欧州ビジネススクール訪問記(2004年1月〜2月)

はじめに
 
私の訪問した欧州スクールに関しての訪問記を記します。下記の内容を見てIEに限らず欧州のMBAに関して
より興味を持ってもらえればと思っています。下記の内容はほんの数日しか滞在していない為
全ての事実を載せているとは思いませんが今後の皆さんの学校を決める際の参考にしてください。
実際の内容は学校のWEBおよびブローシャーの方がいいと思いますが得てして学校の紹介に関してはいいこと
ばかり書くのでいろいとな角度から確認する事も必要でしょう。そういう意味でもこの訪問記を参考にしてください。
また日本人の在校生を紹介してくださいとアドミッションにメールすると紹介してもらえますのでもし詳しい内容を
知りたいのであればメールするのも手でしょう。実際の生の情報はとても有益です。

訪問した学校は下記になります。(順序は訪問日順です。)
1,CASS Business School
2,Manchester
 Business School(MBS)
3,Rotterdam School of Management(RSM)
4,HEC
5,IESE Business School
6,ESADE Business School
7,Instituto de Empresa(IE)

1,CASS Business School

 
(場所:ロンドン、12ヶ月コース)
 OPEN DAYSに参加。会場はLondonベイサイドにあるHotel Four Seasonsで行われました。
参加者は10名強で日本人は私一人でした。会場に入るとアドミッションの方と少々話しをし、その後約1時間の
学校のプレゼンテーションが行われました。
 またOPEN DAYSの前日に在校生の方とMBAのキャンパスビル(上記写真)でお会いして話を聞いた内容は下記です。
・MBA学生用のビルはMSC(確か理科系のMasterだったような・・。)と一緒。よって大学を卒業した若い学生を
 多く見かけます。またビルはロンドンの金融街のCityにあり、最近出来たためにとても綺麗です。
・今年の学生は64人(前年度は120人)。人数を減らした理由としてはQualityを一定に保つ為との事です。
・クラスは基本的に7〜8人によるチームで行われると事。
・Pre-MBAが8月から行われ、実際に授業が始まるのは9月からとの事。
・アジア人は9名。内日本人は2名。

 さてOPEN DAYSに話を戻しますとDeanが強調していたことは
・International atmosphere
・Finance direct(母体のCity UniversityはFinanceが強いので有名。また地元CityはLondonの金融街です)
・MBAはFull-time(12month),Part-time(2year)とExecutiveがある。
・現在Distance learning Programあり。場所が上海、ニューヨークにもあるとの事。
・最初20週間がCore Skill,10週間が30科目の中からのElective,残りの10週間はBusiness research programを行う。
・Groupwork,Leadership Skillを重点に置いているようです。
・AlumniのネットワークとしてはNewsletterでイベント等の連絡をしているようです。
・fulltimeでのRankingは7位(どのランキングかは聞き逃しました)

*CASSに関しては日程が合わず面接が出来ませんでした。


2,Manchester Business School(MBS)

(場所:マンチェスター、18ヶ月コース)
 前日に在校生の方と話をしました。
・1965年からの伝統がある。実際イギリスでBusiness Schooというとロンドンビジネススクールとマンチェスターの事を
 言う人もいるようです。マンチェスター大学の広大なキャンパスの一角にあるビル(上記写真)は会社かなと見間違うほど綺麗です。
・International Atmosphere
・International Business Project
  :MBSの特色で1年間でMBAの授業を行った後に残りの半年で実際の企業のコンサルティングを行うと事。
 他の学校等では自力でコンサルする企業を探さないといけないところが多いようですが、MBSでは学校が企業を集めて
 くれるのでコンサルに集中できるようです。またチームを組みやりたいコンサルに関してプレゼンをしそのプロジェクトを
 勝ち取るようです。よって実際のコンサルティングを実践できる事ができます。
・130人。日本人は6人(前年度は148人、日本人13人)。

面接内容
・面接は2名。1名はアドミッションオフィスの人、もう一人はCareer Management Service(CMS)の人。
 アドミッションオフィスの方との話はエッセイ、職歴に沿っての内容で何故という問いが多かったです。
 最後に「何かひとつ発明できるとしたら何をしますか?」というちょっと変わった質問もされました。(私は答えられませんでした。)
 またCMSの方とは自分の経歴が将来の就職の際にCompetitiveか、MBSの方向にあっているのかを見ていたと思います。
・その後在校生と学校に関しての話を30分程しました。
 

3,Rotterdam School of Management(RSM)
*スイマセン、写真撮るの忘れました。
(場所:オランダ、ロッテルダム、15ヶ月コース)
面接の前日に在校生の方にお会いしました。4名も集まっていただき長くお話いただけました。本当に愛校心ある方ばかりでした。
・本当の意味でInternational。現地のオランダ人でも4%しかいないためMajorityが無いため皆が溶け込みやすい雰囲気。
 52ヶ国からの学生が来ている。
・Commerceが強い。
・MBIというITのカリキュラムに特化したコースがありますが、これは2年目に選択が可能との事です。
・Samsungベネルクスと協力関係にあり1階の中心にはSamsungが提供したPCが置かれています。
・全体的に年齢層が高く授業も深い内容での議論があるとの事。
・授業はレクチャー、ケースが半々との事です。
・日本人は11人(昨年は4
人)。

面接内容
・面接はアドミッションディレクターの方とアシスタントの方がそれを見ているという内容で行われました。
 Why 大学、学部、会社と経歴に関しての質問がありました。
・また面接後は日本人の在校生と一緒に食事としその後授業に参加させていただきました。
・ちょうどこの日にRSMがFinancial TimesのRankingで22位にRank upした事で学校内で報告会がありシャンパンで乾杯して
 いました。

4,HEC

(場所:フランス、パリ郊外、16ヶ月コース)
・9月15日に始り翌年12月に終わる16ヶ月コース。
・UndergraduateのHECはフランスで一番の商業大学。よってフランス内での就職等に強い。
・授業構成としてはケースは半分以下でレクチャー中心。
・9月入学と1月入学があり総勢で200名との事。その中でクラスはフランス語、英語で行われるバイリンガルMBA(40名)と
 英語のみのクラス(80名)に分かれています。
・学校はパリから離れている(1時間位)。最寄の駅からも徒歩25分。バスがあるが大抵の学生はキャンパス内の学生寮に
 に住むか、車で通学するようです。
・日本人は13人(昨年は8人)。

面接内容
・9時に集合し4時半に終わるというとても過酷なキャンパスビジットでした。
 9時:学校に関しての紹介
10時:授業に参加
12時:在校生(イギリス人)と会話
13時:在校生と食事
14時半:面接
(アドミッションの方)。最初に10分間何でもいいのでそれに関してのプレゼンテーションをおこなう。質問の内容
     は普通だったが、かなり深い内容まで聞かれた。
15時半:面接(男性の教授)上記と同様。結構厳しい内容まで聞かれた。

総じてHECは受験者を深くまで見ようとしている気がしました。英語力の無い自分には朝から晩まで英語ととても疲れたビジットでした。

5,IESE Business School

(場所:バルセロナ、19ヶ月コース)   
・母体はナバラ大学。(何故それがバルセロナにあるのかは不明)
・キャンパスは外からは塀に囲まれて金持ちの屋敷のような概観でコンパクトにまとまっており他のビジネススクールという
 イメージとは異なっており、一度分からず通り過ぎてしまいました。
・内容がハーバードのメソットを受けているようでほぼ全ての授業がケーススタディーとの事。
 合計650ケース、240時間のチームミーティング、600のクラスセッションがあるとの事。
・クラスのはじまる前にはスペイン語の授業をやる必要があり。2年次に行く際にはスペイン語の試験を
 パスしないといけないようです。
・Internationalな環境でスペインのスクールながらあまり中南米にも偏っていない。(南米の学生でも8%。)
・評価は相対評価で下記10%が必ず単位を取れなくするのでかなり授業は大変だそうです。しかもケース
 の授業の際には発言することが評価の対象になるようです。
・チームでのワークが多い。8名でチームを作り、75分の授業を1日3コマ受ける。
・欧米人が多いがアジア人が日本人2名のみのとのこと。

面接内容
・IESEのOPEN DAYSに参加しました。参加者も40名以上いたと思います。
 9時:学校の説明
10時:実際の授業に参加
11時:再度学校についての説明
12時:在校生および参加者との食事、
14時:就職に関してのプレゼン、質問
15時:在校生によるパネルディスカッション
17時:面接(Admissionの女性)基本的に提出した書類を中心の質問でした。
   ・IESEの授業はかなり大変だが、Streesの中でも耐えられるか?
   ・GMATのQが低いがFinanceは大丈夫か?
   ・What is your most significant archivement?
   ・What is your good point?
   ・Undergradyate時代に何をしたか?
   ・Quick decisionしなければならない状況でどうするか?
   ・今年どこも受からなかったらどうするか?

6,ESADE Business School

(場所:バルセロナ、18ヶ月コース)
ここの在校生の方にはいろいろとお世話になりました。当日の昼に学校で待ち合わせしたらなんとIESEで会った他国の
受験生もいました。またIESEとはとても近く歩いても10分もかからない距離にあります。それまでのビジットではいつも曇って
いたのでバルセロナの晴れ空を見た瞬間には天国に見えました。冬なのに暖かいのはかなりポイントが高いです。
・MBAのキャンパスは語学学校と併設されており、今までみたキャンパス(上記写真)では一番綺麗で近代的でした。
 屋上にはカフェテリアがありバルセロナの町が一望できる高台にあります。
・授業はケース、レクチャーをうまくミックスしたカリキュラム。
・クラスはスペイン語のクラスと英語(2年次にスペイン語もあり)のクラスが半分半分で120名の生徒がいるとの事。
・IESE同様授業の始まるプレコースとしてスペイン語をやるようです。この際にパートナーは無料で語学のコースを
 受けることが出来るようです。
・マーケティングに強い。
・今年の日本人は4人(昨年は0)。

面接内容
・学校に集合後在校生が学校の中を案内。その後屋上のカフェテリアでジュースを飲みながら談笑。そして面接に呼ばれました。
アドミッションディレクターの女性の方で聞かれた内容としては
  ・Explain yourself
  ・自分のことをどう思うか?また他人はどう思っているか?
  ・中米に住んでいた際の文化的なギャップを説明してください。
  ・MBAをとった後はどうするのか?将来のキャリアはどのように考えているか?

7,Instituto de Empresa(IE)

(場所:マドリッド、13ヶ月コース)
マドリッドもバルセロナ同様暖かく日中にはTシャツでもいいくらいです。またスペインの首都マドリッドで文化・経済・政治の
中心であるのもいいところです。IE自体はマドリッドの金融街に位置しています。また「レアルマドリッド」のホームグランドで
あるサンチャゴベルナベウも地下鉄で2つといういい立地です。(なにがいいんだって突っ込まれそうですが)
 この学校の特色としては
・母体が学校というより経済団体。名前のとおりEmpresa(会社)の設立した大学院のようです。
 よっていい点としてはアカデミックでなく何事にもビジネス的なスピードで対応できるとの事です。
 スペインのビジネススクールで特異なのは、他のビジネススクールは著名な大学の大学院としてビジネススクールがあるのに
対して、スペインはビジネススクールはビジネススクールで成り立っているところでしょうか。その点でもIEは特殊な学校ともいえ
 ます。
・IT、アントレプレナーシップに関して欧州でもTOPの評価。両者とも欧州No1とアドミッションの方は言っていた。
 アントレの授業に重点を置かれ最終的にはビジネスプランを作るところまでの工程を行い最後のそのプランのプレゼンを行う。
・Internationalに関しても昨年は1位(今年は2位、ちなみに1位はINSEADとの事)の国際性がある。
・他のスペインの学校同様、授業は始まる11月の前に9月からスペイン語の授業があり、3ターム目には選択科目でスペイン語
 の授業を受けるとの事です。またプレコースとしてFinance関連をOn-lineで自習するとの事です。
・全体の生徒は60人のクラスが4つで240人で、各クラスでは8人のグループに分かれチームアサインメントを行うとの事。
・また良い点の反面に改善して欲しい点として、レストランが無い、クラスが他の学校に比べると小さい、国民の祝日は閉館との事です。
・日本人在校生は2人(昨年は3人)。

面接内容
アドミッションの人(男性)と面接しました。
・経歴を説明してください。転職の際はその理由も説明してください。
・大学の成績に関して、(finance等が弱いのでは?)
・GMATの点数がAverageよりも低いが?
・異なった文化での生活に関してのエピソードは?
・エッセイに基ずいての質問。(もし総理大臣に何か質問するとしたら何をするか?)
・周りは自分の事をどのように思っているか?

最後に
 
実際に行く前には英語の会話が大丈夫かと思っていましたが、大変な面もありましたが概して問題なくすごせました。
正直海外留学経験も在住経験も無いし、仕事でもなんとかいんちき英語で対応していたので会話が一番気になりました。
これも事前に準備(面接用の想定した質問の答えを準備、自己紹介所をパワーポイントで作成し持参した)をしていたので
問題が無かったのではと思います。いずれにしても入学までに英語のレベルを上げないといけないですが・・・。
また実際に行くとその大学に関しより理解し、また持っていたイメージも変わるし、新たな発見もあると思いますので時間と
お金のある方は是非行ってみてください。1年〜2年過ごすところですので生活環境も大切と思います。
私のGMATの点数を考えるとキャンパスビジットがかなり効果があったのだと思います。実際にアドミッションの方に会って
駄目であれば諦めもつくという意味で行きました。よかった代わりにお金はかなり使ってしまいました・・・。
また訪問の際にはいやな顔せずに対応していただいた在校生の方にお礼したいと思いますし逆にその立場にたてば是非
受験生のお役に立てればと思います。