Blind Spots in energy saving
省エネ事業の死角
臭気を徹底無視した政府開発事業
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の死角
省エネを食い物にできる恐怖の仕組み
我が国に於ける技術開発の中核となる政府系機関として設立され、現在、
新エネルギー及び省エネの開発と導入促進、産業技術の研究開発等を
行っているNEDO(ネド)について驚くべき事実があります。
創設以来20年以上経ち、1,086名(平成12年度)の職員を有する大組織
でありながら、奇妙なことに臭気の専門家が一人も居ないまま、工場等の
排ガス処理設備を開発し、国内に普及してきたのです。
彼ら自身開発した排ガス処理技術を、自ら一度も臭気測定したことがない
まま、民間に特別援助で普及し続けてきました。
臭気測定は、相手任せで済ませてきました。
N社の農薬工場もNEDOの技術を導入しました。そして、「夢の脱臭設備」だ
と誇っています。臭気の専門家が一人も居ないNEDOが開発した設備
なのに、「夢の脱臭設備」とは実にうま過ぎる話です。
それは、あくまでも省エネを目的として開発された排ガス処理設備であり、
農薬工場は、その導入によってプラントからの排ガスを燃焼処理するのに
必要な燃料を、「以前より9割削減しており」、NEDOさまさまの状態です。
しかし、緩慢な「毒ガス」のようなひどい刺激臭を指摘する住民達もいて、
化学臭の深刻な問題が近隣で発生しています。
企業利益をもたらす極端な省エネによって、排ガスを充分に処理しない
ままで大量にガスを排出している可能性が考えられます。
農薬工場側は、省エネ設備を「夢の脱臭設備」だと歪曲し続けています。
政府外郭団体NEDOが開発したのだから臭気の問題は当然クリアして
いる、と自治体も工場側も、勝手な解釈をしています。
政府の外郭団体が開発した設備だから、公害問題なんてあり得ないのだ
と、農薬工場側は、住民の苦情を軽んじ、自信満々でした。
権威に弱い自治体も、工場側のその説明を、鵜呑みにしていました。
省エネは必要ですが、臭気問題を無視しての極端な省エネは、実に
危険です。排ガスは他人任せで、それが健全な新技術でしょうか?
新エネルギー・産業技術総合開発機構という立派な機関でありながら、
臭気の問題、化学性排出物の問題が、これほどまでに眼中に無いとは
恐怖ですが、これが官公庁のお寒い実態や重大な死角でないと、
誰が言えるでしょう?
政府筋がやるのだから充分気を付けなくては行けない、という人もいるのに、
政府筋がやったのだから問題などある筈がない、と言う工場側や自治体の
論拠では、実際に刺激臭で苦しむ住民達を説得する根拠とはなり得ません。
総合性と危機管理を怠ったプロジェクト、というイメージが強すぎます。
これが、お役人仕事というものなのでしょうか?
NEDOにも通産省にも、総合的観点での環境対策を平成12年に要請しま
したが、責任回避のみで、積極的な返事はありませんでした。
臭気問題軽視の排ガス処理技術を民間に援助・普及してきた姿勢を改め、
既に普及してきた分に関しては、相手企業任せにせず、操業データの裏付
けを取るとともに、臭気測定、排ガス分析を抜き打ちで実施し、実態を把握
する必要があります。
臭気専門家とのチームワークによる新技術開発と検証が是非必要です。
すでに民間に援助・普及した排ガス処理技術を、過去に遡って検証し直し、
当然行うべきだった直接検証を、責任持って履行しない限り、信頼は容易に
回復できませんし、国民の健康と生命への蔑視であり続けるでしょう。
新技術の開発に伴うリスク評価が科学的に為されてきたとは思えません。
皆さんの地元でもNEDOによる排ガス焼却炉が稼働しているかも知れません。
原発が後日、活断層の危険を指摘されたように、新プロジェクトと言っても
様々な専門家チームによる総合プロジェクトとは異なり、省エネ一辺倒の
恐ろしい手抜き開発になってはいけません。
政府を笠に着た専門バカ集団に堕ちないことを、切にお願い致します。
省エネを食い物にする企業がないかの査察と罰則、連続操業記録の確認,
極端な省エネに伴うリスク評価 ・・・・それらの予防手段無しに省エネを
推進する無責任さが耐え難い犠牲をもたらす事は、決して起きてはなりま
せん。
環境対策以前に、深刻な「観狭」への対策を、お願いします。
省エネ以前に、深刻な「省臭」開発にならぬよう対処して下さい。
脱臭効果の実地検証を省略した排ガス処理槽の開発は実に迷惑です。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)にとって、
産業技術の中に脱臭という排ガス処理技術が含まれないとは奇妙です。
一体どこが、「総合開発」機構なのですか?
国民を欺くようなことは、即刻止めてほしい!
それが夢の脱臭設備であったとしても、世界生産量の10分の1にも及ぶ
ある硫黄化合物を日夜その工場が生産している現場で、処理しきれる
排ガス処理機能でしょうか?生産規模をどこまで想定した省エネ設備
でしょう?
企業の手に渡った後、どう使われているか、自ら開発した設備を自ら
責任持って確認するのが、開発実験と追試の姿勢ではないでしょうか?
他人任せの実験が住民への人体実験にならないと、誰が保証します?
経験はありませんが、麻薬の中で最も効くのは、鼻で嗅ぐタイプの麻薬である
と言われます。全身麻酔も鼻から吸うタイプです。
鼻から脳へ、化学物質は直行し、全身に大きく影響するがゆえに、
臭気問題を抜きにした産業開発は、時代錯誤であり、住民に深刻な
犠牲と汚染を強いる迷惑開発となります。
闇の産業公害を助長する省エネ開発事業にならないよう、最後まで
開発者としての責任を持つことこそ、NEDOに求められています。
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