インドネシア"黄金の繭" ホームへ

〔 ホーム > NEWSと履歴 > パンバユン王女 ご結婚披露宴 現地レポート(3) 〕

NEWS
と履歴
黄金の繭
って何 ?
こんなこと
を伝えたい
フォト・レポート スタッフ
紹介
リンク集

アイコン(NEWSと履歴)  パンバユン王女 ご結婚披露宴 〜 現地レポート(3)


→ 現地レポート(1) 王宮からのご招待
→ 現地レポート(2) 祝賀パレード
→ 現地レポート(3) 予想外の事態
→ 現地レポート(4) 王宮内へ…

※ 各画像は、クリックすると、大きなサイズでご覧になれます。

ページの先頭へ予想外の事態

●ホテルへ・・・戻れない!?

パレードはまだ予定ルートの7〜8割を残しているのは知りながら、私は自分の前を通り過ぎたところで即座にホテルに引き返すことにしていました。

招待状に記されたご結婚披露宴の開始時刻は、午後7時。
午後6時半には、王宮からのスタッフがホテルに迎えに来ることになっています。
その前にホテルに戻り、指定された服装に着替えて、「王室の紋章」を胸に着けなければなりません。

時刻は、午後4時を少し回ったところです。
私は、あらかじめ待たせていたタクシーに乗りこみました。
帰りのルートも打ち合わせており、手はずはバッチリ、あとは少しくらい道が混んでいても、余裕をもってホテルに戻れる・・・はずでした。

王宮にて午後7時から挙行 写真 : "王宮にて、午後7時から挙行" と。

ところが、なんとまぁ、これが・・・。(-_-;)

道路に出てからというもの、いつまで経っても、まったく、少しも、前に進まないのです。
王宮からつながる道路は全部同じ状況のようです。

車の外に出てみると、ずっと先の方まで見渡す限りものすごい数の車、人、バイク、ベチャ(becak:お客を前に乗せる人力の三輪自転車)、自転車、・・・・・。
確かに人は多かったけれど、こんなにたくさんの乗り物は今までいったいどこに隠れていたのだろう?


●タクシー・ドライバーの機転

とにかく、路上の車もバイクもまったく動くことができないまま1時間半が過ぎ、時刻はもう、午後5時半になろうとしていました。
ホテルから王宮へ出発する時刻は、午後6時半に迫っています。

万事休す?何か打開する方策は?
こうなったらここから自分の足で走り通すか…、と無茶も考えましたが、いかにも現実的ではありません。

そこで、いま自分が乗っているタクシーの運転手に、王宮から招待されていることも含めて事情を話し、彼に打開策を任せてみました。
イチかバチか・・・。

ARMADA TAKSI 写真 : 乗っていたアルマダ・タクシー。 運転手はヤントと名乗った。

すると彼は、すぐに若いベチャ乗りを探し、近づいて早口で何かを説明すると、私をそのベチャに引っ張っていって、こう言いました。
「こいつに乗るんだ。」


●崖っぷちのリレー、間に合うのか・・・?

ベチャは、人力で静かにのんびりと移動するための乗り物です。
それでも、とにかくここから少しでも動ければと、このベチャに乗り換えることにしました。

のんびりと流す、普段のベチャ 写真 : 普段のベチャ。 このように街中をのんびりと移動。

ところが、そのベチャ乗りはさっと路地に入り、なんと、必死で飛ばし始めたのです。
小さな街区や家々の間をジグザグと縫うように、もう30分以上もの間、ものすごい勢いで漕ぎ通しています。
どこをどう走っているのかさっぱりわからず、不安ではありますが、彼の必死さのせいか、不思議と警戒する気は起こりません。

突然、路地裏から出て視界が開け、見通しのよい大通りに出ました。
ベチャ乗りは1台のタクシーに駆け寄り、運転手に何か早口で説明した後、言いました。
「ここで乗り換えろ。ホテルまで飛ばす。」


●ホテルへ、王宮へ

彼に礼を言ってチップを弾み、すぐに言われたタクシーに飛び乗ると、この運転手は、本当にものすごい勢いで飛ばしてくれました。
それはもう、カーブの縁石にタイヤをこすりながら、ジョグジャでは見たことのない真剣勝負の運転…。

おかげで、ホテルに帰り着いたのは午後6時半の少し前。

王宮スタッフに協力するホテル 写真 : ホテル側も王宮のスタッフに全面協力。

私は大急ぎで服を着替え、招待状を手にすると、待機してくれていた王宮のスタッフの車に乗り込みました。
こうして、どうにか、ご結婚披露宴に間に合うよう、王宮に到着することができたのです。

王宮へ入場するための服装 写真 : 王宮の内部へ入るには、このような服装と、王室の紋章が必要。


●王宮の民の誇り

ジョグジャの人たちはみんな、私を王宮に招待されたゲストとして、ご結婚披露宴に間に合せてやろうと、本気で助けてくれました。
足元を見て何か要求してくる者など、誰一人としていませんでした。

これが、インドネシアの人々が敬愛してやまないスルタンの住む、王宮の都、ジョグジャカルタなのです。

私にとってこの日は、ジョグジャの人々がいかに王宮や王族を愛し尊敬しているかを強烈に思い知ることのできた、忘れられない日となったのです。

王宮の正面にある紋章 写真 : 王宮の正面にある、王室の紋章。


 (写真・文章・構成 : 姫野貴司)

次のページへ次のページへ 「王宮内へ…」へ、つづく。

→ 現地レポート(1) 王宮からのご招待
→ 現地レポート(2)
祝賀パレード
→ 現地レポート(3)
予想外の事態
→ 現地レポート(4) 王宮内へ…



ページの先頭へ 

インドネシア"黄金の繭" ホームへ

〔 ホーム > NEWSと履歴 > パンバユン王女 ご結婚披露宴 現地レポート(3) 〕

アイコン(NEWSと履歴) アイコン(黄金の繭って何?) アイコン(こんなことを伝えたい) アイコン(フォト・レポート) アイコン(スタッフ紹介) アイコン(リンク集)
NEWS
と履歴
黄金の繭
って何 ?
こんなこと
を伝えたい
フォト・レポート スタッフ
紹介
リンク集