第1回 思いつきで善光寺 2001年2月19日
その日の起床、朝10時。なんたって春休みだから。
ふと、突然、長野の善光寺に行きたくなった。
幸いにも天気は良し。天気予報によると、きょうは暖かい1日になる、と。
今日を逃したら、明日はまた寒くなっていきたくなくなるかも・・・。というわけで、即決。
行くと決まったところで、さっさと支度をはじめた。
今年初、春用のジャケットを羽織って、いざ出陣。

最寄駅から長野駅までは、3時間もあれば余裕。これで私の家がどこにあるか、だいたいわかってしまうんだろうな。
長野駅から善光寺までは、歩いて40分ほど。
ちょっとした上り坂だが、てくてく歩くと思ったほど遠くはない。
道なりに、骨董品店や蕎麦屋、文芸座などが並ぶ。建物を見るだけでもなかなか楽しめる。
こんな長野の門前町の雰囲気が、けっこうお気に入り。

大門をくぐると、仲見世通り。お土産屋がずらり。
こういう場所に来るとウキウキする。
食べ物も充実。あったかおやきわさびソフトふかしたてのお饅頭など、歩きながらたべるのもまた楽しい。
しかし、人が少ない。平日真昼間だからだろうけど。お饅頭を食べようと思っていたのに、なんか、チャンスを逃してしまった。後悔。

そういえば、今年は初詣に行ってなかったんだよな。ここ数年、初詣には、母と江ノ島に行っていたからな。今年はのっけから大変だったわ、と、しばし回想モード。
本堂でお参りをし、学業御守と健康御守を買って、おみくじ引いて、とりあえず今回の目的は果たした。

そこでオプション。
善光寺から歩いて5分、長野県信濃美術館。ここの隣に、画家・東山魁夷の作品が集められた「東山魁夷館」がある。
私はこの以前、1度だけ訪れたことがあったが、そのとき、彼の作品にものすごいショックを受けた憶えがある。
なんていうか、絵の中に吸い込まれる感じ。なんていうか、命の宿る絵。
文章力・表現力がないが故に、彼の絵を表現する言葉が見つからない。私が表現することで絵の本来のすばらしさが失われてしまうようで。
というわけで、個々に直接見てもらうしかない。

自分のやっていることに出口が見えない。
それが、ある瞬間ぱあーっと霧が晴れて、一本の道が見えた。
今はやれるだけのことをやればいいんだ。そうだそうだ。
この旅で、私はまちがいなく一皮むけたわ。

夕方4時の長野。とにかく寒い。天気予報は長野には通用しないのか?
気がつけば、空からは小雪がちらちら。
ふらり立ち寄ったお店で、エメラルドグリーンのカーディガンを衝動買い。
残っていたわずかな体力を使って、トイレを探して県庁付近を30分さまよう。
そんなわけで、帰りの車内ではすっかり熟睡モード。

しかし、その2時間後にはYに拉致され、そのまま夜のドライブへ。
彼女の起こした壮絶なドラマに感心しつつ、やたらと長距離移動の1日は終了したのでした。

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