芦生原生林の啓示

京都府の北部、由良川源流に京大の演習林として原生林が保存されています。筆者は学生時代から頻繁に訪れ、多くのものを学びました。

今年のテーマは自動撮影装置を設置し野生の熊の生態調査です。

自動撮影装置による野生の熊の生態調査

方法

ペンタックスのコンパクトカメラに赤外線センサーをつけて自動撮影

場所

上谷支流アン谷上部

【平成12年10月22日〜10月28日】

カメラ自体にトラブルはなかったが1枚もシャッターはおりてなかった。23日、25日、28日にまとまった雨が降りそれ以外もぐずつき模様だったので活動がにぶかったのかもしれない。

メンバーの写真です

熊の爪痕の写真です   シカの角あとの可能性も大ですが、いずれ行動中の写真を撮ってはっきりさせたいと思っています。

 

ブナの種子調査

地球温暖化の影響か、芦生は近年、林床の下生えが゜貧弱です。ブナのカルスを培養する目的も兼ね種子を採集しています。

場所  野田畑谷上部で1m四方のネットにより種子を採集。

結果 

 平成11年10月23日〜11月21日

 390個の種子を採集したが胚乳がはいっているものは10個のみで他はすべて空だった。ただカルスは10 個の種子から胚軸部を移殖し発生させることができた。種子の結実率10/390=2.6%

 平成12年秋〜11月5日

 種子数89個、結実種子3個。種子の結実率3/89=3.4%

残っている原生自然

京都北山から奥美濃にかけて残っている原生自然を実地に調査した結果です。1989年時点で沢、尾根を実際に踏査したものです。環境庁植生図と違うところもあるが、現存する極相林のすべてです。ただ1989年時点で屏風岳北部は択伐してあり、極相林とはいえなかったが、あまりに美しく参考までに加えてある。

また現時点での詳細は変わっているかもしれない。特に黒河方面など。

この図は、京都北山クラブの会報『北山』Vol33,1989年に発表したものである。