【オナガ】



この記録は私が初めてみた鳥の印象をまとめたものです。

図鑑を見ながら一番見たかったのは、オナガだった。関東地方ではごく普通にみることができて、あの黒い頭とブルーの尾羽は非常に印象に残ったが、周辺では見ることができなかった。鳴き声だけは、印象的なので富岡八幡の森で聞くことができたが、姿をなかなか確認することができなかった。最初に見つけたのは、野島で1993年の5月15日だった。野島は鎌倉時代から、金沢八景の一つとして著名であり、江戸時代には安藤広重の金沢八景の浮世絵として、その景色を残している。現在では、横浜市に残った唯一の自然海浜が残されている。隣に開発された海の公園と一体となり、潮干狩りのスポットとして多くの人を集めている。オナガはこの残された砂浜に面している野島の裏山にいた。いままでも何度かここに来ていたが、それまでは、トビの大きな姿が木にとまっていたり、ヒヨドリの飛び交う姿しかみることができなかったが、きょうは鳴き声と同時にオナガのスマートな姿をようやく見ることができた。しかし、全身をなかなかみることができず、しばらくいらいらしていたことも思い出す。そのうちに数羽の姿をしっかり双眼鏡にとらえることができて、きょうは非常に幸せだったという感じをもつことができた。バードウォチャーというのは、このような単純な幸せ感で生きているようものであって、その後もこの野島の裏山というのは、なかなか通りすぎることができないスポットだ。オナガについては、やはり、野島のなかでみることが多いが、長浜の観察園にも群で到来したことがあったり、勤務先の近くのアメリカ大使館には、いつもみることが出来る等、いまでは非常に一般的な種類となったが、あう度にやはり、オナガという気持ちをいつも感じさせてくれる鳥だ。鳴き声はカラス科だけに、けっして優雅とはいえないが、あの特徴ある声はすぐに存在を感じさせる。