うちの畑

 育児のために畑を休む前の95年の状況です。

 現在は、赤ちゃん連れでぼちぼち再建中というところ。

 7月収穫予定で100株も植えたジャガイモは、この長雨で病気になり、6月末までに全て枯れてしまいました。もっとも、イモは全滅したわけではなく、25キロほどは収穫はありました。「100キロとれたらどうしよう。」「あなたがあんなにバカみたいに植えるからよ、料理大変じゃない。」と、収穫前からとれると信じ、大量のイモをどうしようと二人で口論していたのは、なんともおめでたい話でした。少量でしたがほくほくのおいしいイモができました。

 昨年の晩秋に植えたソラマメはアブラムシの攻勢にあいつつも収穫がありました。さやまでアブラムシにとりつかれましたが、厚い皮に守られおいしく食べられました。

 タマネギは悲惨でした。植え付け直後の晩秋に鹿にかじられ、雑草に埋もれ(畑の外れのため、どうしても草刈は手抜きになっていました。)粘土質で、過湿の土壌に祟られ、収穫は僅か。苗代もとれない程でした。

 スナップエンドウは、まだあまり八百屋で見かけない新しい品種です。さやも食べられ実も食べられ、若さやでも太らせても食べられ週一百姓にはピッタリです。これは大当たり。むくむく成長、ついには金属の支柱を自重で折り曲げ倒れてしてしまう程で、飽きるほど食べられました。もっとも、タマネギの隣の畝は全滅。この部分は何を植えてもだめなようです。

 ラディッシュは大成功。種蒔きから収穫まで連れ合いが苦労してやり方を教え、かなりの作業を子供達がやりました。収穫時には手順を全部のみこみ、自分たちだけで抜いて洗ってカゴに詰めるまでの作業ができるようになりました。種蒔きから収穫まで約3週間と短く、彼らにも成長のようすが目に見えて、おもしろかったようです。

 トウモロコシは50株づつ数回にわけ、合計200株植えました。すくすく成長していたのですがアワノメイガ(幼虫が軸に穴をあけ、芯を食べる)の被害を受け、1本、また1本と倒れていきます。半分とれればと思いながら、今は見守るだけです。

 ここ篠山は丹波黒大豆の特産地です。この畑には最適だろうと通常の大豆と共に大量に蒔いたのですが、これが全滅。キャップもしていましたから鳥ではありません。何かの虫です。地元の人は「薬まかにゃできんよ」と一言。産地であるだけに、どこでも作っており、害虫も多くいるようです。仕方がないので尼崎で育苗したのですが、なんとこれも全滅。発芽するものも僅かで、発芽しても翌日には消滅!してしまいました。翌日の消滅の原因はハトとスズメ。現行犯を発見したため、古いカゴなどでガードしました。しかし、依然発芽率は悪いまま。出ても傷だらけ。そこで夜中に懐中電灯で照らしてみると、いるわいるわ、大勢のナメクジ。それ以来、21時、24時の2回、時には夜中の3時にも起きてナメクジの大量殺戮。これでなんとか半分は育ち今は篠山で元気にしています。

 里芋は元気一杯。この長雨で十分な水を得てどんどん大きくなっています。周囲に水路を巡らしたのが良かったようです。

 ナスも同様元気です。これも畝の片側に水路を巡らし乾燥を防いでいます。これらの畝では昼間でも畝の上でミミズが遊んでいる程です。7月初旬には小さいですがおいしいナスがとれました。

 トマトは不調。長雨のせいで病気にかかり、実も大きくなりかけているのに下から枯れていく始末です。「消毒せにゃいかんで。しといたろか。」とおっしゃる隣の田のおばさんの申し出を丁重にお断りしていますが、全滅しそうです。

 キュウリは立ち上がりは悪かったのですが、なんとか成長しはじめました。もっとも、砂質を好むキュウリにとって、本来たんぼのうちの土質でうまく育つ筈はありません。あまり期待はしていません。

 葉ゴボウはできたのですが、油で炒めても、あく抜きをして茹でても、えぐみがものすごく強く食べられません。そうこうするうちに雑草に埋もれてしまいました。本来は春のまだ柔らかい頃に茎だけを食べるそうです。

 ホウレン草は発芽してすぐ消えてしまいました。「ホウレン草はあかん。よほど石灰まいてもどうかね。このへんは酸性強いで。」とのことです。酸性大好きのスギナに埋もれている畑でのホウレン草は無理でした。

 ザクロとグミの木を昨年末植えました。今ではどちらも大きくなっています。もっとも、まだまだ実はなりそうにはないですが。タラの木は4本挿し芽をしたのですが、成長したのは1本だけ。これも食べられるほど大きくなるには数年かかりそうです。長男はそれでも実はまだかまだかと毎週見にいきますが。

 さて、生き物たちの様子ですが、畑の中の湧き水の排水路にイモリ、カニ、カエルが住みつきました。カエルはタマゴを生み、オタマジャクシが泳いでいます。ヘビもいます。資材テントに住んでいるようです。先日は10センチにも満たないヘビの赤ちゃんに出会いました。これくらい小さいとヘビもかわいいものです。カニやカエルは畑の中を自由に散歩しているため、時々草刈機や鍬の犠牲になります。潰れたカニや血まみれのカエルを見ると、畑仕事が生き物の犠牲の上に成りっていることを実感します。

 週1回では150坪(稼働しているのは360坪のうちこの程度)が限界のようです。

 草抜きが大変で、種蒔き、移植も残っていた6月は一番しんどく、朝10時に着いてから夕方7時半まで作業していました。(そんな日にはご飯を八合炊いてもまだ足りません。)もっとも、曇りの日に恵まれ暑さで苦しむことはなく、適度な運動とおいしい空気と通常の数倍食べる野菜のお陰で風邪ひとつひかず、畑を始める前に比べると家族皆ずいぶん健康になった気がします。

wpe63629.gif (181222 バイト)