あひるのジマイマ




あひるのジマイマは
自分の家の女主人が
たまごを だかせてくれないのを
たいへん 不満におもっていました
ジマイマは
自分のたまごを あちこちに
かくしましたが
いつも みつけられ
もっていかれてしまうのでした
そこで
家から ずっと離れたところで
たまごをうもうと
けっしんしました。
ある晴れた午後
ジマイマは
よそゆきのショールをかけ
ボンネットをかぶって
おかの ばしゃみちを
のぼっていきました。
丘のちょうじょうへつくと
とおくに森がみえました
「あそこなら、じゃまをするものも
なさそうだ」とジマイマは
おもいました。
ジマイマは
あまり、空をとんだことはありません。
けれど
ショールを ばたつかせながら
2,3メートル 坂をかけおり
それから
空中に とびあがってみました。
すると・・どうでしょう
うまく ちょうしがついてくると
たいへん みごとに
とぶことが できました。
森につくと
きりかぶに こしかけて
しんぶんを読んでる しんしがいました。
しんし「みちに おまよいになりましたかな?」
ジマイマは思いました
『この人、たいへん おぎょうぎのいい、
りっぱなかただわ』
そこで たまごをうむ よい場所を
さがしているのだということを しんしに はなしました。
しんせつなしんしは 「たまごをだく場所なら
なにもしんぱいはいりません」というと
とりの羽が たくさんある へやへあんないしました。
ジマイマは そこに 巣をつくることにしました。
しんしは ほんとうにしんせつで
ジマイマが よる 家にかえるのを
ざんねんがっているようでした。
そして つぎの日まで よく たまごの番を
してあげます・・といいました。
しんしは たまごや あひるのひなは
だいすきだから りっぱなたまごが
たくさん できたら たいへんうれしい と
いいました。
その日から ジマイマは 毎日 おひるをすぎると
森へやってきました。
そんな ある日
しんせつなしんしは、こう いいました
「たまごをだく・・という たいくつなおしごとを
はじめる前に あなたに ごちそうをさしあげたい。
あす、ふたりだけのパーティをしましょう
おいしいオムレツをつくるのに おたくの畑から
セージとタイムと たまねぎを2つと
パセリをもってきてください」
なにも気付かないジマイマは
家の畑を ぐるぐるまわって
あひるのまるやきに使う いろいろな材料を
あつめました。
そとへでようとしたジマイマは
番犬のケップにあいました
ジマイマは、ケップのことを ちょっとこわいと
思っていましたので そこで
いままでのことを すっかり はなしてしまいました。
そのあと
ケップは 家をでて ともだちのりょう犬の
フォックス・ハウンドを探しにでかけました。
一方、ジマイマは
いつものように 森へ でかけていきましたが
やさいのふくろが おおにもつでした
森につくと
しんしは、「たまごをしらべたら 家の中にはいりなさい
やさいをよこせ!さっさとするんだ!」と
いままでにない乱暴な口でいいました
ジマイマは、おどろいて こころぼそくなりました
そのうち 戸のかぎが しめられると
とても とても おそろしいもの音がきこえました
さわぎがすむと
ケップが こやの戸をあけて そとへだしてくれました
そこには、もう、あのしんしは いませんでした
ところが うんわるく
りょう犬たちは、こやにふみこんで
ジマイマのたまごを たべてしまったのです
ジマイマは たまごがなくなったのを かなしんで
なきながら いぬたちにまもられながら
家にかえりました
6月になると
また ジマイマは あたらしいたまごをうみ
だかせてもらいましたが
4つしか かえりませんでした
ジマイマは ひなが 全部かえらなかったのは
自分が しんけいしつになってたからだといいました
でも ほんとうのことをいうと
ジマイマは たまごをだくのが
へたのですよ
(おしまい)
2001. 11 2




