【異邦人】![]() このヨットは私達がグループで所有している「異邦人」です。この船は2代目ですが、老朽化していて何を直していくのか、これからの課題です。 |
![]() 私達が繋留しているハーバーです。相模湾に面した、諸磯湾にありますが、この先は三崎港になります。 |
![]() 東京湾を代表するベイサイドマリーナです。アウトレットモールで話題になりましたが、主人公はヨットやパワーボートです。 |
この船の名前が異邦人でなかったら、私はこのメンバーに参加していなかったでしょう。今の船は異邦人2世号ですが、最初にゲストで乗せてもらったのは24フィートの可愛い船でした。私と異邦人の係わりはここから始まります。
私に取っては「異邦人」といえばカミユです。カミユといえばブランデーを思い浮かべる人もいるでしょう。違います。
カミユは不条理の世界を描いた哲学者です。たぶん、私達の世代しか通じないかもしれませんが、実存主義という哲学があり、カミユとサルトルが論争を行っています。でも、そんなことはどうでもいいのですが、私はカミユの不条理の世界にすっかりはまりました。
小説「異邦人」では主人公が殺人を犯しますが、あまり深い理由がないのです。そこに太陽があったから、というまともな筋道では成り立っていない世界が不条理の世界です。この不条理という自分に取って便利な言葉が私の人生を決めました。この話は長くなるので、次の機会にしますが、
この「異邦人」が大学4年の頃に映画化されました。主人公はマルチェロ・マストロヤンニでした。この頃、私の前には恋に破れた美しい女性がいました。今、思うと何故かわからないけれど、彼女と「異邦人」を観に行った記憶があります。この話はこれで終わりです。
次の「異邦人」は久保田サキの歌になるでしょう。「子供達が両手拡げ・・・異邦人」というエスニックなメロディーのこの歌を知っている世代はもう中年ですね。多分、初代のオーナー達はこの歌をモチーフにしてネーミングしたと思いますが、カラオケにいってもこの歌みんな歌いませんね。
こんな訳で私は「異邦人」のメンバーです。しかし、メンバーですが、ヨットに熱心ではなくひたすら双眼鏡で海鳥を追いかけているバードウォッチャーなのです。
沖に出た後、荒崎沖に戻り、三浦半島に沿ってセイリングをしました。もう風は落ちて、船はゆったりと動いています。この時、コアジサシが周辺に沢山飛んでいました。そう夏を代表する海の渡り鳥です。コアジサシは黒いベレー帽をかぶったスマートな鳥です。ホバリングしながら餌をみつけると、いきなり頭からダイビングする男らしい鳥です。この鳥の話はまたにしましょう。
このまま終わると横浜ベイサイドマリーナと関係なく終わってしまうので、ヨットの話をします。AJ.クイネルという人の作品に「血の絆」という、海洋冒険小説の傑作がありますが、この本を初め欧米の海洋小説を読むと、ヨットのレジャーはすごく進んでいます。つまり、クルージングが自然に出来る設備が整っているのです。日本ではマリーナは排他的で、殆ど会員用バースだけでゲスト用スペースがないのです。
公共マリーナの江ノ島でさえハーバーの入り口に管理人が立っていて、トイレを借りたいというと30分だけで、30分経過すると退場勧告がでるのです。こんなヨットハーバーが普通なのです。ですから、優雅にヨットで日本の沿岸を自由にクルージングできないのです。ベイサイドマリーナはゲスト用バースがあり、空いていれば停泊できるようになっています。こんなマリーナが増えれば、ヨット人口も増えるのではないかと思います。