MBAへの道

Why MBA?
 MBAを目指したのはかれこれ3年以上も前のことです。その時は漠然に「かっこいいな」とか思っていました。
一応予備校なるものに通い試験に必要なTOEFL,GMATの授業を受けていました。しかし一向にテストのスコア
あがらずいつのまにか「夢だけどかなわない夢」と考えるようになり日常の生活に埋没してしまいました。

 しかしちょうど1年ほど前でしょうか、仕事をする中で任される事が多くなりビジネス関連での基礎的な事が欠如
していることを感じました。また会社が外国の企業との取引が多いため言葉の重要性も感じるようになってきました。
そこで一念発起しMBAを本格的に取る事に決めました。どうせMBAを取るのであれば卒業後も同じMBAを持っている
人とは違うことをできるようにと受験準備に加えて語学もやろうと思いました。そこで現在はあまり注目されていません
が将来的には大きなマーケットになりそう(と勝手に思い込んでいる)スペイン語もやろうと思いました。スペイン語の
マーケットは中南米のみならず、ロサンゼルスでは英語よりもスペイン語の方が多く話されているようでしたし町の
看板もスペイン語を良く見かけました。

 思ったが吉日、インターネットで「スペイン語、格安」というキーワードを入れた所「グァテマラ」という国にあるスペイン語
学校がヒットしたのでそこに行くことに決めました。その時はグァテマラって聞くまではどこにあるかすらも分かりませんでした。
ちなみに中米でメキシコの南の国です。
 そこでグァテマラに着いてからの生活として午前中にスペイン語をやりながら、午後、夜にMBAの試験勉強をする予定を立てました。
以下に受験に際して必要な事項を自分のやったことを中心に述べていきます。

TOEFL
 
TOEFLは英語のネイティブ以外の外国人が英語の能力を測るための試験です。
現在300点満点でリスニング、文法、読解、論文の4つに分かれており、MBAでは250点以上が最低の要求ラインになって
いるところが多いです。ちなみに私はこのTOEFLだけはグァテマラに来る前に253点を取っていたのでほっとしていましたが
トップのビジネススクールになると最低でも260点は必要そうなのでそれを目標に勉強しました。
 2003年5月にグァテマラに渡るや否や、グァテマラの試験会場をインターネットで探し、TOEFLを主催するETSの予約センター
(アメリカ)に不慣れな英語で毎月予約し、8時の試験に5時に起きて2時間かけてバスに乗り試験を受けたのを覚えています。
1年前に取った253点はまぐれのようで毎月250点以下の点数ばかりをもらっていました。毎回100ドル位ですからかなりの額
をETSに寄付していました。
 しかしぎりぎり12月の試験で260点が出たのでちょっとほっとしました。
それ以降受験のアプライをしましたので、もう受けませんでした。

GMAT
 GAMTは欧米のビジネススクールを受ける場合ほぼ全ての人が受ける試験で内容は論文2題、Quantitative(内容は高校1年
の数学)、Verbal(文法、読解、論理的に導く解を答える)で全部で4時間ほどです。この点数を大学に送り学校はこの点数で
受験者の学力を測ります。勿論これで全てが決まるわけではありませんが重要なもののひとつです。
試験は800点満点らしいですが、これは取れないらしいです。アメリカの有名なトップスクールになると700点ないといけないとか
よく言われています。自分は最低限600点は必要と考えそれを目標にしました。
 自分の受験生活でこの試験が一番苦労しました。GMATは努力が結果として現れにくい試験とよく言われています。前回まで
600点前半の人が何の勉強もしないで次回に700点超えるとか良く聞きます。また最初の方の問題が重要で最初に多く間違える
と後に正解が多くてもいい点数が取れないという点もあり本当に大変です。
 私もこのGMATにはかなり苦労しました。苦労したというか実はこれは満足した結果まではいかなかったですが合格したので
結果よしとします。しかも1年間に5回しか受けれない制限があり4回目までで600点出ていない時には5回目の試験前はかなり
のプレッシャーでした。しかも試験毎にQuantitativeがいいけどVerbalが駄目だったり、次の月はその逆だったり大変でした。
自分の作戦としてはVはReadingなどはトピックにより出来が左右されると思い、Qは満点近くで後はVでは得意なトピックをくる
事を願う作戦でした。なので4回目(11月)の試験前は数学ばかりしていました。その結果Qの点数は最高点でしたがVが悪かっ
たので5回目(12月)の前はVのみの勉強をやり、またCDーROMで試験も何度かやり万全の体制でいました。
 5回目の試験は結果を見る前はQは割りと出来た方でVは最初の数問はじっくりとやったので何とかいい点数かな?と思ってい
たのと、いい感触にも関わらず結果が悪いと経験者の話を聞いた事があるのでびくびくしながらテストスコアを見た覚えがあります。
しかも最後の試験であった為、試験前に希望する学校に試験の結果を送付する手続きもした後なのでまさに背水の陣でした。
 結果はQが思っていた程取れなく、逆にVが今まで取れなかった点数でぎりぎり600点でした。
一応高望みしなければどこかのビジネススクールに行けるという安心感とミニマムの点数なのでどの学校に対しても絶対に合格
できる点数では無いという気持ちで複雑でした。まあ当日は安心感でいっぱいでした。もう1年は待てないですからね。

エッセイ
 
試験勉強しながら平行してやろうとしていたエッセイも点数が取れないとやっても意味がないと思い結局試験終了後に本格的に
行いました。12月中旬からでしょうか。しかし2校程度の学校に関しては骨組みに関しては日本語で文を作りそれを予備校のカウン
セラーにメールで送り添削はしてもらいました。そこでOKをもらえたものに関して英文化しグァテマラで習っていた英語の先生にチェ
ックしてもらうという作業を行いました。日本の予備校ではネイティブでの添削にはかなりのお金を取られますが、先生はMBAなんて
知らなく通常の英会話の授業の延長として格安でやりました(1時間500円程度)。これはグァテマラにいた時の利点でしょうか。
 海外在住のため日本の予備校等には行けなかったので、英語の先生同様重宝したのは「essayedge.com」という通信添削のエッ
セイサービス会社です。売りはハーバード卒の人が添削するとの事ですが、ハーバード卒業してエッセイの添削ってちょっとガクッ
と来てしまいますよね。このサービスは48時間以内により洗練されたエッセイとなって却ってくるのでかなり良かったです。英語の
先生だとネイティブなので文章的にいいかは判断できますがビジネススクール向けの内容としていいのかは判断できないのでこの
サイトを総まとめとして出しました。
 エッセイは大体Why MBA? Why our school? What is your career goal?等なのでここら辺を自分の今までの人生と将来の目標と
その間にMBAが必要だということをひとつのストーリーとして書ければ納得させられるエッセイが書ける
のではと思います。
なんか大学時代の就職活動を思い出しました。
 自分の場合はGMATの点数が低い為にエッセイは力を入れて書きました。嘘は書けないのでありのままを書きましたが学校側
に「こいつは将来社会的に貢献できる価値があるな」という将来性を感じさせるように心がけました。出願した全ての学校から面接
の招待を受けたのはこのエッセイでうまくいったからだと思います。

推薦状
 これに関しては通常2通要求されます。(IEのみ3通)基本的には仕事関連の自分を良く知っている人からもらったり、1名は大学の
教授からもらったりするようです。会社派遣の場合は上司がやったりするようです。私は私費受験なのでひとつは最初の会社の先輩
から、もうひとつは前職の上司にもらいました。基本的には自分で内容を書き、学校から推薦者に確認のあるところにはその内容を
推薦者に見せてつじつまを合わせてもらうようしました。他の書類は自分のペースで出来るのですがこれだけは出来ませんので
早めに推薦者にコンタクトしお願いする事をお勧めします。一番気を使った書類と思います。
また学校によっては所定フォーマットがあるのでそれに従って入力しました。

英文成績証明書
 
日本から出国する前に大学から20通分もらって行きました。内容は見ると全く勉強していなかった事がわかります。
IEの面接では成績に関してあまり良くないと言われビクッとしました。

アプリケーション(On-line)
 願書というのでしょうか、名前から出身大学、職歴、資格、課外活動、語学等に関してエッセイを含めて合計20ページにもなる
書類を書き込みます(といっても今はPCでできます)。でも結構これが時間かかるので一度最初に目を通しておかれる事をお勧
めします。
自分は出願の際にエッセイの内容が変わったのに気がつき予定どおり出願できなかった事がありました。

自分の例では紙で送る内容(推薦状、顔写真、パスポートのコピー、英文成績証明書等)は年内出願と思いクリスマス前に送り
ました。(しかしこの時期は学校ももう冬休みに入っていたため受け取りは正月明けでした。)またよく通常の郵便ではどこに行く
か分からないとの事で1通30ドルもするDHLを使いました。これを7校に送ったのでかなりの出費になりました。
またオンラインでのアプリケーションの送信は正月明けの1月4日程度でした。(このときも学校は休みでした。)よって年内出願
する場合はクリスマス前後で休みに入るので注意してください。

出願後
 
出願後はプッシュする意味で「アプリケーションを送ったので是非学校訪問させてください」というメールを出しました。
学校の反応としては「アプリケーションをレビューするまでは訪問は確定できない」、「アプリは見ていないけど訪問していいですよ」
、「アプリはレビューしていないけど訪問の際に面接しましょう」というものでした。学校によってまちまちですね。
 そこでスケジュールを立てそれに合わせ学校訪問の日程を決めました。うまい具合に全ての学校に対して行けるスケジュール
がたちました。

キャンパスビジット(学校訪問)
 
エッセイ同様自分の受験の山場となったキャンパスビジットです。自分はこれを下記の点でお勧めします。
・実際に街、学校、校舎、在校生、アドミッションの人を見れる(まあ受かるか必死なのであまり気にしないと思いますが受かった
 後はそのファクターも重要になります)
・アドミッションの人にわざわざ来ましたとデモンストレーションする意味。実際決めるアドミッションの人も自分が面接した人の
 方が思い入れはありますからね。また日本とかで在校生との面接で駄目ならば実際にアドミッションに駄目と言われた方が
 納得いきますからね。勿論面接で失敗したらその場で不合格の可能性は大ですがそれ以上に点数等で低いのを挽回する
 事ができます。
GMATの点数が低い自分としてはなんとしても面接でいい印象をつける必要があったので英語の会話能力が低いのを棚に上げ
キャンパスビジットのお願いをしました。スケジュールが決まると今度は面接の対策のために英語の先生にエッセイから面接対策
をしてもらうようにしました。最初の回は最悪でなにも言うことが出来なかったのですが回答を考えると何とか話すことができ、さら
に数回重ねると何とか自然な会話になって来ました。ここで必要なのは事前に回答の例を考えて頭にインプットしておく事でしょうか?
 例えば日本語でも「今の小泉政権をどう思う?」と聞かれても急には答えられないのと同じで事前に考えておく必要があります。
勿論面接では想定以外の質問が出ますが、その質問の回答のみで合否を決めるというのは無いと思います。
 また面接に際しては私は秘密兵器を持っていきました。秘密兵器といっても単に自分の自己紹介書をパワーポイントで作成しカラ
ープリンタで印刷したもの
です。でもこれがあると全ての質問を資料を基に話すことが出来るので相手の理解を助けるとともに
自分でも話に困ったらこれを使って説明できるという利点もあります。是非試してみてください。
 さて全ての準備は万全にならなくても時間だけは進み、1月17日にグァテマラからバスでメキシコへ行き、そこから飛行機でイギリス
を皮切りにオランダ、フランス、スペインのビジネススクールへの1ヶ月におよぶキャンパスビジットの旅に出たのです。無職だから
できる技でしょうか。全ての面接が終わった後にはグラナダ、マラガ等を訪れのんびりとしました。
 詳しくは欧州ビジネススクール訪問記をご覧ください。

進捗状況
 
自分の場合、受けた全ての学校のGMATの平均点より低いので全滅の恐れもありました。たまに悪夢としてうなされた日も数え
切れませんでした。しかしながら幸運なことに早めに1校から合格のメールをもらい気が楽になりました。そうでなければ全て悲壮
感漂う顔で面接を受けていたことでしょう・・・今考えるとぞっとします。またさまざまな学校に行く度にそれぞれの学校のよさが見え
てそれぞれに行きたい衝動に駆られました。そんな中で最後の目的地マドリッドに行くと冬なのに日中は暖かいし、町も首締め強
盗が多いという話とは裏腹に治安もいいし、スペインの首都という事で政治・経済・文化の中心という事にとても惹かれました。
またIEもそれまではFinancial TimesのRankingでは上位にいるけどなぜか分からないというイメージがありましたが、実際に行って
みて、在校生、アドミッションと話してみるとその評判にうなずけました。IT・アントレプレナー・インターナショナルにての欧州トップ
の評価にはそれなりの理由がありました。もしくはスペイン語必修との事で日本人自体が敬遠するからあまり日本では注目されな
いのでしょうか。いずれにしても自分としてはスペイン語の環境は自分にとっても大事です。また何といってもサッカー好きの自分
としては世界最強のチーム「レアル・マドリッド」があるのも理由のひとつです。ビジネススクールでは勉強も大事ですがそこでの
充実し生活も必要と考えます。
 IEでの面接は基本的に広範囲に渡る内容で聞いて欲しくない大学の成績から職歴および何故転職したかの理由またエッセイに
対しての質問等結構長かったです。その後学校のキャンパスを案内してくれました。その後別れ際に最後ここに行きたいという旨
を言い分かれました。その後面接での受け答えで「ああ言っておけば・・・」等の反省は残りましたが出せる力を出したと思い後は
返事を待つのみでした。「1週間以内に返事をする」との事で毎日メールをチェックしていたら1週間後にIEから合格の通知をもらい
ました。うれしい以上にキャンパスビジットしてどうしても行きたい学校だったのでほっとした事を覚えています。よくもGMATの点数
が平均点よりもかなり低い自分を合格にしたと思いますが、多方面(エッセイ、職歴、面接等)も考慮に入れ多角的に見ていただい
たものと思います。まだ数校返事の来ていない学校もありましたがそれを待たずしてIEへの入学を決めました。

 結果的には予想以上の結果に自分でも驚いているのが正直なところです。しかしそれに見合うだけの努力もしたと思います。
自分なりにですが・・・。特にGMATのスコアメイクが一番の難問でした。皆さんも早めにGMATのスコアを取ることをお勧めします。
よく過去の合格の実績で過去の合格者のGMAT,TOEFLのスコアと自分のスコアを比べ低いと一憂し、高いと一喜していました。
(どちらかというと一憂どころか十憂位していたと思います。)

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