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古着の行方を求めて(森町三和商事訪問記) 静岡市で集団資源回収される古着は開発紙業というところが集めてくれる。その先はどうなっているのか?と静岡県周知郡森町にある有限会社三和(みつわ)商事(電話0538-49-1010)を02年2月2日ゴミゼロ仲間7名で訪ねた。
古着はコンベアーにのせられ、その時の需要によって選別される。ウェス用に選別されたものは別に保管され、毎日のようにウェスの大きさに手作業で切られながらウェスになっていく。その際、金属除去装置を必ず通過して、布針等を除去する。その針は1年で大きな箱一杯になるくらい古着の中には危険な布針などが混入しているそうだ。 社長にも最後にお会いできたのだが、着ている服は靴下を除いて、ここで集められた古着だと強調されていた。まだ着れる新品同様の古着がごみとして出されている。正確な統計はないようだが全国では百万t以上の古着がこうして捨てられているようだ。応対してくれた山田専務さんは「みんなが安いから新品の衣料を買い過ぎてこうして集まり過ぎでしまうんだ」と大量消費社会をチクリ。
集められた古着の3割が工場などの油拭きに使う「ウェス」、3割が中古衣料として海外へ輸出される。残りの4割は単にごみとして焼却処分される。焼却処分量はバブル期、せいぜい1〜2割だった。それだけ輸出したり、ウェスになったりすることが難しくなっているということ。山田専務さんのいきなりの発言は「本来は一般家庭ごみのはずだが、産業廃棄物扱いとなり、焼却処分するだけでも毎月50万円もかかる。これはなんとかならないだろうか」ということだった。
中古衣料は、ブラウス、セーターとか種類別にベール(固まりで100kg以上ある)にして保管され、インドネシア、マレーシア、シンガポール、香港、パキスタンを拠点に広く海外に輸出される。中古衣料は、欧米ももちろん、韓国製も強く、円相場の動きによって市況が大きく動いているようだ。 「古着をリサイクルに出す時、そういうことに気をつけて選別して出した方がいいでしょうか?」の質問には「よいもの悪いものはその時によって大きく変動する。選別が面倒だからと、結局古着が全部焼却されることになってしまうから、選別は私達業者にまかせた方がいいと思いますが…」との答え。 古着を集団回収しても、せいぜいウェスにしかならないと半ばあきらめていたが、まだ中古衣料も生かす道が少しは残っていることがわかり、ほんの少しだけでも安心できた。それでもまだ十分着られるものがこんなに大量に捨てられているなんて、日本とは恐ろしい国だと思う。三和商事の社長さんが御話しの中で、アジアへ出かけると日本との衣料事情には驚かされる。向こうでは確かに中古衣料は捨てられるが、本当にボロボロ、穴だらけになったものだと強調。 いつになったら気がつくのか、この大量生産・大量消費の過ちに。(壷) |