寿の霊草として探し求めてい
たとのこと。
(見つけ方)関東から中部にかけて、特に伊豆、伊豆七島など南部の暖かい海岸地帯に分布する大形の多年草、暖
地では(茨城県でも少し暖かいところでは)冬も枯れない。大きな葉になり光沢がある。茎や葉を切ると黄色い
(光ったような)汁が出るのでよく判る。秋に淡黄色の花が咲き楕円形の実を付ける。(この実はとても発芽率が
よいので実生で増やすことも容易。
(料理)アシタバの中華風のサラダ(4人前)
?豆腐2丁をふきんに包み、軽く押しをして水気を切り、縦二つ横8ミリ厚さに切る
?アシタバは塩ひとつまみを入れて柔らかく茹で、水に冷やし、しぼって4センチの厚さに切る。
?干し海老はぬるま湯で戻し、みじん切りにする。ザアサイもみじん切り。
?酢大さじ1、醤油大さじ1.5、砂糖小さじ1/2、胡麻油小さじ1/2でドレッシングソースを作る。
?器にアシタバを敷き、豆腐を盛り、上にザアサイ、干し海老をふり?のソースをかける。
アシタバの胡麻あえ
?アシタバ200gを水洗いし、熱湯で色好く茹で、水にとって冷まし、2センチ長さに切る。
?白ゴマ大さじ3を煎り、よくすりつぶす。大さじで醤油2、砂糖1をまぜ、アシタバをあえる。
アシタバの天ぷら
油を使うとアシタバのほろ苦さが薄らぎ美味しい天ぷらになる。ほかの野菜などと一緒にしてバラエティ豊かな天
ぷらにしてみてはいかがでしょう。
?アシタバの葉100gを3センチくらいに切る。
?やや薄目の衣を作り、衣を葉の裏側につけて、中温でゆっくりと揚げる。天つゆかレモンでいただく。
アシタバ酒
ビタミンB12葉緑素いっぱいの滋養強壮酒
?葉を洗い、水気を切り、刻む。ガーゼの袋に詰めて口の大きな容器に入れる。3倍量のホワイトリカーを注ぎ蓋
をし、冷暗所で2ヶ月間保存する。
?熟成したら中身を引き上げておく。
☆毎朝食前にアシタバ青汁を100cc程、飲み続けられ、その効果をお試しください。
(薬用)必要なときに全草を採取する。ミキサー、ジューサーなどで、青汁を取り脂気のないフライパンで食塩を
適量に加え、加熱して乾燥しハコベ塩を作る、これを指先につけて歯を磨く。
(食用)若苗は株ごと引き抜いて根を捨て、爪で摘み取れるくらいの堅さのところから摘み取る。茹でて、汁の
実、あえもの、お浸し、天ぷら、熱湯を通して塩をふり、漬け物に。
(成分)ハコベの成分はまだよく研究されていないらしいが、歯磨きの先祖といわれて、古くからハコベ塩は歯磨
きに用いられていた。「和漢三才図会」に、生のハコベの青汁を、塩とともにアワビの貝殻に入れて焼き、乾けば
また青汁を加える。ということを七度に及ばし、そのハコベ塩で歯を磨いていたとある。
(名前の由来)春の七草に「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナスズシロ」とあり、ハコベは
その一つであるが、特にその名前の由来は不明。
(見つけ方)日本のどこにでもあるといったようなよく見られる2年草。特に春から夏にかけて盛んにはびこる。
小さな白い花はちょっと見ると花弁が10枚に見えるが、V型に深くさけた5枚の花弁で葉は茎に対生している。日
溜まりなどでは冬でも花を付けている茎が多少紫褐色を帯びたものをコハコベとして、普通のものをミドリハコベ
と区別するが、同じハコベである。
(その他)薬用には一年中自生しているので必要なときに採取すればよい。歯茎から血の出る方は一度試されてみ
ては?春の七草の一つであるが最近は正月の七草粥にはほとんど用いられなくなった。ハコベには一種独特のほこ
りっぽい香りがあり、口に入れると鼻に抜けるが、柔らかいものを茹でて、あえ物にすると、なかなか美味。箸休
めになる。
(薬用)花の時期に葉を取って陰干しにする。生の葉は必要に応じて随時摘み取る。小児のひきつけには、新鮮な生の葉を水洗いして食塩を少しふりかけてもみ、そのもみだし汁を口に含ませる。中耳炎にはこの草の方言通りミミダレグサの名で、古くから耳の薬として有名である。水洗いした葉をもんで、出た汁を数滴、直接耳穴にたらし込む。腫れ物・やけど・腫瘍・凍傷には、新鮮な水洗いした葉を火にあぶり、柔らかくして患部に張ると膿が出る。痔の痛みには干した葉10グラムを煎じてその汁を脱脂綿に浸して患部を軽くなでるようにして洗うと、痛みが和らぐ。
(食用) 葉を柄のつくところから摘み取り、花茎は茎の部分からちぎる。生の葉に薄めの衣を葉の裏側にだけつけて中温で揚げる。少し苦みがあるが、美味しい天ぷらになる。
(成分) 利尿作用のある硝酸カリウム、塩化カリウムを含んでいる。解毒作用のあるベルケニンが含まれていることが分かった。
(名前の由来) 漢名では葉が虎のみ見に似ていることから、虎耳草と呼ばれている。ユキノシタの名は説が多くはっきりしない。雪の下の中なのか、雪の舌の中なのか?不明。
(見つけ方) 湿り気の多い庭や、石垣などにべったり群生して、多肉質の葉をつける。鑑賞価値もあり庭の日陰に良く植えられている。
(特徴) 5から7月頃茎の先に円錐形の花序をつけ、白色の花は上の3弁は卵形で小さく下向きの2弁は大きく伸びていて、近寄ってみると細かい部分にも美しい彩りがある。葉は多肉で表面に荒い毛が生え、表は緑色、裏面は赤い。株元から細い走り枝を出しその先端に根を出し新しい苗を作って繁殖する。ユキノシタは昔から民間薬としてよく使われているおなじみの薬草である。庭の片隅に少し植えておくと良い。天ぷらを揚げるとき少々の付け合わせに加えると趣が出る。
(薬用)葉は6〜7月頃採取し、水洗いして日干しにしたものをカイヨウといい、もぐさは乾燥した葉を臼でつき砕き、ふるいで毛だけ集めたもの。灸の効能は申すまでもない。カイヨウの煎液は、吐血、下痢、婦人の漏血を止め、陰気を利し肌肉を生き返らせる。生殖機能を良くしまた、強壮剤として用いられる。健胃、貧血にも同様、カイヨウ5〜8グラムを一日量として水400ccで半量に煎じて飲む。心臓機能を良くするためにはカイヨウ酒(カイヨウ100グラム、グラニュー糖100グラム、ホワイトリカー1.8リットルを漬け)2〜3ヶ月後にこして、一日量20〜40ccを夜寝る前に飲む。喘息にはヨモギ酒(ヨモギの根300グラムを1.8リットルの清酒に漬け)半年以上熟成してこして飲む(一回20cc一日3回)。腰痛、腹痛、痔の痛みにはヨモギ風呂、カイヨウ300グラムか生のは600グラム〜1キログラムを木綿袋に入れ、水のうちから入れて沸かす。入浴中に袋で体をこすると良い。ぽかぽか体の芯から暖まり痛みが薄れる。下痢止めにはカイヨウ1.5グラムにショウガ4グラムを煎服する。胃腸の弱い人はヨモギジュース(ジューサーにかけるか、みじん切りにした生の葉を布で絞り出す。他の野菜や、レモン、蜂蜜などを加えて飲むと苦みが薄れて飲み良くなる。
(食用)草餅、草団子は柔らかい葉をきれいに洗い、重曹を入れたたっぷりの熱湯でゆで、流水に1時間さらして灰汁抜きしてから水をしぼり、みじん切りにしてからすり鉢で十分にすりつぶしてから餅にこね混ぜる。
ヨモギ茶・胃腸病、冷え性、心不全の予防に効く、ヨモギの若苗をさっと茹で陰干ししてから天日で良く乾燥させる。乾燥ヨモギ10、はぶ茶5,ドクダミ10、の割合で混ぜ濃褐色になるまで煎じて、一日3〜4回お茶代わりに飲用すると良い。
(成分)葉にはシネオール、アルファツヨン、セスキテルペンなどが含まれている。
(名前の由来)モグサの材料になりよく燃える草で善燃草(ヨモサ)からとの説がある。草餅にするのでモチグサは知れ渡っている。
(見つけ方)日本中の山野に自生している雑草である。
(特徴)若い葉には菊科特有の快い香りがある。夏の終わりから秋にかけて、穂状に黄褐色の小さな花を付ける。弥生の節句には草餅に、端午の節句には菖蒲と一緒に軒端に刺したり、風呂にたてたり等して年中行事におなじみの野草である。また、和漢の薬としてこれほど広く用いられた薬草は珍しい。効能も数々あるが用法もいろいろある。モグサとしてまた、止血剤として特に有名である。