★第5回★


家事はラクダ?

訳あって、今年の春までシュフ(シェフではない)をやっている。
以前から、できる範囲で家事を手伝ってきたつもりだが、家事全般を切り盛りするのは初めて。
料理、洗濯、掃除に買い物などに、家人の送り迎え(車がないと、昼間外出できないため)を加えて、毎日平均6時間は家事に当てている勘定になる。
これまで自分には出来ないと思い込んでいた料理も、必要に迫られて(近くに外食屋が乏しいため、好きなものを食べるには自分で作るしかない)やってみたら、できてしまった。
まだ数ヶ月のシュフ歴だからか、些細なことでも物珍しく、結構シュフ業を楽しんでいる。

そんな「駆け出しシュフ」の家事に対する第一印象は、『こんなに楽だったの〜?』
まだ要領が悪いためか、今は何をするにも時間がかかってしまうが(一度に二つのことができない・・・トホホ)、慣れて手の抜き方でも覚えてしまえば楽勝のような気がする。
仕事を持っていなければ、空いた時間を勉強でも趣味でも交友でも好きなことに使えるだろう。

楽勝の理由は、三つ。
第一に、厳しい納期がないこと。
第二に、仕事(家事)の仕方や出来ばえに文句をいう上司がいないこと。
第三に、煩わしい手続きや根回しが不要なこと。
したがって、自分が必要と思うことを、自分のやりやすい段取りで片付けることが出来る。一度やった仕事を突き返されることもない。忙しくて洗濯できなくても、明日がある。いらん緊張を強いられることもない。
ただし世のシュフの名誉のために言っておくと、私が楽勝などと言えるのは、我が家の場合、子供もいない、親との同居もなし、町内会等近所づきあいもまだ薄いことなどの条件が重なったため。子供が一人でもいたら、多分もうお手上げです・・・。

技術の進歩が家事を楽にしたというのは、本当だと思う。
掃除機・洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・ガス給湯、そして忘れてならない自動車などなど。
ひるがえって、技術の進歩は、決してサラリーマンやOLの仕事を楽にしては来なかった。
コピー機、パソコン、モバイルなど、確かに従来業務の効率化には役立ったが、それは競合他社の効率も同時にアップした。
かくして、より高度な競争と相成り、仕事に対する要求水準も高まった。
『コンピューターなら何でも簡単にできるだろ?』・・・とばかりに、仕事の精度もスピードも格段に高まり、結局何も楽にならなかったような気がする。
そんな競争が次々と便利な道具を生み出し、でも家事に対する要求水準はそんなに変わりようがないから、結局家事だけが楽になっていくということか。
これって、ちょっと不公平?

でも、食器洗い機が欲しいなあ・・・と思うこの頃なのです。

2002年1月6日(日)

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