巻頭所感

日本人の場合、意見を言っただけで、言った人の人格を否
定するかのような批判が多い。他者を批判することで自分
を正当化し、相手の人格まで否定してしまうことが、なん
と多いことか。それがまさに「2ちゃんねる」で起きてい
ることです。だから、「意見を言うことと人格を叩くこと
は別」だと認識し、人の人格を傷つけずに意見を言う大人
のマナーを学習しないといけない。そうでないと、幼児の
ケンカとなり、実りある対話の第一歩が踏み出せない。
YESかNOかだけでなく、他の道がある場合や答えのな
い場合だってある。世界は多様性に満ちている。
自分だけが正しいと思っている人も多い。それも相手によ
って異なった正反対の答えを言う人も多い。例えば相手が
ヤクザとか目上に人に対する場合だ。

若いチカラと政治
日本の20代の投票率は30%以下です。スウエーデンは
ほぼ90%です。中学や高校では給食の献立や時間割や授
業の内容など様々のことについて全ての生徒が意見をだし
討論する。地域の問題についても家庭で討論する。「私は
あなたと意見が違う」ということに対して批判も非難もせ
ずに聞く。日本のように何の経験もなく突然18歳で投票
しろと言われても思考停止してしまう。

独裁者の部屋
世界には独裁国家がたくさんある。この国には自由はない。
人間としての権利がない。もちろん投票権などはない
,ネタバレ



以下いろいろな意見を書き留めました。
------------------------------------------------
領土と国力大きいほど良いわけではなく、バランスが大切
面積

人口

2050人口 耕地面積
ロシア

◎170

1,400万

↓1,080

124

カナダ

100

3,300万

4,300

45

アメリカ

98

30,000万

40,200

◎176

中国

96

◎132,000万

141,000

137

ブラジル

85

19,000万

25,000

58

オーストラリア

77

2,000万

2,800

50

EU

43

49,000万

66,000

 
インド

33

113,000万

◎166,000

160

--------------------------------------------------- ハーバード白熱教室サンデル教授の政治哲学 政治における哲学者タイプ診断チャート  @リバタリアニズム  個人の権利は全体の幸福より重要 Aリベラリズム個人の権利は自由で公正な社会制度が重要 Bコムニタリアニズム 共同体の常識が正義である C功利主義 全体の幸福を経済的に最大化することが重要        つまり、ものごとを損得勘定で決めること --------------------------------------------------- コロンビア白熱教室を見た!! NHK教育テレビ 超名門大学の盲目の女性教授が語る人生のためのメッセ ージ。理性で人生を選択するか、直感で選択するか。 理性というのは、過去からの知識や経験など既成のものか ら出来ている。一方、直感のほうは、赤子のような無垢で 大らかで清らかな心から発している。テレビではシーナア イエンガー教授がさまざまな例をあげて、直感で人生の各 場面を選択したほうが、理性で選択した場合より幸福にな れることを証明しています---------------------------------------------------  保育園落ちた日本死ねの投稿 「保育園落ちた日本死ね」の衝撃    今までの官僚機構に乗っかかった政治のやり方では、時代の  変化に対応できなくなっている。消費者の生活を守るために  は、今の官僚中心の中央集権体制から消費者主権・地域主権  の消費者重視の政治をしなければならなくなっている。  アメリカでは地方分権で、各州が消費税を決め、州税を決め、  州法を決めている。欧州もどの国で住もうと自由である。  日本の官僚は既得権益がなくなるので、今まで死に物狂いで  地方分権を阻止してきた。しかし時代は消費者中心になり、  たった一人の消費者が国に衝撃を与えている。  改革は日銀頼みの紙幣操作ではなく、既得権益に乗っかかっ  ている無駄を省くことによって財源を見出し、社会保障や経  済の再生を主とした政治にしなければならない。   アホノミクスの終焉-◎ 浜矩子金子 車で暮らす野球選手貧困」 HINKON  ◎多様化する生き方落合陽一退職 ------------------------------------------------ 日本やアメリカ、欧州では異常な金融緩和政策や財政出動でも 、景気は回復せず、雇用の悪化や貧困問題・格差の拡大が続き将 来が見えない中で国民の不安が高まっています。 ピケティは「国家はその社会性を復元すべし」と述べている。 今や国も企業も公益性・公共性を忘れている。 国の政策により、大企業が繁栄している。企業がタックスヘイブ ンや軽課税国などを用いて過度の節税対策を行っている。各国の インフラを使って経済活動を行って利益を得たのだから、インフ ラの利用料として税金を納めるべきなのに踏み倒している。 労働の規制緩和という政策によって非正規雇用を増やし、低賃金 で雇用し、意図的に落ちこぼれをつくっている。国内では繁栄の 流れに乗れた人と乗れなかった人の所得格差が開いている。 技術は進化しているのに精神は退化している。人間はどんどん劣 化していき、その先には人類の滅亡しかありません 2016.5 --------------------------------------------------- 池上彰氏 ●日本より市民の意識が高く、他方で富裕層が市民の意識の動き に敏感な欧米では、富裕層がこれまでの自分たちへの行きすぎた 優遇策がかえって社会不安を招き、自分たち自身の地位を危うく するという危機感が広がっています。  米国第3位の富豪ウォーレン・バフェット氏やフランスのリリ アン・ベタンクール氏ら、市民としての意識の強い一部の富豪も より多くの税金を払う用意のあることを公言しています。国難と も言うべき、東日本大震災が目の前で起きているのに、自分たち の負担について何ら言及しようとしない日本の富裕層とは大変な 違いです。 そうした中、フランスですでに富裕税が復活しています。 所有資産価値が76万ユーロ(8000万円)を超えると課税対象 となり、税率は1%前後です。イタリアではもともとあった富裕 税の課税最低所得を30万ユーロ(4000万円)に引き下げる ことが検討されています。  また、スペインで9月15日、サルカド財務相が記者会見し、 富裕税を復活させることを発表しました。それによると、2012年 に純資産が70万ユーロ(7500万円)を超える約16万人が対 象となります。財務省によると、年間1200億円以上のの税増 収が見込まれています。 ちなみに、たった1%の富裕税で海外脱出する金持ちは少ないこ とは、地続きのヨーロッパのど真ん中に位置するフランスで富裕 税が撤回されないことで証明済みであると言えます。 先進国の所得税の累進課税率は下がりっぱなしで、格差が拡大し ている。欧米ではとうとう猛反発が始まったが、日本ではまつた く音なしです? 世界で広がる超格差社会。たとえばニューヨークでは売値34 億円というマンションが次々と売れている。一方で借家の家賃が 払えなくなり、テントから会社へ勤めに行くという。富める者は ますます富み、そうでない者との富の格差が開いていく。 なぜなのか。トマピケティ @会社の利益が労働者に回されない A収入の格差がさらなる格差を生む。 B金持ちは国家から税制や公的資金で守られ救済される。貧乏人 にはお粗末な社会保障セーフティネットがあるだけという。つ まり資本主義の根本的な欠点は放っておくと格差が拡大すると 説く------------------------------------------------- 格差社会についての意見 賛成派 「格差がない社会は、まじめに働いている人も怠けている人も もらえる給料が同じということです。昔の共産圏です。」 「格差というと差別のようですが、現実にはみんなが平等って ありえないですね。 性格や能力、体力や地域が違うのだから、 しかたないです」 「完全 横並び主義には疑問を感じます」 「私はバブル崩壊後の不景気の就 職難の時代に大人になりま した。経済的には苦しい家庭だったけれど、それでも不幸じゃ なかった。テレビなどで散々悲惨な話を耳にしても、今生きて いる時代に恨みはありませんでした。マスコミが今あおってい る格差社会って、心の格差社会ではないでしょうか。心が貧し い状態で金銭的な格差が広がれば、それは本当に悲惨な社会で す。数字だけでなく、それ以外に大切なものがあることに、気 づく社会になってほしいです。」 「私は25年間年金保険を払って、いま月10万円の年金で生 活しています。ところで、近所に若い頃から怠惰でやくざな生 活をしていた人が生活保護で15万円もらっています。わりき れません。」 「そもそも資本主義は全員を豊かにするものではないのです。 格差が生じるのは当然です。」 反対派 「現代社会は病気や老いにより、誰もが弱者になる可能性をは らんでいる。弱者が生きにくい国で、本当に強者は生きやすい のだろうか。強者もいつ転落するかおびえを抱いているからこ そ、金に執着し、ますます格差が広がるのでは。このようにみ んなが不幸になっているのが今の社会です。」  「以前は国民の80%が中流階級でしたが、今は50%です。 今まで中流階級だった会社員が、最近は増税や物価の高騰によ り下流階級になりつつある。普通に会社員していて、生活が苦 しいって、今の社会はどんな社会。妻に給料が上がらないとか 安いとか言われて、やる気がなくなってしまいます。」 「私たちロストゼネレーションは大卒時は超氷河期。多くの友 人も正社員での就職率は低く、私も1年契約を更新しています。 安月給、ボーナスなし。いい年の人間がフルタイムで働いても 自立できないのが、契約社員や派遣社員の現実です。日本の企 業の多くが、正社員採用するのは新卒のみ。現場はいつでも辞 めさせられる契約社員やパートだらけという状況は、日本はど んな社会なのでしょうか。心が荒れてしまいます」 「日雇い派遣のワンコールワーカー。日給は7千円だが、毎日 仕事があるわけではない。交通費は自分持ち。派遣業者がとる マージンは4割。ほとんどのフリーターは年金はもちろん健康 保険にも未加入。インフルエンザで一週間寝込むと、医者にも いけないままホームレスの暮らしに転落してしまうかも。非正 規雇用の人たちを救済するような手立てを考えないと、日本に 未来はない。国内消費の回復がなにより景気回復には必要だ。 働き手は大切な消費者である。今や消費者が政治の動向を決め る時代だ。フリーターを使い潰すようなダーク企業からモノを 買わない。退場してもらおう。」 ------------------------------------------------ エリートの若者 トラックで暮らすホームレスを選ぶ キャンピングカーで暮らす金持ち億万長者 年収が数億を超えても家賃15万円で倹約生活を続ける有吉弘行 ------------------------------------------------ 男性の3人に1人は結婚できない時代へ。 非正規男性8割が「恋人なし」、 独身の家族を持つ親の嘆き・兄弟姉妹の不安 生涯未婚 ------------------------------------------------ ◆電力会社の年収    齢階層  高卒年収  大卒年収   20〜24   404万円    312万円 25〜29   508万円    484万円 30〜34   614万円    665万円 35〜39   735万円    835万円 40〜44   860万円   1085万円 45〜49   966万円   1240万円 50〜54   1064万円   1404万円 55〜59   1060万円   1444万円 ソース:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 --------------------------------------------------- ● 年齢で見る昇進モデル(最短の場合) 階級\採用 キャリア ノンキャリア大卒 ノンキャリア高卒 巡査     ―     22歳      18歳 巡査部長   ―     24歳〜     22歳〜 警部補   22歳    26歳〜     26歳〜 警部    23歳    30歳〜     30歳〜 警視   25〜26歳  40歳〜     40歳〜 警視正  34〜35歳  50歳〜     50歳〜 警視長  42〜43歳  55歳〜     55歳〜 警視監  50代前半 ― ― 警視総監 50代後半 ― ― ------------------------------------------------ ドラッカーの名言 ◎ 家計では収入によって支出を決める。国家では歳出から スタートする。だから徴税に歯止めがなくなり、借金も増え る。ばらまき国家という最悪の事態となる。 ◎ ケインズ主義者、金融金利主義者、通貨量主義者、需要 と供給の新古典派のいずれも、景気刺激政策に効果をあげた 例はない。単に景気の循環的な回復期と刺激政策がたまたま 一致した時に成果をあげるだけで、そのような偶然はまれで ある。 ◎ 先進国において外国人労働者と移民や難民の受け入れが 国論を二分している。文化と宗教の異なる国からの大量移民 ほど、危険な問題はない。 ◎ 今後は組織で働く者の半数以上は、雇用関係のない人た ちとなる。ロボットが働くため。 ◎ 先進国は集団自殺しつつある。人口を維持しうるだけの 赤ん坊を生んでいない。理由は、若い人たちが、増大する高 齢者人口を扶養しきれなくなったから。 重荷に耐えるには子供を減らすしかない。 中国、ブラジルでさえ人口維持に必要な2.2を下回った。 ◎ ほとんどの人間が労働年齢よりはるかに超えて長生きす る時代になると、年金は不可欠となる。 ◎ インフレは年金生活者にとって最大の脅威である。 ◎ 退職した労働者が欲しかったものは長期休暇だった ---------------------------------------------------

公的債務1000兆!このまま膨張するとどうなる?

問い「なぜ日本の累積債務は1000兆円という人類史上か
つてないほどの額になってしまったのか。」
答え「政治において、主要なプレーヤーは三人いる。官僚・
政治家・有権者だ。誰もが得したいと思っている。官僚の出
世の条件は、自省の組織にどれだけ大きな利益をもたらした
かで決まる。政治家は選挙に当選するために自分の選挙区に
公共事業や補助金をもたらす。有権者は何らかの経済的利益
を得ることができる候補者に投票する。そしてバラマキ国家
となる。だから、民主国家の債務は膨張し続けるのだ。」
ジェームスブキャナン

ちなみに日本がデフォルトした場合、IMFがシミュレー
ションした「破産処理計画」の要点は、

@公務員の総数30%カットと給料30%カット、ボー
ナスは全てカット。ボーナスなし。
A公務員の退職金も全てカット。
B年金一律30%カット。
C国債利払い10年停止=事実上無価値にしてしまう。
D消費税を20%へ。
E課税最低限度年収を100万円まで引き下げる。
F資産課税を導入する。相続税100%財産没収。
不動産は公示価格の5%を課税、
債券・社債は5%の課税、株式は取得金額の1%を課税。
G預金は一律、ペイオフを実施する。さらに預金額の
40%を財産税として没収する。

この疑問に明確に答えているのが、なんと日本人ではなく、
フランス人のジャック・アタリです。

公的債務とは次世代のマネーによって、現世代が支出をまか
なうものです。つまり、親が子どもに相続放棄できない借金
を負わせることです。 
1000兆円の債務を背負った日本人は、国内
保有率が95%なので国際金融市場の荒波から保護されてい
るから安心だった。国が国民から借金をしていて、外国から
借金しているのではないというものだった。ところが、日本
の国家債務は対GDP比200%もオーバーしており世界最
悪であり、後に続くイタリアやギリシャの比ではない。国家
予算に占める債務の償還比率によって、危機の勃発の予想は
出来る。この比率が50%に達すると、挽回することは極め
て困難になり、一般的に公的債務がこのレベルに近づくと、
市場はパニックになる。

 今、日本の国家予算は、過去2年の税収でみると総支出の
半分も賄えていない。2011来年度予算案は、一般会計総額支
出が92兆円で、税収入はわずか41兆円。家計でいえば、
収入はわずか41万円なのに支出が92万円ということです。
対GDP比で2010年に204%に達した日本の公的債務
が2014年には245%にも増え2020年には300%
、2030年には400%となり、もはや国内貯蓄1400
兆円を全部債務弁済にまわしても追いつかなくなります。産
業発展や技術革新の財源が不足し、企業も経済成長する余裕
がなくなる。そのうえ2025年までに人口の半分が労働し
ない高齢化社会を迎え、日本は衰退します。

 
日本の政治家は冗費削減を語りながら法外な議員歳費の見直
しなど痛みの共有に踏み込まない。考えることは安易な増税
です。名古屋の河村市長や大阪の橋下市長はは公務員給与の
削減を断行しましたが・。国家破綻となれば、ギリシァのよ
うに公務員に給与を支払えなくなる。公務員は無給で働くか
退職するしかない。ギリシアはドイツなどに助けてもらいま
したが、日本にはアメリカが財政破綻しているため、助けて
くれる国はありません。

さて世界のどこかで破綻が起きると先進世界全体に広がりま
す。国家の債務危機は、先進国全体の問題です。最悪のシナ
リオは全ての先進国が連鎖的に破綻するケース。このとき、
世界の覇権は中国に移るとアタリはいう。中国が先進国をフ
ァイナンス財政管理するということになります。西側主要国
の主権国家債務(ソブリン=国家に対する信用リスク)は、
西側諸国が年間に生み出す富をまもなく上回り、西側諸国全
体が破綻するという悪夢は、決して夢物語ではありません。
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アタリは 国家債務の解決策として8つあると言う。
@経済成長、A歳出削減、B増税、C低金利、Dインフレ
、E戦争、F外資導入、Gデフォルト債務不履行です。
    
@一番いいのはもちろん「経済成長」です。企業も
人も大いに儲けてもらって、税金をたくさん納めていただき
ましょうというわけです。しかし少子高齢化が進む日本にあ
って、これは実現できません。日本人は世界一、

A歳出削減ですが、民主党はそのタイミングを完全に失しま
した。英国ではキャメロン氏が首相に就任するや、前政権へ
の批判を強めて4年間で歳出を10兆円、公務員だけで50万人
(うち警察官が25%)を削減する猛烈なリストラを打ち出し
ました。
B増税が嫌いな国民であり、政府が増税をにおわすたびに大
きな反発が起こってきました。増税は国民的合意が得られま
せん。次に
C「低金利」についても、日本は事実上のゼロ金利状態です
から、これ以上は手の打ちようもない。
E「戦争」については論外です。
Fタイミングという点では「外資導入」も難しい。20年
前のバブル期ならいざ知らず、現在の疲弊しきった日本にい
ったいどれだけの外資が来てくれるというのでしょうか。

G「デフォルト」国家債務の不履行は、日本政府としては
何としても避けたい事態でしょうが、今のような緊張に欠け
る予算を通していけば、結果としてデフォルトは十分あり得
ます。2001年にデフォルトしたアルゼンチンは、政府が2009
年になって突然、デフォルトした国債を当時の額面100に
対して30の割合で新しい国債と交換すると発表した。これは
アルゼンチン政府が投資家の資産の7割をかすめ取ったも同
然です。もし日本政府で「国債は3割しかお返ししません」
と言ったとすれば、大混乱が起きるでしょう。しかし、これ
も現時点での現実的な選択肢にはなりえません。

ユーロとドルの葛藤に端を発して、世界の金融が不安定に
なりつつありますが、日本の債務はもはや解決不可能な域に
まで達しており、このままではデフォルト(債務の履行拒絶
)やハイパーインフレが避けられません。ソブリンリスク(
国家に対する信用危機)が始まる、となると、選択肢は


D「インフレ」だけ、ということになります。
お金をたくさん刷って、あるいは日銀が国債買い上げで吸収
し、資金を市場に供給して貨幣価値を下げ、借金をチャラに
してしまいしょう、というわけです。かつて竹中平蔵氏が主
張していた「インフレターゲット論」はまさにこれです。ア
ベノミクスで黒田日銀が実行しました。
現実の経済活動が裏付ける以上の通貨を発行することによっ
て公的債務を賄うと、公的債務は物価の上昇を促すと言うの
です。

しかし日本でこれを無理に起こすと「インフレターゲット」
で止まらなくなり、ハイパーインフレに一直線ということに
なります。もし日本が本格的なインフレ政策に踏み込めば、
債務の巨額さからしてハイパーインフレになる可能性が高い。

そうなれば政府の借金も大幅に目減りするが、国民の金融資
産もガタ減りとなる。銀行預金だけでなく、タンス預金も二
束三文となります。国の借金はチャラにはなるでしょうが、
同時に我々の仕事も生活も破綻し、何もかもが茫然自失の津
波のようなすさまじい濁流の中に放り込まれることになる。

金融資産の大半を国債に転換してしまっている日本国民は国
債のデフォルトでも資産の大半を失うことになる。つまり、
ハイパーインフレでもデフォルトでも日本の誇る個人金融資
産は国家に召し上げられ、国民は一文無しになります。過去
15年くらいの間にハイパーインフレやデフォルトになった
国々などから言えば、「悲惨」という言葉以外は思い浮かば
ない。

日本の場合はデフレからの脱却が前提ですが、金利とインフ
レは連動します。現在のゼロ金利が少しでも上昇すると、1
000兆円にかかる金利は膨大ですから、耐え難い苦痛を負
い、公的債務の償還は不可能となります。それはまっしぐら
にデフォルトに向かって突き進むことになる。

アメリカ連邦準備制度理事会FRBが「QE3(量的緩和政
策第3弾)」の発動に踏み切れば、いずれ米ドルの大幅安は
避けられないでしょう。

アベノミクスは失敗し、また外資導入は無理ですから、
結局、残された道は、増税と歳出削減と経済成長です。成長
が望み薄である以上、何十パーセントと言う大幅で驚異的な
歳出削減と増税以外に道がなく、それも、即座に対応するこ
とが必須となります。

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ジャック・アタリ想定される最悪の世界

第一段階::国家の過剰債務が、さらに増大する。
例えばアメリカの財政赤字は2011年で130兆円。これ
は国の税収の4年分です。GDPの80%。2020年には
GDP比150%に達し、金利負担だけでも税収の25%と
なる。さらに医療政策プログラムが今後10年で1600兆
円を要する。2050年には先進国の公的債務は毎年GDP
比250%となる。これでは持続不可能であることは明白。

第二段階::ワシントンコンセンサスから北京コンセンサスへ
反対にブラジル・ロシア・インド・メキシコ・中国は借金を
解消する。特に中国は20年後に世界最大の債権国となる。
現在でも、西側諸国が支配するG7やIFMや世界銀行はワ
シントンコンセンサスという条件を、途上国に押し付けるこ
とができなくなっている。なぜなら中国から資金を借り入れ
ることができるようになったからです。例えばスーダンは自
国の原油と引き換えに中国から支援を受けている。北京コン
センサスがワシントンコンセンサスに取って代わってしまっ
たのです。

第三段階::破綻寸前にまで膨張した公的債務。
世界で公的債務の対GDP比がもっとも高いのは
日本の204%です。アメリカの公的債務は1100兆円で
2010年対GDP比54%です。税収の670%に相当す
る。年間の借金は税収の250%です。債務の半分を毎年、
借り替えなければならない米財務省はその半分を外国からの
資金でまかなっている。全借金のうち、半分は中国と日本か
らの資金です。国債金利は3.3パーセントで、すでに債務
負担の34%に相当する。ヨーロッパでも2010年にギリ
シアが破綻寸前となりEUが構造改革と引き換えに救済に合
意しました。しかしギリシアはこうした改革を実施しないだ
ろうし、EUもきちんと貸し付けることもないでしょう。だ
から、いつでもギリシアは公的債務のモラトリアムを宣言す
るかもしれません。ギリシアの国債の発行を引き受けたEU
の銀行にいつ巨額の損失をもたらすことになっても不思議で
はないでしょう。ギリシャのデフォルトはもはや回避できな
い。一方、中国でも地方政府の債務が危険な水準にある。中
国政府がハードランディングを引き起こすと世界経済は混乱
に陥いる。「世界経済が混乱すればするほど、米ドルにとっ
ては有利」。あの「リーマン・ショック」が本家の米国で発
生したにもかかわらず、米ドルと米国債がその恩恵をもっと
も多く受けた。

第四段階::ユーロ破綻と世界不況
世界の金融市場は国家が財政バランスを健全化し回復させる
ほうには賭けていない。むしろ破綻するほうに賭けている。
したがって高い金利を要求するようになり、公的債務のコス
トは上昇する。ギリシアについでポルトガルやスペインやイ
タリア、アイルランドさらにイギリスまでも狙い撃ちされて
いる。残された優良な国ドイツやオランダは脱退するかもし
れない。そうなれば保護貿易主義が復活し、厳しい世界不況
が訪れる。

第五段階::ドル破綻と世界的インフレ
EUの不況や危機によりアメリカの経済成長にはかげりが生
じ、税収は減り支出は増え、公的債務は急増する。アメリカ
は不動産融資全体を国有化して、不動産市場を支えている。
中央銀行が買い取った不良資産が巨額だったため、アメリカ
国債の格付けが下がる。国債購入者が減るため利回りを上げ
ざるを得ない。利回りを1%上げると債務負担は税収の20
%を超える。公的債務を削減し、米国債のデフォルト(債務
不履行)を避けるために、ついにアメリカは増税と公的債務
削減つまり「ドル切り下げ」を発表する。この処置により中
国は怒り、ドルに見向きもしなくなる。アメリカの破綻によ
り世界の中心はアジアへと移行することになる。

第六段階::世界的不況からアジアも失速へ
怒った中国は減価したドルでアメリカやEUの主な資産を叩
き買う。しかしながら、不況は世界中に蔓延し、アジアなか
でも中国が失速し、長く苦しむことになる。
世界は、市場民主主義のグローバル化のあと、アメリカ帝国
の衰退、国家の弱体化と超帝国の誕生、そして超民主主義へ
進むとしています。超民主主義とは利他主義で、これまで個
人の利益・幸福を追求したことに対する反省をこめて、人々
が他人のために働くことによって自分の利益を得て行くとい
う心の発展・開放を目指すだろうと見通しています
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世界経済についての意見

マックスウエーバーは二つの資本主義があると主張した。
一つは自己責任をもって誠実に生きようとする道徳的資本主
義、もう一つは自分の利益だけに生きようとする利己的資本
主義。いま日本で起きていることは「後は野となれ山となれ
、たぶん政府が救済してくれるだろう」という癒着の構造で
暴走している状態だ。資本主義には恐慌はつきものです。

西周の門下生であった亀井貫一は経営する千代田銀行が破産
したとき、全財産を投出した。正しい資本家は経営に失敗し
たならば全財産で預金者に弁済しなければならない、資本家
がそういう精神をもっていないと資本主義は死ぬ、というの
が西周の主張だった。一方、三井三菱は政府に頼った。金融
危機のとき銀行側は政府から公的資金つまり税金を投入して
もらって、甘い融資の失敗による倒産からまぬがれた。

☆三年前2009年のリーマンショックはアメリカ型資本主
義が破綻した年として永く記憶されるだろう。オバマ大統領
は、銀行はじめ保険会社やGM等自動車会社や電機などの製
造業を、公的資金である税金の資本注入を決めた。つまり株
券を国が買うことになった。結局これが「甘えの構造」を招
き「自立の精神を破壊するモラルハザード」を呼び、果てし
ない国債発行により、ドツボの国家破綻を招くデフォルト
端緒となった。

ひるがえって日本を見るとき、今や銀行、航空、電力会社な
ど日本の大企業も政府に駆け込み、税金での救済に頼る。政
府は大企業は助けるが中小は助けない。大企業の官依存が強
まり資本主義の根本精神である独立自尊の自立精神などもは
やどこにもない。


2011/08/20
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なぜ恐慌が起きるのか  
これに正確に答えたのは共産党宣言を書いたマルクスです。有名
な「資本論」で、資本主義の病理として恐慌が付随するものであ
ると断言する。資本主義では「欲望による利潤第一主義」が大量
生産大量消費を産み出し、その生産と消費の間に見込み生産とい
う架空需要をつくりだす。この仕組みが膨れ上がったときにバブ
ルが起き、恐慌を爆発させる。だから資本主義は周期的にバブル
に突っ込むわけです。つまり恐慌は需要と供給のバランスが崩れ
たため起きるのです。
マルクスの論理は途中までは正しいのですが、対策としての共産
主義にはいろいろと問題がある。それを防ぐために経済学者ケイ
ンズが政府介入によるいろいろな政策を考えました。ケインズも
システムとしてはいいのだが、人間心理による行動が書いていな
い。

基軸通貨   
アメリカの企業も個人も過剰な債務を負ってこれから返し続けな
ければならない。米政府は100兆円超の公的資金で金融機関を
救っているが、国家自身が破綻している。
破綻の根源は財政赤字と経常赤字という「双子の赤字」の借金体
質にある。もしドルが基軸通貨でなくなればアメリカはこんなに
巨額の貿易赤字を抱えてはおれない。他の国なら赤字分はドルを
借りて支払わなければならないがアメリカは必要なだけドル紙幣
を印刷すればよいのだ。FRBにドルを増刷させて米国債をFRB自身
に買い取らせればなにも問題はない。基軸通貨をもつアメリカだ
けの特権だ。だからアメリカはドルが大暴落しようが財政破綻し
ようがドルが基軸通貨であるかぎりはアメリカだけは大丈夫なの
である。

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結局  
今起きている大変化の元をたどっていくと、1971年の金ドル交換
停止にたどりつく。ドルと金が交換できなくなったため代わりに
「米国債本位制」になった。つまり各国の中央銀行の蓄積された
ドルで出来ることは唯一、米国債を買い続けることである。各国
が米国債を売ることはアメリカが破綻することだからできない。

アメリカはこの各国にドルを供給するシステムを円滑に動かすた
め、国内産業の銀行・証券・自動車・不動産・電機などを救済し
なければならない。税金で民間会社の株式を買い取るために財政
赤字のたれ流し、つまり巨額の国債発行を続けている。

かくして世界最大の赤字国家かつ債務国家であるアメリカは、世
界中から富を集めて、その持ってる「超巨大債務のパワー」によ
って世界の金融と通貨を支配し、その力を通じて最大の政治力を
発揮するという世にも不思議な逆説的大転換が起きた。

簡単に言うとアメリカは議会の承認もとに世界で唯一、ドルを無
限に刷り続けられる超巨大債務帝国となった。だから政治的にも
経済的にも暴君のように勝手にふるまうことができる。しかし各
国が米国債を買えなくなったとき、FRBが大量の米国債購入の
ため資産劣化が生じ。

最後は日本が勝つ?  
黒人のアメリカ大統領もソ連の崩壊も誰もが想像できなかったよ
うに想定外の事は起こりうる。日本は負け続けながらもいつの間
にか勝ってしまう強さを持っている。技術力が強く辛抱強い日本
が最終的には勝者となる。日本人はそれを自覚していないが、他
者を助けることが自分を助けることになる利他心を日本人はもっ
ているからだ。いつの日にか国民の幸福を第一に考える賢明なリ
ーダーが現れ、スイスのように日本は農工商と均質のとれた国家
となり、世界中から尊敬される平和的な国際貢献国家となる?だ
ろう。
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アメリカが放つ
膨大な借金をチャラにする一発逆転の裏技  

ただしアメリカはウルトラCの裏技を持っている。それは・・・
アメリカは350兆円の純借金がある。(対外債務2000兆円―対
外債権1650兆円:07年末)
そこでアメリカは「ドルの切り下げ」をするのである。(ドル安
誘導でも同じ)「1月1日以後、アメリカ政府は、新ドルを発行し、
旧ドルとの交換比率は 2:1とする。」 説明はそれだけです。

新ドル換算では、米国の対外債務(借金)は1000兆円に減る。
他方、米国の対外債権は、1650兆円(07年末)のまま。
日本の対外債権600兆円(07年)は、300兆円と半分に減る。

そうすると、以下のようになります。
[対日債権300兆円−対日債務305兆円に減価=対日純債務5兆円]
対日純債務は、一夜で、5兆円に減る。
得をするのが米国で損をするのが日本。こうした、通貨切り下げ
ができるのが、基軸通貨だけの特権です。日本の対策として、ド
ル建てでなく円建てで米国債を購入することにしてドル暴落に備
えるにしても、米国債は売却することが出来ないのだから結局意
味がない。

・米国の対外債務       2000兆円→1000兆円に減る
・米国の対外債権       1650兆円(07年末)のまま。
・米国政府の負債       1000兆円→500兆円に減る
・米国企業の負債       2500兆円→1250兆円に減る
・米国GDP         1170兆円→1170兆円で変わらず

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