バッタの館

バッタの館では、キリギリス、コオロギ、バッタなどの
直翅目の仲間を紹介しています。

バッタの仲間 Vol.6


ナキイナゴ ♂
バッタ科
2004.07.05  岩出町


ナキイナゴ ♂
バッタ科
2005.09.07  かつらぎ町

 頭がやや尖り、翅は短くて先端が断ち切られたようになっている小型のイナゴで、オスは黄色っぽい褐色、メスはくすんだ褐色をしています。
 私はまだ聞いたことがない(知らない)のですが、その名のとおり、翅をこすり合わせて鳴くそうで、「バッタは鳴かない」と思いこんでいた私はとても驚いてしまいました。
 また、ナキイナゴは名前にイナゴとついていても分類上はバッタ科になるとのことです。




コバネイナゴ
イナゴ科
2005.11.05  岩出町


コバネイナゴ
イナゴ科
2005.09.13  かつらぎ町


コバネイナゴ褐色型
イナゴ科
2006.08.16  長野県小諸市


コバネイナゴ褐色型
イナゴ科
2006.08.16  長野県小諸市

 稲の害虫として名前が知られていましたが、私が子供の頃は農薬散布の効果があってか、全く見たことがありませんでした。しかし、近頃では環境に配慮した農薬に変わってきたため、イナゴも復活してきて、姿が見られるようになったのは喜ばしいことでしょう。緑色の体に黒褐色の太い線があり、精悍に見え、かっこいいなぁと思う虫のひとつです。
 右の個体は翅が長く腹端を越えているので、近縁種のハネナガイナゴか?とも思ったんですが、後肢の関節は越えていないようなので、コバネイナゴの長翅型なのでしょう。

 浅間山山麓で褐色のイナゴを見つけました。翅先が後翅の関節を超えているのでハネナガか?とも思ったのですが、腹部とほぼ同じ長さで後に大きく突き出していないこともあって、コバネイナゴの可能性が高いそうです。



ハネナガイナゴ
イナゴ科
2008.08.19  三重県亀山市


ハネナガイナゴ
イナゴ科
2008.08.19  三重県亀山市


ハネナガイナゴ
イナゴ科
2008.08.07  滋賀県草津市

 私が住む地域のイナゴは、翅が短いコバネイナゴばかりで、ハネナガイナゴをいつか見たいなぁと思っていました。そして、何気なく立ち寄ったため池の一角にあるヨシ原で、ついに見つけることができましたコバネイナゴに比べるとスマートな印象でした。
 草津市で見つけたものは、羽化して間がないらしく、色が薄く透明感すらあるきれいなイナゴでした。翅先が後翅の関節よりやや長いため、ハネナガとしましたが、ずんぐりな印象があるので、コバネイナゴかも知れません(ご指摘、大歓迎です)。



フキバッタ 上♂、下♀
イナゴ科
2005.09.07  かつらぎ町

フキバッタ ♀
イナゴ科
2005.09.13  かつらぎ町
 緑色の体に褐色の短い翅が生えた小型の山に住むバッタで、フキやクズなどの葉を好むそうです。翅が短いために飛ぶことができず、移動距離も短いので種の分化が進んでいてたくさんの種類に分類されるということです。したがって正確には「フキバッタの一種」ということになります。
 ちなみにフキバッタは、名前にはバッタとついていてもイナゴ科に分類されるそうです。ややこしいですね。




ハネナガヒシバッタ
ヒシバッタ科
2003.09.13  岩出町

ハネナガヒシバッタ
ヒシバッタ科
2006.01.16  岩出町
 頭から翅の先までの長さが1cmほどの小さなバッタで、カエルのように飛び出した目玉が特徴で、湿った草原をすみかにしているそうです。道理で、水田の畦などでよく見かけるはずです。側を歩くと必ず飛び立つのでその大きさの割には比較的簡単に見つけることができます。本当なら小さいうえに地表にいると保護色の効果が最大に発揮されて、まず見つけることはできないと思うのですが。
 夜、灯りに飛んでくるのか、左は家の中へ紛れ込んできたもので、こちらが普通の色だと思うのですが、右の個体には背中に赤みがかった模様が見られました。成虫で越冬するので、真冬でも暖かい日は日なたぼっこしているのが見られます。




トゲヒシバッタ
ヒシバッタ科
2006.05.05  岩出市

トゲヒシバッタ
ヒシバッタ科
2006.05.05  岩出市
 頭から翅の先までが2cmほどで、ハネナガヒシバッタに比べるとふたまわりほど大きく見えます。また、白い触角と胸の側面に1対のトゲがあることが大きな特徴です。棲んでいるところはハネナガヒシバッタと同様、水田の周辺や湿地です。



ヒシバッタ
ヒシバッタ科
2006.03.05  奈良県橿原市

ヒシバッタ
ヒシバッタ科
2006.03.05  奈良県橿原市
 体長数mmの小さなバッタで、カエルのように飛び出した眼は愛嬌たっぷりです。草むらがあるところには普通に見られるそうですが、あまりに小さいためによほど注意して探さないと見つけられません。上のハネナガヒシバッタであれば、翅を使って数m飛ぶので目につきやすいんですが。おまけに写真を撮ろうとファインダーに眼を当てていると、ピントが合う前にどこかへ行ってしまうし、ちょっとしたコツを掴むまでは苦労しました。
 私の実家の庭にも棲んでいたので時々見かけたのですが、近頃は意識しないせいか(目が悪くなったという説も(^_^;)見た憶えがありません。今度、帰ったときにでも観察してみようと思います。




マダラカマドウマ ♂
カマドウマ科
2004.06.25  那賀町


マダラカマドウマ ♂
カマドウマ科
2004.06.25  那賀町

マダラカマドウマ ♀
カマドウマ科
2006.08.16  長野県小諸市

 脚が長くてじっとしていると蜘蛛と見間違えるためもあるのか、人に嫌われることが多い気の毒な虫のひとつです。このマダラカマドウマは主に雑木林をすみかにしているそうですが、人家にも棲んでいることがあります。私の実家は小さい頃は家の中に土間があった田舎の家なので、家の中でよく見かけるおなじみの虫でした。ピョンピョンとよく跳ねますが、持久力がないのかしつこく追いかけると跳ねなくなり、簡単に手で捕まえることができました。今は見かけることが少なくなりましたが、やはり床下に棲みついているのか、時々姿を現してくれます。


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