古着を扱っているお店 静岡地図 編集を終えて


 ゴミゼロネットでは、ゴミゼロフェスタなど古着を含めた不用品を持ってきてもらう企画を何回かやってきた。今年3月30日にその規模と主催者の範囲を広げて、「駿河でんでん市場」を開催し500名を越える市民で賑わい大成功した。いくつかあった目玉企画の中のひとつが「古着の回収とお持ち帰り」。古着を自由にもってきてもらい、例えわずかなお金でも気に入ったものがあれば持ち帰ってもらう。集まったお金で残った古着の十分使えそうなものをマザーズランドアカデミー経由で、海外援助に役立てようというものだった。


「駿河でんでん市場」
500人以上の人で大成功!

 でんでん市場が終了後も、「もう古着は何とかならないものか?」という問合せも殺到するほど、確かに古着は山ほど集まった。しかし、でんでん市場終了間際になってもカンパ箱にお金が1万円を超える程度しか集まらない程、お持ち帰りが少なかった片付けに入りスタッフの仲間が、「これも開発紙業経由で森町の三和商事(20〜21P参照)に運ばれるのか!半分は間違いなくごみとして廃棄処分される!」と思いながらマザーズランドアカデミーへ海外援助に使かえそうなものの選別を開始した。「これ素敵!」「まだこれ十分着れる!」「これ貴方に似合うわ!」などと言い合いながら、「私これもって行く!」と最後の1時間ほどで持ち帰り組が少しづつ増えていったような。気が付けばカンパ箱には4万円を超えるお金が入っていた。そのお金で無事マザーズランドアカデミー(22P参照)の回収日に東京都港区まで運ぶことができた。


「駿河でんでん市場」に集められた古着

 でんでん市場の反省も兼ねながらの定例会、「あんなに集まった古着をせめて質の良いものだけでも一時的に展示できる場所があればねえ!」と語り合っている時、「今まで気が付かなかったけれど、私の近所に古着屋さんがあったの」と誰かが言い出す。そうすると誰かが「常設展示場の拠点作りも大事だけれど、静岡の古着屋さん情報を集めて冊子を作ったら!」と提案。

 そうして始まったのが、この「古着マップ」作りだった。最初はどうなることやらと不安が一杯だったが、今年の4月から8月の5ヶ月かけてそれぞれが時間を作りながら、少しづつ調査して、ついにこの「静岡地図」が完成したのである。ご協力をいただいたお店の方々、アンケートに協力していただいた方々、特に調査員として活躍された方々に厚くお礼申し上げたい。

 私は調査員としては活動しなかったが、写真撮影と地図作成のため大半のお店は訪問した。静岡市にこんなに多くの古着を商売として扱っているお店があったこと、古着屋さんというと自分の中で勝手なイメージを持っていたがブティック風のシャレタお店が数多くあったこと、古着と言っても輸入古着とかたいへん高価なものがあること等々、本当に知らないことばかり勉強できた貴重な訪問だった。

 大量生産・大量消費・大量廃棄=使い捨て社会の中、本当に良いものは何回使い回しても長く人々に使われるものだということを、その文化がまだこの静岡にも存在することをあらためて知ることができて大変幸せだ。静岡にはここに紹介した30店舗以外にまだまだたくさんの古着を扱っているお店があることを知っている。この冊子を通して、多くの市民の皆様方が紹介されたお店だけでなく、多くの「古着を扱うお店」を利用され、静岡のすばらしい古着文化を更に創造されることを強く期待致する。

 編集作業段階に入って、「主婦の本音のアンケートを取ってみたらおもしろいのでは?」との提案があり極めて短時間ではあったが、「古着文化 普通の主婦に聞いてみました」(26P〜30P)が完成した。それぞれの意見への評価は分かれると思うが、かなり本音の意見が書かれているとことがおもしろい。例えば、子供用は別に大人用の古着文化が花盛りになるにはもう少し時間がかかることがわかる。「流行や好み」だけではなく、「他人が直接肌に触れたもの」への抵抗があることもわかった。しかし、古着の輸出でまだまだ人気があるのは何と女性の下着であることは日本と輸出される南の国との文化の違いだろうか?(参照 森町三和商事の訪問記20P〜21P)

 とにかくこの冊子は古着文化のためのバイブルではなく、多様な意見を掲載した情報冊子であることも理解していただきたい。「本当はどうすべきなのか?」是非読者の皆さんと一緒に考えたいと思う。

 しかも、この「古着静岡マップ」は実は完成品ではない。自分達が見て、まだまだ不備・不満はたくさんある。そこで是非これを発展していって改訂版作成をより多くの人と一緒にできればとも願っている。

2002年9月2日

「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク

壷阪道也